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わたしのたいせつなひと。

全部ひらがなだから読みにくいかもしれませんがご了承くださいm(_ _)m

 わたしのたいせつなひとはここにいない。

 たびにでたのだ。

 かれはわたしとやくそくをした。

「かならずここにかえってくる」

 わたしはそのことばをしんじている。

 だからわたしはここでずっとまっている。

 かれがいつかここにくるのを。


 かれをまってはじめてのはるがきた。

「おじょうさん。どうかましたか?」

 しんしふくをきたおとこがちかづいてきた。

「ひとをまっているんです」

「そうですか。はやくくるといいですね」

 しんしはそういってぼうしをとってえしゃくをしてきた。

 わたしもあいそわらいをかえしてかれがいったほうにしせんをもどした。


 かれをまってはじめてのなつがきた。

「おじょうちゃん。どうかしたのか?」

 けんこうそうにひにやけたせいねんがちかづいてきた。

「ひとをまっているんです」

「そうかそうか。はやくくるといいな」

 せいねんはひとにすかれそうなえがおでそういってきた。

 わたしはあいそわらいをかえしてかれがいったほうにしせんをもどした。


 かれをまってはじめてのあきがきた。

「おじょうさん。どうかしたの?」

 さえないふくそうのおとこがちかづいてきた。

「ひとをまっているんです」

「そうですか。ことしはさむいでしょう。これをきて、まつといい」

 さえないおとこはじぶんのはおっていたふくをわたしにきせてくれた。

 ありがとうとおれいをしっかりいった。

 それからわたしはかれがいったほうにしせんをもどした。


 かれをまってはじめてのふゆがきた。

「おじょうさん。どうかしましたか?」

 ぼうしをまぶかにかぶったおとこがちかづいてきた。

「ひとをまっているんです」

「そうですか。もしかしてあなたがまっているのはこんなかおですか?」

 そういうとおとこはぼうしをぬいでわたしをみつめてきた。

 ぶしょうひげがはえていたが、みまちがえるはずがない。

 かれだった。

「いちねんもまたせてしまったね」

「あなたをしんじていましたからへいきでした」

 そうしてわたしはかれとてをつないであるいた。

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