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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第86話 特訓

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 レオナに火魔法を教えることになったが、火魔法AがSに上昇する条件は二つある。

 一つ目は、火魔法Aの中で全ての火魔法を発動させること。

 二つ目は、火魔法の経験値が足りていること。

 この二つの条件をクリアすると火魔法AがSに上昇するのだ。

 僕は、まず一つ目の条件を確認するために、収納ボックスから帝国の魔術書を取り出す。


「レオナは、この火魔法Aの中で、発動したことの無い魔法がいくつあるかな?」


 僕は火魔法の魔術書で、火魔法Aが全種類載っているページをレオナに見せた。


「うーん、これ以外は全部できるのじゃ」


 おお、優秀だね。

 火魔法Aの中でレオナが発動したことがないのは、範囲攻撃のフレアブレスだけだった。


「フレアブレスは、トリック独立国の魔術書に載ってないのじゃ」


 レオナが苦笑して僕を見ている。


「その国によって得意な魔法は違うよね。ファルケ帝国は火魔法が得意で、火魔法使いが沢山いるから」

「そうじゃな。我が国は水魔法が得意で、水魔法使いが沢山いるのじゃ」

「早速、レオナにフレアブレスを習得してもらう」

「よろしくなのじゃ!」


 僕は、日焼け止めを塗ったレオナと一緒に外へ出た。

 そこはムアっとしていて、まるで前世の高校野球で経験した、真夏のグラウンドみたいである。

 今日もデス砂漠は日差しが強く、気温がグングン上昇しているようだ。


「じゃあ、僕がやってみるから良く見ていてね」

「了解なのじゃ」


 僕が周囲を確認すると、魔物は見当たらない。

 まあ、手本を見せるだけだし、適当な場所で問題無いか。

 僕は右手を開いて、前に出した。


「レオナ、行くよー、フレアブレス!」


 僕は無詠唱で魔法を発動できるけど、レオナに魔法を使った瞬間を知らせるために、魔法名だけを発声した。

 すると、広範囲に火魔法のブレスが降り注ぐ。


「おお、凄い威力なのじゃ」


 レオナが驚愕している。

 しかし、ここが砂漠で良かった。

 手本を見せるにしても、草木の生えている場所では、火災になるため実演できない。


「クリス、疑問に思ったのじゃが、魔法名だけで呪文が聞こえなかったのはなぜじゃ?」

「ああ、僕は無詠唱で魔法が使えるからね」

「ほえー、すごいのお! 残念ながら我が国には、無詠唱の使い手は居ないのじゃ。いつか妾もクリスのように、無詠唱で魔法が使えるように頑張るのじゃ」


 レオナがやる気に満ちた顔で僕を見た。


「じゃあ次は、レオナの番。今見た状況を頭の中にイメージしてね。呪文は『天より降り注げ、大地を覆う炎の息吹よ、フレアブレス』だよ」

「了解なのじゃ」


 レオナが僕の右横を通り前に出た。

 そして、深呼吸をしながら集中力を高めている。


「よし、行くのじゃ……天より降り注げ、大地を覆う炎の息吹よ、フレアブレス!」


 範囲は少し狭いが、炎のブレスが降り注いだ。

 成功と言って良いだろう。


「むー、クリスのようには、いかぬか。もっと広範囲にしたかったのじゃが」


 レオナが納得いかないようで、悔しがっている。


「でも、初めてにしては上出来だと思うよ。さあ、火魔法の経験値が足りていれば、これでレオナの火魔法がSになったはず」

「クリス! 妾のステータスを見せて欲しいのじゃ」


 僕はレオナと手を繋いで、彼女のステータスを表示したが、火魔法はAのままだった。


「くー、ダメだったのじゃ……」


 レオナが、ガックリと肩を落として悔しそうにしている。


「でも、二つある条件のうち、一つはクリアできたじゃないか」


 僕はレオナの頭をイイコイイコした。


「えへへ、気持ち良いのお……確かにクリスの言う通り、目標の半分はクリアできたのじゃ」

「後は、ひたすら火魔法の経験値を積み重ねていけば良いから、巨大蟻地獄を討伐しよう」

「賛成なのじゃ。徹底的に討伐しておかないと、巨大サソリが落とし穴に落ちてしまうのじゃ」


 僕とレオナは、一旦平家に戻って準備を整える。


「お兄様、お帰りなさい。どうでしたか?」


