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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第94話 シュトラウス伯爵家の謎

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 僕たちは、アイビス独立国首都イーグルの町で、古書店を片っ端から見て回った。

 そして、スワロー共和国の歴史書や500年前の地図などを多数購入する。

 その後僕とリゼとエルで、ひたすら読みまくり既に1週間が経過していた。


 現在、夕食前に休憩を取っている。


「いやー、まいったね。多数の書籍を購入できて、解決した気になっていたけど、ふたを開けてみれば、シュトラウス伯爵家の情報がほとんど無いなんて」


 僕は両腕を横に広げて、ヤレヤレといった感じのポーズを取る。


「お兄様、購入した複数の地図にも、シュトラウス伯爵領は見つかりませんでしたね」


 リゼが珍しく溜め息をついて、がっかりしている。


「クリス君、これまでに分かった事を、一旦まとめてみるのはどうかしら?」


 エルも大分疲れているはずだが、弱音を吐かずに頑張ってくれている。


「そうだね。頭の中がゴチャゴチャしているから、一旦まとめて整理するのは良いかもしれない」


 僕は、簡単に年表みたくまとめてみた。


「ざっくりとまとめてみた年表は、こんな感じかな」


【年表】


 500年前……周辺の大国に対抗するため、10の独立国が同盟しスワロー共和国が誕生する。この頃にリーゼロッテも誕生したのではないか。


 100年前……400年に及ぶ戦国時代が終わり、スワロー共和国が分裂して10の独立国に戻る。


 80年前……激しい戦争が起こり10の独立国同士が争う。


 20年前……60年に及ぶ戦争が終わり、現在の5つの独立国になった。


 現在……20年間戦争は無く、世界中で平和が続いている。


「お兄様、こうして見るとリーゼロッテ様が生まれた地域は、戦争ばかりだったのですね」

「うん。平和な時代に生まれた僕たちには、その苦労が分からないよね」

「現在シュトラウス伯爵家が存在しないので、この年表中のどこかで、滅亡しているはずなのだわ」

「それがわかれば、重要な手掛かりになるのだけどね」


 僕とリゼとエルの3人が同時に溜め息をつく。


「あらら、珍しいっすね皆で溜め息なんて。疲れた頭には、甘いものが必要っすね。特製のケーキセットを作ったので、これを食べて元気になってくださいっす」


 カルラは、少し小さめのケーキが沢山のった皿をテーブルに置いた。

 そして、アイスティーを用意してくれる。


「ありがとうカルラ、丁度甘いものが食べたくてね」

「凄く美味しそう! でも夕食前なのに良いのかしら?」

「リゼ、今日は何でもありのパーティーにしてしまえば良いのだわ」

「エル、名案っすね。クリスっち、どうっすか?」

「良いと思うよ。今日はパーティーにして、好きなものを好きなだけ食べて、疲れを癒そう!」

「「「「賛成!」」」」


 いつの間にかクラウも近くに居たようで、女性陣全員が賛成のようだ。


「さあ、皆の大好きな焼肉もあるっすよー。希望の肉があれば、自分に言ってくださいっす」

「「「「はーい!」」」」


 僕たちは、シュトラウス伯爵家の謎解きを一旦置いて、カルラ特製の料理に舌鼓を打つ。

 悩める僕たちに必要だったのは、気分転換だったのかもしれない。

 カルラの機転に感謝したいと思う。


「お兄様! パスタは食べたくありませんか? 元気になったので、私が作りますよ」


 リゼが満面の笑みで恐ろしいことを言う。

 リゼが作るということは、激辛が確定しているのだ。


 僕が助けを求めて周囲を見ると、皆が僕と目を合わせようとしない。

 ぐぬぬぬ……せっかくリゼが張りきっているのに、いらないとは言えないよ。


「リゼ、辛いのと普通のと2種類作ってくれるかな。リゼが辛い方で、僕は普通の方でお願い」

「了解です、お兄様」


 リゼがカルラと一緒にキッチンへ向かった。

 ふー、これで大丈夫だろうか?


 いや、食べる瞬間まで気は抜けないな。

 リゼの中で普通の基準が、僕と違う可能性があるからだ。

 リゼが超激辛で僕のが激辛ってパターンも充分あり得る。


「クリスもエルも大変だな。1週間もずっと本とにらめっこなんてアタシには無理だ」


 クラウが苦笑して僕とエルを見ている。


「クラウディア、私を癒して欲しいのだわ」


 エルがクラウに甘えると、クラウがソファーから立ち上がった。

 そして、ソファーに座っているエルを軽々と抱き上げる。

 いわゆるお姫様抱っこだ。


「ありがとう! クラウディア、大好きなのだわ」


 エルがクラウの首にギュッと抱きついて離さない。

 クラウが苦しそうにしている。いつもの光景だ。


「ケホッ、ケホッ……エル、息が出来ないから首を絞めるのはやめてくれ」

「あああ、ごめんなさいクラウ」


 幼少期から仲の良い幼馴染、昔からこんな感じだったのかな。

 僕に幼馴染はいないけど、5年以上ずっと一緒のリゼが居る。

 すると、キッチンからリゼとカルラが戻って来た。


「お兄様、お待たせしました。こちらが普通に味付けしたパスタになります」


 リゼが微笑んで僕を見ている。

 僕は覚悟を決めてフォークを手に取った。

 そして、一口食べてみる。


「ん? なにこれ凄く美味しい!」


 僕が味見を済ませると、一斉にエルとクラウも食べ始める。


「「美味しい!」」

「でしょ? カルラに教わった通りに作ってみました」


 リゼが楽しそうに笑みを零す。

 僕はリゼの幸せそうな笑顔を見て、明日こそシュトラウス伯爵家の謎を解くと誓うのだった。


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