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夢の世界を見せてあげる

 何でも欲しい物はある世界。

 甘いものが欲しいと思えばケーキが出てくる。

 遊びたいと思えばたくさんのおもちゃが出てくる。

 お金が欲しいと思えばたくさんの金銀が出てくる。

 恋人が欲しいと思えば自分好みの男が出てくる。

 何でも出てくるこの世界。

 初めは素晴らしいと思っていた。

 欲しい物が手に入るから。

 だけど私は気付いてしまった。

 甘いケーキは同じ味。

 たくさんのおもちゃも遊びつくした。

 お金がいくらあっても使う場所が無い。

 自分好みの男が出てきても彼は私を愛していない。

 こんなの嫌だ。

 嫌だ……嫌だ……嫌だ……

 誰か私を連れて行って。

 私を夢の世界に連れて行って。

 私を満たしてくれる夢の世界へ。

「それがキミの望みかい?」

 振り返ると知らない男が立っていた。

「それならボクが連れて行ってあげよう」

 男は私の腕を掴んでどこかに向かって走り出した。

 私はただついていくだけ。

 どこに着くかもわからない。

 着いたところには門があった。

「さぁ、ここをくぐればキミの望む世界へ行けるよ」

 私は言われるがまま、その門をくぐった。

 くぐるとそこは……


「おはよう」

「……おはよう?」

 そこは現実の世界だった。

 そこにいたのは門に連れて行ってくれた男だった。

「キミの望む世界はここにしかないのさ」

 そうか。

 私は夢を見ていたのか。

 ここは現実の世界だけど夢のある世界。

 あそこの世界は夢の世界だけど夢はない世界。

 私の夢をかなえるのはこの世界しかないのだ。

「さぁ行こう。キミの夢を叶えるために」

 私は男のさし伸ばす手を受け取った。

 そして一緒に夢を目指す。

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