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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第87話 絆

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 2日間ひたすら巨大蟻地獄を討伐し続けて、ついにレオナの火魔法がAからSに上昇した。

 現在、新風力車の中で皆がレオナの周りに集まっている。

 火魔法Sに感激したレオナが、僕に抱きつきながら泣いていた。


「「「「レオナ、おめでとー!」」」」


 リゼ、エル、クラウ、カルラの4人が弾けるような笑顔で祝福してくれる。


「うう、皆ありがとうなのじゃ……特にクリスは猛暑の中、妾に付き合ってくれて感謝なのじゃ」


 レオナが泣き続けているので、僕は彼女の頭を優しく撫でた。


「アタシでさえ熱中症になったのに、どうしてクリスとレオナは大丈夫だったの?」


 クラウが首を傾げて僕を見つめている。


「あー、それはね風魔法で二人の周囲だけ温度を下げていたからだよ。エルをおんぶしたとき、暑くて大変だったから考えてみた」

「クリスのお陰で、少しだけ暑いくらいで済んだのじゃ」


 レオナが瞳に涙を浮かべて、微笑みながらクラウを見ている。


「そんな手があったのか! アタシも風魔法が上達したらやってみたいな」

「そのときは僕に聞いてね」

「ああ、よろしく頼む」


 クラウから笑みが零れた。

 ふとレオナを見ると、かなり疲労しているように見える。


「リゼ、レオナにエクストラヒールをかけてあげて」

「はい、お兄様」


 レオナが体力的にも精神的にも余裕が無いと判断したのか、リゼが杖を使わずに右手を前に出した。


「レオナ、いきますよ。エクストラヒール」


 レオナの頭上に、まばゆい光の粒がキラキラと輝きながら降り注ぐ。


「うう、ありがとうリゼ。何だか体が楽になったのじゃ」


 ようやく涙も止まったようで、レオナが僕から離れた。


「汗も凄いし、妾皆とお風呂に入りたい……クリス、最後に妾の髪を洗って欲しいのじゃ」

「最後?」

「だって明日になったら、ストークの町に戻るのじゃろ?」


 レオナが、しょんぼりと下を向いてしまった。


「レオナたん、今夜はレオナたんの好きなものを沢山作るっす! どうせ最後なら笑顔で楽しく過ごさないと、後悔するっすよ」

「そうじゃの、カルラの言う通りなのじゃ」


 レオナが右腕で、ぐしぐしと目元の涙を拭っている。


「よし、皆で平家に移動して、お風呂に入ろう」


 僕は新風力車から出ると、複合魔法で平家を作った。

 そして、皆で水着に着替えて浴場へ集まる。


「クリス、リゼにもらった水着を着てみたのじゃが、どうかの?」


 レオナがセパレートタイプで、胸部に装飾がある桜色の可愛い水着を着ていた。

 去年リゼが着ていた水着かもしれない。


「とても似合っているよ。凄く可愛い」

「えへへ、そうじゃろ。この胸の装飾で、妾の胸が少し大きくなったように見えるのじゃ。帝国の水着は凄いのお、我が国の水着は、シンプルなデザインしかないからの」


 レオナが苦笑して僕を見ている。

 その後僕は、レオナの髪をいつものように優しく丁寧に洗い、シャワー魔法を体にかけてあげた。

 シャワーが背中に当たると気持ち良さそうにしていたが、太ももやオヘソの周辺は、くすぐったいようで爆笑している。

 その後、約束していた複合魔法の練習を少しだけしたのだが、火と水の複合魔法でお湯を作るのは、簡単ではないようで失敗に終わった。それでもレオナは、諦めずに訓練を続けるそうだ。


