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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第96話 甘えん坊

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 先ほど、光魔法Sのハイブレスをリゼが習得した。

 その結果リゼが大聖女に至ると、インフィニティ全員が期待する。

 しかし、ステータスを確認すると何の変化も起きていなかった。

 酷く落胆したリゼを僕がベッドに寝かせたけど、しばらくするとリゼが起きてきて、リビングに顔を出す。


「リゼ! 大丈夫かい?」

「はい、お兄様。皆にも心配かけてしまってゴメンなさい」


 リゼが苦笑して皆を見ている。


「問題ないのだわ。早く元気になってね、リゼ」

「アタシに気を遣う必要はないぞ。リゼの笑顔が見られるなら、それだけで充分だ」

「自分にも遠慮はいらないっすよ。作って欲しい料理があったら、何でも言ってくださいっす」


 エル、クラウ、カルラの順にリゼを気遣ってくれている。


「皆、ありがとう。ハイブレスを習得できて、また一歩大聖女に近づけました。私は諦めないので、大丈夫ですよ」


 リゼが健気に振る舞い笑みを零す。

 何とか気持ちを切り替えようと、必死なのかもしれない。

 よし、そんなリゼが元気になれるよう、今日は沢山甘えさせてあげたいな。


「リゼ、早く元気になってね。今日は好きなだけ甘えて良いからさ」

「本当ですか、お兄様!?」

「うん」


 僕の返事と同時にリゼが動き出し、ソファーに座る僕に抱きついてきた。


「えへへー、お兄様大好き」


 リゼが僕の頬にキスをしてくる。

 僕の頬にリゼの柔らかな唇の感触が伝わってきて、何だかムズムズしてきた。

 そして、キスは終わることなく何度も続いている。


「えーと、リゼさんや。これはいつまで続くのかな?」

「えへへー、私が満足するまでですよ」


 リゼが嬉しそうに微笑んでいる。

 まあ、好きなだけ甘えて良いって言ったものね。

 その後リゼは、しばらく続けていたが、さすがに飽きてきたのかキスが止まった。


「ふう、満足しました……お兄様、ありがとう」


 リゼが満面の笑みで僕を見つめている。


「どういたしまして。リゼが元気になって良かった」


 僕はリゼの頬にお返しのキスをする。

 すると僕の唇に、リゼのプニプニと柔らかな頬の感触が伝わってきた。

 そしてリゼは破顔すると、ようやく僕から離れる。


「よし、次はアタシの番だ」


 クラウがリゼの前に来ると、片膝をついてジッとリゼを見つめた。

 おお、さすがメーベルト劇場で、彼氏にしたいキャストナンバーワンに輝いただけはある。

 その凛々しさは破壊力が半端ない。

 普通の女性なら見つめられただけで、キュンキュンして気絶してしまうのではないだろうか。


「さあ、お姫様。何でもして欲しいことを言ってください」

「クラウ、ありがとう。じゃあ、私を持ち上げてクルクルと廻って欲しいの!」


 リゼが笑顔でクラウにお願いした。


「承知いたしました、姫様」


 そう言って立ち上がるとクラウは、リゼの脇の下に手を入れて抱き上げた。

 そして自らがクルクルと廻り、まるで前世の遊園地にあったコーヒーカップやティーカップのようだ。


「あはは、クラウもっと廻してー」

「はい、姫様」


 クラウがギアを一段階上げて、回転速度が上昇する。

 おお、楽しそうだな……僕もやって欲しいかも。


「あははは、クラウもっともっとー」

「こ、これが……最高速だー!」


 クラウが限界を超えて、魂の叫びがリビングにこだまする。

 おお、凄いな……速すぎて目が回らないのだろうか? 僕は遠慮しておこう。


「うあああ、ストップ、ストップー!」

「しょ……承知ひた……」


 クラウがヤバそうだ……ろれつが回っていない。

 回転を止めたクラウは、何とかリゼを無事に床へ降ろす。

 そして、床に大の字に寝転んだ。

 リゼもフラフラして立っていられなくなり、床に座り込んでしまう。


「二人とも大丈夫!?」

「お、おにひはま……目が、ぐるぐるです……」

「ク……リス……気持ち……悪い……」


 リゼが大変だ。クラウは、もっとヤバそうだ。


「もう……ダメ……ウプッ」

「ちょっ、クラウ! 待って、待って! あーもう! エリアヒール!」


 クラウが吐きそうだったので、僕はリゼとクラウを同時に癒すため光魔法Aのエリアヒールを使った。


「……ふう、お兄様ありがとうございます」


 リゼが苦笑して僕を見ている。


「……うう、クリスありがと~」


 クラウが僕に抱きついてきた。

 頑張り過ぎだよ……まったくもう!

 僕は、クラウの頭を優しく撫でてあげる。


「クラウ、ごめんなさい。私が無理をさせてしまって……」


 リゼが申し訳なさそうにシュンとしてクラウを見ている。


「いや、リゼは悪くないぞ。調子に乗ったアタシが悪いのだ。すまなかった」


 クラウは困ったようにリゼを見て苦笑する。


「二人とも本当に大丈夫かな?」


 僕が確認すると、二人仲良く揃って頷いた。


「さあ、次は自分の番すね。リゼたんは、夕食に何が食べたいっすか?」


 カルラの質問にリゼが考え込んでいるようだ。


「うーん、ステーキとカルラ特製のスープが食べたい。あ、勿論大盛りで」


 リゼが弾けるような笑顔でカルラにお願いした。


「了解っす! リゼたん萌え萌え、超大盛りっすよー」


 カルラがノリノリでキッチンへ向かう。


「さあ、次は私の番なのだわ。リゼ、何か望みはないかしら?」


 エルが微笑んでリゼを見つめている。


「うーん、思いっきり甘えてみたいかも」


 リゼがいたずらっぽく笑ってエルを見つめ返した。


「分かった。さあ、好きなだけ甘えて良いのだわ」


 エルが両腕を広げると、リゼが喜んで抱きついた。

 リゼは、エルのHカップに顔をうずめてスリスリしている。


 う、滅茶苦茶羨ましいのだけど!

 僕と代わってくれないだろうか……


 そしてリゼは、カルラの料理が出来るまでの間、エルに沢山甘えた。


「お待たせっすー!」


 カルラがリゼに超大盛りステーキを焼いてくる。

 あっという間に完食したリゼが、ステーキのおかわりを注文したようだ。

 皆に沢山甘えて、リゼもすっかり元気になったように見える。


 こうして僕たちは、気持ちを切り替えて、明日からまた頑張ろうと誓い合うのだった。


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