第91話 末裔
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光魔法Sの『ブレス』を新たに習得したリゼは、光魔法がSからSSへ上昇するのではと期待されたが、残念な結果に終わった。
それでもリゼは、諦めることなく努力を続けることを決断する。
僕たちは平家に戻って、今後の作戦について考えた。
「まずはインフィニティの現状を正確に把握するため、全員のステータスを確認しておきたい」
女性陣が頷いて僕を見ている。
「まずはリゼから行こうか。さっきは、光魔法しか確認していないので」
【リゼット・ブレイズ・ファルケ】
ファルケ帝国 第1皇女 11歳 女
知力 91/95 (90から91へ上昇)
武力 29/29
魅力 100/100
剣術 G/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 G/F
光魔法 S/SS
話術 S/S
算術 A/S
芸術 S/S
料理 D/C
「光魔法は惜しかったけど、知力が91に上昇したね」
「はい。トリック独立国で入手した、3冊の大聖女関連の本を解読したからでしょうか」
「そうだね。後は未収得の光魔法『ハイブレス』の呪文を、何としても探し出さねば」
「でもお兄様、『ハイブレス』以外にも私が知らない光魔法Sが、存在する可能性もありますよね?」
リゼが頬に右手の人差し指を添えて、小首をかしげている。
「そうなんだよね~、全ての光魔法Sを把握しているのは、光魔法がSSの人だけだ。つまり数百年前に生きていた大聖女リーゼロッテのみが、真実を知っていることになる」
「すなわち、大聖女リーゼロッテが残した光魔法の魔術書を、手に入れることができれば良いのだわ!」
エルが自信に満ちた表情で微笑んでいる。
「残り4つの独立国で、全ての王宮書庫を確認しても、光魔法Sの全情報が集まるとは限らないよね。それならエルの言う通り、大聖女リーゼロッテが残した光魔法の魔術書を探すべきかも」
「だがクリス、一体どこにあるのだろうな? アタシには想像もつかないぞ」
「クラウ、自分が思うに大聖女の家族が持ってるんじゃないっすかね」
「カルラ、大聖女の家族も数百年前に亡くなっているはずだが」
クラウがもっともなことを言う。
「それなのだわ! 大聖女の子孫に代々大切に受け継がれている可能性があるのだわ」
「エル、作戦が決まったね。大聖女リーゼロッテの末裔を探そう」
「お兄様、今までに集めたリーゼロッテ様の本から、家族に関する記述を徹底的に分析しましょう!」
リゼの言葉に皆が頷いた。
今後の作戦が決まり、リゼに笑みが零れる。
「作戦も決まったし、後は皆のステータスを確認しよう。次は、エル行くよー」
【エルネスタ・フォン・リートベルク】
ファルケ帝国 リートベルク侯爵家長女 15歳 女
知力 98/99 (97から98へ上昇)
武力 46/53 (45から46へ上昇)
魅力 95/95
剣術 F/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 D/D
火魔法 C/C
水魔法 B/S
話術 S/S
算術 S/S
芸術 S/S
料理 E/D
「ついに知力が98まで上がったのだわ」
エルが満面の笑みで僕を見ている。
「おめでとう! 武力の上昇は、外で動き回ることが多かったからだろうか」
「次は水魔法をAに上げたいのだわ。クリス君、何か良い方法はないかしら?」
「うーん、水魔法Bは全種類発動させたのかな?」
「ええ、後は水魔法の経験を積むだけなのだわ」
エルがやる気に満ちた顔で、僕を見つめている。
「それなら、今後インフィニティの活動で水が必要なときは、エルに担当してもらおうか。お風呂の浴槽にお湯を張ったりとか」
「了解なのだわ。それと寝る前に、何か水魔法を発動させてから眠るようにしてみるわ」
「名案だね。魔力切れの心配もしなくて良いし。では次、クラウ行くよー」
【クラウディア・フォン・オルレアン】
ファルケ帝国 オルレアン伯爵家長女 15歳 女
知力 38/60 (35から38へ上昇)
武力 98/99
魅力 95/95
剣術 S/S
槍術 B/A
弓術 G/B
馬術 B/A
風魔法 C/S
話術 D/D
算術 E/E
芸術 D/D
料理 F/D
「ぐぬぬ、風魔法がCのままだ」
クラウが悔しそうに唇を嚙んでいる。
「クラウ、風魔法Cは全種類発動させたのかな?」
「あ、残っているのがあるかも……クリス、後で一緒に確認して欲しい」
「分かった。クラウは、引き続き風魔法を使って、室内の冷気を循環させてね」
「承知した」
クラウが微笑んで僕を見つめている。
「では次、カルラ行くよー」
【カルラ・ミュラー】
ファルケ帝国 平民 15歳 女
知力 69/80 (67から69へ上昇)
武力 52/54
魅力 90/90
剣術 G/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 D/C
火魔法 D/D
水魔法 D/D
話術 B/A
算術 D/B
芸術 B/A
料理 A/S
「……料理がAのままっす」
カルラが溜め息をついて、酷く落胆している。
「カルラの料理は、この前Aに上がったばかりだから、直ぐにはSにならないよ」
「そうなんすね。毎日の料理を全部自分が担当してるから、かなり経験値を得られているはずっす。焦らずじっくり続けるしかないっすね」
「うん。それと知力が69に上昇しているね。エルに勉強を教わっている効果が出ていると思う。あと少しで70にのるから勉強も頑張ってね。知力が上昇すると、料理にも良い影響があるはずだから」
「本当っすか!? 自分、勉強も頑張るっすよ」
やる気が戻ってきたようで、カルラから笑みが零れる。
「さて、最後は僕だね」
【クリストハルト・ブレイズ・ファルケ】
ファルケ帝国 第3皇子 12歳 男
知力 98/100 (97から98へ上昇)
武力 75/80 (73から75へ上昇)
魅力 99/99
剣術 B/S
槍術 G/S
弓術 G/S
馬術 G/S
火魔法 S/S
水魔法 S/S
風魔法 S/S
土魔法 S/S
光魔法 A/S
闇魔法 G/S
話術 S/S
算術 S/S
芸術 S/S
料理 C/S
「お兄様、知力と武力が上がりましたね」
「そうだね。武力が2上昇したのは、デス砂漠でエルとレオナの特訓に付き合ったからかな。後は、トリック独立国で入手した闇魔法の魔術書を読んで、闇魔法を使えるようにしたい」
「闇魔法って、どんな魔法なのでしょうか。見たことがないので、不安な部分もありますね」
リゼが心配そうに僕を見つめている。
「大丈夫だよ、リゼ。無理なことは、しないから」
「約束ですよ、お兄様」
リゼが僕に抱きついてきた。
僕は、優しくリゼの頭を撫でてあげる。
「えへへー」
リゼが気持ち良さそうに目を閉じた。
こうして僕たちSランク冒険者パーティー『インフィニティ』は皆が成長を遂げ、大聖女リーゼロッテの末裔を探すのだった。




