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トラップを仕掛けてほんの些細な戯れを
好きな人に悪戯をする。
昔から男子がよくやることだ。
小さい頃は女子にちょっかいを出して照れ隠しをしているのだ。
だが、私の悪戯はそんな甘いものではない。
彼が私を好きになるための戯れである。
彼が教室の扉を開けると黒板消しが。
彼が用具入れを開けるとホウキが。
彼が何かの扉を開けると何かが飛び出す。
今日一日で彼は疲れたはずだ。
それじゃあ最後のトラップを仕掛けよう。
最後の悪戯は靴箱の中。
そこから飛び出すものは一枚の手紙。
彼が手紙の場所に来てくれたら一言言うのだ。
「付き合ってください」と。




