表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/100

アナタが嫌い。だけど、それ以上に大好きよ。

「アナタなんて大嫌いっ」

 彼と彼女はある日喧嘩をした。

 原因は本人達にもわからない。

 そんな些細なこと。

 ちっぽけなことで喧嘩をした。

 二人は違う方向を向く。

 お互いの顔を見ないように。

 心の中では思っている。

 自分が悪いかもしれない。

 自分は何をしてしまったのだろうか。

 自分から謝ったほうがいいかもしれない。

 だけどお互いに素直になれずにそっぽを向いている。

 一時間、二時間、……一日、二日……一週間。

 彼女が彼の方を見る。

「仲直りしない?」

 だけど彼は素直になれず。

「キミが謝ったら許してあげる」

 彼のそんな答えに彼女はそっぽを向く。

 彼はそんなことを言うつもりはなかったと後悔をする。

 一週間、二週間、……一ヶ月。

 再び彼女は彼の方を見る。

「アナタなんて嫌い。だけど離れたくないわ」

 そう言って彼女は彼に抱きついた。

 彼は彼女を抱き寄せた。

 彼女の耳元でこう囁く。

「素直じゃなくてごめん」

「私こそ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