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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第85話 無邪気

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 クラウが熱中症から回復した後、ステータスを確認したのだが、クラウの武力は上昇していなかった。

 最近武力が98に上がったばかり、というのもあるのだろう。

 ただ、クラウは特に気にした様子もなく、また次頑張ると前向きだった。


 一夜明けて、朝食後にリビングのソファーに座り、ハチミツ入りのアイスミルクを飲みながら現在会議中である。


「クラウ、昨日はお疲れ様。体調はどう?」

「問題ない。クリスの氷風呂や皆のお陰で、アタシは元気だ」


 クラウに笑みが零れる。

 今日のクラウは、珍しく深緑の半袖ワンピースを着ていた。スカートの丈は膝上10センチメートルくらいである。いつもは、半袖シャツにホットパンツが多いのだが、病み上がりだし安静にするようエルに言われたらしい。燃えるような美しい赤髪も、いつものポニーテールではなくストレートロングにしている。

 今日のクラウなら誰が見ても、淑やかな令嬢に見えるだろう。


 そういえば最近、女性陣のスカート丈が短くなっている。

 今日のリゼは、レモン色の半袖ワンピースで、スカート丈はクラウと同じ短めだ。

 カルラも紺色の半袖ワンピでスカート丈は短めである。唯一エルだけが平常運転で、膝下10センチメートルくらいの紫色の半袖ワンピを着ているが。


 そんなインフィニティ内に起きている変化を考えながら、僕はクラウに視線を戻した。


「あの戦闘の後に思ったのだけど、クラウって砂漠の砂地を全然苦にしないよね? 僕は歩きにくいから苦手なのだけど」

「あー、それは幼少期から砂地で稽古したりして慣れているからだな。オルレアン伯爵領の東側は海に面しているから、毎年定期的に砂浜で合宿をしていたのさ」

「なるほどねー」

「まあ砂地に慣れていても、デス砂漠の酷暑には対処のしようがないけど。砂漠での戦闘は、剣士にとってかなりキツイ。前衛で守備に徹して、攻撃はクリスに任せるのが一番だと、身に染みて分かった」


 クラウが苦笑して僕を見ている。

 昨日は熱中症になったりして大変な思いをしたけれど、お互い砂漠での役割分担が明確になった。

 そう考えれば、貴重な体験だったのかもしれない。


「クリスー! 妾のステータスを見せて欲しいのじゃ」


 ハチミツ入りのアイスミルクを飲み終えて、ソファーに座るレオナが、零れるような笑顔で僕を見つめている。そう言えば、巨大ミーアキャットを討伐した後に見せると約束していたね。


 今日のレオナは、茜色の半袖ミニワンピを着ている。

 ミニワンピ比率が高いので、見えてしまいそうになることが多く、心配する毎日だ。

 せめて下に、水着を着てくれたら助かるのだけど。


「分かった。僕の隣に座ってくれるかな」

「了解なのじゃ!」


 元気よくレオナが立ち上がり、僕とリゼが座る3人掛けソファーにやって来る。

 そして、空いている僕の右側に座らず、迷いなく僕の膝の上に乗った。


 ん? これは……凄く柔らかい物が膝の上に密着している……レオナのお尻か?

 ……これはこれで有りだな!

 しかし、レオナの後ろ頭で前が全く見えない……うーん、どうしたものか……


「レオナ、前が見えないから降りてもらっても良いかな?」

「ん? ああ、すまないのじゃ。いつも父上とこうしておるから、つい癖でな」


 レオナがピョンと僕の膝から降りて着地した。


「クリス、足を開いて欲しいのじゃ」

「ん? こうかな?」


 僕はソファーに座りながら閉じていた足を、ハの字に開いた。


「ありがとうなのじゃ」


 そう言ってレオナが僕の足の間に座ると、グイグイとお尻を僕の方へ寄せて、僕の太ももの間にレオナの体がスッポリと挟まった。

 う、この体制はヤバイな。密着度が半端ない……何かドキドキしてきたぞ。


「えーと、レオナ? 僕の右隣りに来てもらえるかな?」

「なぜじゃ? 妾、父上といつもこうしておるのじゃが、クリスは嫌じゃったかの?」


 レオナが振り返りながら、シュンとして僕を見つめている。

 う、泣きそうな顔をされても困るのだけど……


「い、嫌じゃないよ」

「本当か!? なら問題ないのじゃ。さあ、妾のステータスをよろしくなのじゃ!」


 いつもの元気なレオナに戻ったようだ。

 結局、押し切られてしまったが仕方ない。

 僕は、レオナのステータスを表示した。


【レオナ・デザート・トリック】

 トリック独立国 第一王女 12歳 女


 知力 85/94

 武力 45/51

 魅力 94/94


 剣術 F/F 

 槍術 G/F

 弓術 G/E

 馬術 D/D


 火魔法 A/S

 水魔法 A/A

 

 話術 A/A

 算術 A/S

 芸術 A/S

 料理 F/C


「ふあー、これが妾の素質かや!?」


 レオナが振り返って僕を見ながら、目をキラキラさせている。

 か、顔が近いのだけど! 今日はレオナに、ドキドキさせられてばかりだ。

 まあ無邪気なレオナのことだから、狙って実行しているわけでは、ないのだろうけど。


「クリス、妾の知力は94まで上がるのじゃな?」

「そうだね。一生懸命努力すれば、いずれはね」

「ふおー、妾頑張るのじゃ!」


 レオナがこちらを振り返りながら、瞳に炎を宿している。


「あ、妾の水魔法は、父上のようにSにはならぬのじゃな」


 レオナが、ガッカリして気落ちしてしまったようだ。


「でも、レオナの火魔法はSまで上がるみたいだよ」

「おお、本当じゃ! 妾、火魔法の方が素質あったのじゃな。今までずっと水魔法をSにしようと訓練を続けていたのじゃが、妾は無駄なことをしておったのかもしれぬ」


 珍しくレオナの声に元気がない。


「レオナ、無駄な努力なんて無いよ。限界突破っていうのがあってね、ずっと努力を続けていると、いつかレオナの水魔法が素質の限界を超えてSになることもある」

「そうなのかや!?」

「うん。素質AがSに限界突破するのは、かなりレアだけど、可能性はゼロじゃない」

「そうか……妾、無駄なことをしておった訳では、ないのじゃな」


 レオナの声に少しだけ力が戻ってきたようだ。


「クリス! 妾、火魔法をSにしたいのじゃ。もしまたスタンピードが起きたときは、妾が何とかしたい。だから妾に火魔法を教えて欲しいのじゃ!」


 レオナが完全復活したようで、やる気に満ちた大きな声を出した。

 トリック独立国とは、良い関係を維持していきたい。

 通常なら他国の軍事力が上がる手伝いをするのは、あり得ないのだろうけど、僕はレオナを信用している。

 エルの方を見て確認すると、微笑みながら頷いてくれた。


「分かった。僕に任せて」

「クリス、ありがとうなのじゃ!」


 レオナが破顔して僕に抱きついてくる。

 こうして僕は、レオナに火魔法を教えることになった。


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