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悪夢を見た夜は 早く君に会いたくなるんだ
嫌な夢を見てしまった。
僕が苦しむ夢。
彼女が苦しむ夢。
大事なものをなくす夢。
僕が死んでしまう夢。
彼女が死んでしまう夢。
これを普通は悪夢と呼ぶのだろう。
確かに僕にとっても悪夢だ。
彼女を置いて僕が死ぬわけがない。
僕を置いて彼女が死ぬわけがない。
頭の中ではそう考えている。
だけど頭の隅で不安が膨れる。
本当に大丈夫か?と。
それをすぐに確認したい。
君が無事ならそれでいい。
君が僕を好いていてくれればそれでいい。
それを確認するため、
僕は乱れた服装のまま家を飛び出す。
目指すはもちろん彼女の家。
僕の姿を見た彼女はきょとんとした。
だけどすぐに笑顔になって尋ねてくる。
どうしたの?って。
その笑顔を見れて僕は一安心。
僕を好いているとわかったから。