 こうして風呂から上がると、次はカルラ特製の夕食だ。

 レオナの好きな巨大鶏の胸肉や巨大牛の肉、巨大豚の肉と今夜は焼肉大会である。

 食後のデザートは、牛乳とハチミツをふんだんに使ったケーキを皆で堪能した。


 そして今は、寝室のベッドで寝る準備をしている。


「クリス君、最後くらいレオナの隣で寝てあげて欲しいのだわ」

「エル、妾クリスの隣で良いのか!?」


 レオナがテンション爆上がりで、エルに確認している。


「でも、国王陛下には内緒にするって、約束できるかしら?」

「する! 約束するのじゃ!」


 エルが僕を見つめながら、微笑んで頷いた。


「じゃあレオナ、僕とカルラの間においで」

「ひゃっほー!」


 レオナがテンションマックスで、僕を飛び越えて僕とカルラの間にダイブするが、勢い余ってカルラに突っ込んだ。


「グヘッ!」

「あああ、カルラすまぬのじゃ」


 レオナが申し訳なさそうにオロオロしている。


「大丈夫っすよ、一瞬息ができなかったから焦っただけっす」

「しかし、カルラの胸の弾力はすごいのお。まるでクッションのようじゃった。妾もカルラのように、大きくなると良いのじゃが」

「そんなに良いものでもないっすよ。重くて肩がこるし、自分はもう少し小さい方が良かったくらいっす」


 カルラが苦笑してレオナを見ている。


「なんじゃと! いらないなら、妾に少し分けて欲しいのじゃが!」


 レオナが涙目でカルラにすがりつく。


「大丈夫、毎日牛乳を飲んで、鶏の胸肉を食べ続ければ、3年後には今より大きくなっているはずっすよ」

「うう、妾頑張るのじゃ」


 カルラがレオナの頭を優しく撫でた。


「しかし、リゼは良いのお。毎日クリスに抱きついて寝られるのじゃからな」


 レオナがリゼを、羨ましそうに見つめている。


「えへへー、これは妹の特権なのですよ」


 リゼが満面の笑みで、レオナを見つめ返した。


「妾もクリスの妹に生まれたかったのじゃー!」


 レオナが手足をジタバタさせて叫んだ。


「レオナたん、妹になるとクリスと結婚できないっすけど、いいんすか?」


 カルラが、からかうように苦笑した。


「ぐぬぬぬ、そうじゃった……クリス! 妾は3年後、必ず良い女になってみせるのじゃ。15歳の大人になった妾を見て、結婚するかどうか判断して欲しいのじゃ」


 レオナが真剣な眼差しで、僕を見つめている。


「分かった。3年後、15歳の大人になったらレオナに会いに行くね」

「約束なのじゃ!」


 僕はレオナと、約束の指切りをした。


「あ、そうじゃ。3年後に会ったときに、裸エプロンのことも忘れずに教えて欲しいのお。気になって仕方がないのじゃ」


 レオナに笑みが零れる。

 うーん、これは逃げられそうにないね。

 僕は、思わずレオナに苦笑した。


 そしてこの後布団に入ると、横になりながら皆で色々な話をして盛り上がる。

 レオナは僕の右腕にギュッとしがみついて話に参加していたが、特訓の疲れがあるようで、いつの間にか静かな寝息をたてていた。

 レオナが寝てしまったので、僕たちは話を切り上げて眠ることにする。


 僕の左隣では、リゼが僕の左腕に抱きついて、スヤスヤと眠っていた。

 僕の右隣では、レオナが僕の右腕にしがみついて、幸せそうな寝顔で熟睡している。

 こうして僕たちインフィニティとレオナは、固い絆で結ばれた。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 翌朝、レオナと最後の朝食を取り、食後にハチミツ入りのアイスミルクを飲み干す。

 終始和やかな雰囲気の中、僕たちは新風力車へ乗り込みデス砂漠に別れを告げる。


 何度か休憩を挟みながら進むと、昼前にはトリック独立国首都ストークの町が見えてきた。

 いよいよ僕たちインフィニティとレオナの旅が終わる。

 僕はレオナが心配になり様子を窺うと、そこには大きく成長し自信に満ちた、トリック独立国第一王女レオナ・デザート・トリックが居たのだった。


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