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思ってた転生と違う…

私の名前は糸咲(いとさき) 美夏(みか)

そこらへんにいるごく普通の…いじめられている女子高生…

女子1「アハハハ‼今日も優等生ちゃんは不必要な物ひとっつも持ってきてなくて偉いね‼」

美夏「返…して…」

女子2「はぁ?返すわけなくない?優等生ちゃんなのに頭悪いのかな?」

女子達「アハハハハハハ‼」

あぁ…最悪な気分だ…

女子1「まぁ可哀そうだし返してあげるよ。」

そう言って、いじめっ子はロケットペンダントを目の前に落とした。

手に取ろうとした瞬間…目の前で踏みつぶされた…

女子1「アハハハハハハ‼返すわけないじゃん‼やっぱ馬鹿だねあんた‼アハハハハハハ‼」

女子達「アハハハハハハ‼」

美夏「おかあ…さ…」

その時…私の中で…壊れちゃいけない何かが壊れた…

女子1「あれれ?壊れちゃったぁ?」

女子2「これに懲りたら二度と男子に色目使うんじゃねぇぞ?」

美夏「……す……」

女子1「はぁ?聞こえないんだけど?」

美夏「うあぁあああ‼」

その時の私は…何にも考えずに…殴りかかった…

女子1「うわぁ!?」

いじめっ子の一人に突き飛ばされ…そのまま倒れこむと…水飲み場のブロックの角に頭を打った…

女子1「え…死んだ?」

女子2「え…さすがにやばくない?」

女子1「はぁ!?ふざけんなし‼私じゃないし‼こいつが悪いんだし‼」

徐々に体が冷えていく…

美夏(あぁ…これでやっと…この地獄が…終わるんだ…)

そのまま意識を手放す…


意識が少しずつ戻ってくる…

体には高級な布団の感覚がある…身長も以前より高くなった感じがする…どうやら転生してしまったらしい…

徐々に体に力が入るようになったので体を起こした…きれいな白い肌…細い指…手入れの行き届いた爪…そして…胸部に以前よりも大きい膨らみ…

近くに鏡があったので…自分の姿を見てみた…

?「えぇぇぇぇぇ⁉」

何と乙女ゲームの主人公の友達キャラっぽくパッケージに描かれているキャラに転生してしまった‼だが…その乙女ゲームは全くやったことがないし、内容もストーリーも、このキャラの名前でさえ全く知らない‼

?「どうすんのよぉぉ‼なんか…なんかないの⁉日記とか…持ち物とか…」

とりあえず、まずはこのキャラの事を知ることにした、日記かなんかあれば少しはわかるはずという一心で部屋中探した。

?「あった‼日記帳‼えーと…」

このキャラの名前はウェンシェフト・ヴィクトリア…日記を見る限り、楽しい事しか書かれていなかった…

この物語の主人公であり、友達のアポラフト・クーリンとご飯を食べたこと、本当に仲がいいらしく、日記には交換したような形跡もあった、そこにはお互いの事をアポロ、ウェンと呼び合っているらしい。

ウェン「本当に仲がいいんだな…私には…そんなのいなかったから…」

だが次のページには、アポロに言い寄る輩について書かれていた。

ウェン「これが攻略キャラのことかな?えーと…」

攻略の対象となる輩の名前は、ルーシー・へリパストス、サフィー・コルバルート、ビヨンド・モンテグラ…その他にもいたが名前が長すぎて読むのをやめた…

ウェン「どれもいいとこの坊ちゃんだろうな…」

だが…最後のページには書き途中なのか…アポロ…とだけ記されていた。

ウェン「とりあえず…悪役令嬢ってことはないみたいだからよかった…」

とりあえずカレンダーと時計を見た、今日はどうやら休日のようだ。

ウェン「じゃあ…転生したことがバレないように、喋り方の練習とかしとかないと…」

すると…

(コンコンコン)

ウェン「ひゃい⁉」

?「お嬢様…私でございます…」

ウェン「え…えぇ、入って…」

?「ん?失礼します…」

メイドさんが入ってきた、なぜか不思議そうな顔をしていた。

ウェン「な…何?」

メイド「いえ…ぱっちり目が覚めているのが不思議でしたので…」

ウェン「そ…そう?」

メイド「はい…それに…その話し方も…」

ウェン「えぇ?」

メイド「いつもなら…」


回想

ウェン「シファー、髪お願い。」

シファー「かしこまりました、どうでしょうか?」

ウェン「うん、完璧、ありがとうシファー。(チュッ)」

シファー「お嬢様…///」

回想終了


シファー「こんな風に…」

ウェン(ちょっと待って⁉なんでそんな百合百合してんの⁉これ乙女ゲームじゃないの⁉)

実は転生したゲーム世界は乙女ゲーム世界ではなく、百合ゲーム世界で、自分も攻略キャラの一人だと理解するのはまだ先の話…

シファー「さぁお嬢様…いつものように…///」

シファーは頬をこちらに向けて、全力待機している…

ウェン「しょうがないなぁ…///(チュッ)」

シファー「はぁぁ…///いつもよりお優しい接吻…///」

ウェン(いいんだこれで…)

ウェン「ところでシファー、今日の予定は?」

シファー「え⁉予定でございますか⁉」

ウェン「うん、教えて。」

シファー「きょ…今日は特に何もございませんが…///」

ウェン「そう…じゃあ出かけたいから一緒に来て。」

シファー「え⁉よ、よろしいんですかっ⁉」

シファーは何故か驚いていた。

ウェン「よろしいも何も、主を一人で出かけさせる気?」

シファー「そうでございますね‼何かあっては大変ですからね‼では、身支度お手伝いさせていただきますね‼」

ウェン「う、うん…よろしく…」

ウェン(なんでこんな鼻息荒くしてるんだろう?)


続く…

この度は転生学生、乙女百合ゲーム世界で愛されてきます‼を読んでいただき、誠にありがとうございます。

作者の妖峰輪廻です。

作品名と作風、登場人物を一新したものです‼前回は百合を目指したのに主人公の転生者が男という百合にあるまじき行為をしたので、急遽改変しました‼

題材は転生令嬢ものですが、何か他とは違うものにしてみたいと思い、こういった作風になりました。

終始百合百合してますし、主人公が誰かとバチる展開もありません、平和な百合作品を目指してます‼

まぁ最初から主人公の女の子いじめで命落としてますけど…こっからは大丈夫です‼

また、こちらの作品の他に、男の子が銃刀両手に戦う作品も書いてますので、そちらもよければ覗いてみてください。

それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。

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