 平家の玄関を入ると、リゼが迎えてくれた。

 今日のリゼは、銀髪をツインテールにして、色の半袖ワンピースを着ている。

 スカートの丈は、最近多くなってきた膝上10センチメートルくらいで、相変わらず白く透き通るような美しい生足だ。


 いつかレオナみたいなミニスカートのリゼも見てみたい。

 クラウのようなホットパンツも、足の奇麗なリゼに似合いそうだ。


「リゼ、ただいま。フレアブレスは成功したけど、レオナの火魔法はAのままだったよ」

「そうですか……」


 リゼが自分のことのようにガッカリしている。


「リゼ、ガッカリしなくて良いぞ。妾、この後クリスと巨大蟻地獄を大量に討伐するのじゃ」

「それなら沢山の経験値を得られますね。頑張ってください、レオナ」

「リゼ、ありがとうなのじゃ」


 リゼが両手を高く掲げると、レオナが応えるようにハイタッチをした。

 そして、お互い笑顔で抱き合っている。

 この調査依頼の間に、二人ともすっかり仲良くなったようだ。


 この後、皆で新風力車に乗って、巨大蟻地獄が大量にいる場所を探した。


「ここら辺で良いかな」


 僕は新風力車を着陸させて、外に出る準備をする。


「お兄様、レオナ、気をつけてくださいね」


 リゼが心配そうに見つめた。


「分かった。リゼ、念のため結界を二重に張っておいてね」

「はい、お兄様」

「リゼ、行ってくるのじゃー!」

「レオナ、頑張ってね」


 リゼが微笑みながら見送ってくれた。


 僕は外に出るとしゃがんで、レオナをおんぶする体勢を整える。


「さあ、レオナおいで」

「ふお! クリスが妾をおんぶしてくれるのか!?」

「うん。僕が最初に火魔法Cの超火でダメージを与えるから、最後にレオナが火魔法Dの業火でトドメを刺して」

「了解なのじゃ!」


 レオナが元気良く僕の背中に飛びついてきた。

 エルのときみたいな弾力は背中に感じないが、それでも背中全体に柔らかな感触が伝わってくる。

 そして、何か良い香りがするのだが、同じ石鹸とシャンプーを使っているはずなのに不思議だ……もしかして香水をつけているのだろうか?


 そんなことを考えていると、巨大蟻地獄の落とし穴上空に到達した。

 エルのときと同じやり方で大丈夫なはず。

 僕とレオナは、次々に巨大蟻地獄を討伐して行く。

 討伐後は、僕が複合魔法で落とし穴を塞いだ。


 気温が40度を超えていると思われるので、熱中症対策として水分補給の休憩を多く取るようにした。

 そして、休憩中にレオナのステータスを表示して、レオナの火魔法がSになっているか確認する。


 僕とレオナは、巨大蟻地獄の討伐と水分補給の休憩をひたすら繰り返した。

 結局、夕方になってもレオナの火魔法はAのままだったが、諦めた様子は全くない。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 翌日も僕とレオナは、巨大蟻地獄の討伐と水分補給の休憩をひたすら繰り返した。

 ところが、途中で昼食を取ったときは元気だったレオナが、夕方になると疲れもあり少し元気が無い。


「もしかして、魔力切れの兆候!?」

「うーん、怪しい感じなのじゃ。申し訳ないが、次で今日は終了にして、明日またお願いしても良いかの?」

「分かった。無理しなくて良いからね。また、明日頑張ろう」


 そして、2日目最後の巨大蟻地獄を討伐して新風力車へ戻った。


「クリス、すまないが明日もよろしくなのじゃ」

「うん。レオナも二日間よく頑張ったね」


 僕はレオナと手を繋いで、ステータスを表示する。

 

【レオナ・デザート・トリック】

 トリック独立国 第一王女 12歳 女


 知力 85/94

 武力 45/51

 魅力 94/94


 剣術 F/F 

 槍術 G/F

 弓術 G/E

 馬術 D/D


 火魔法 S/S (AからSへ上昇)

 水魔法 A/A

 

 話術 A/A

 算術 A/S

 芸術 A/S

 料理 F/C


「ふおおー! 妾の火魔法がSになってるー!」

「最後ので上がったのかもね。レオナ、おめでとう!」

「ありがとうなのじゃー!」


 感激したレオナの瞳からは涙が溢れている。

 そして、ふらつきながら僕の胸に飛び込んで来たのだった。


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