第72話 一歩一歩着実に
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オアシスの村で、大聖女リーゼロッテの手記を発見した僕たちは、リゼがまだ習得していない光魔法の情報を得た。
今は夕食を済ませて、リビングのソファーで皆リラックスしている。
「皆、今日もお疲れ様でした」
「「「「お疲れ様ー」」」」
女性陣の声が仲良くハモった。
「悲しいことも色々あったけど、収穫もあった。明日デス砂漠を通過して、トリック独立国の首都ストークを目指したいと思う」
「いよいよデス砂漠ともお別れですね。過酷な環境でしたが、お兄様と一緒だったので、快適に過ごせました」
リゼが、微笑みながら僕を見ている。
僕もリゼと一緒だから、どんな状況にも耐えられるのだ。
リゼの笑顔が見られるなら、僕はいくらでも頑張れる。
「確かに砂漠とは思えないくらい快適だったのだわ。でも、クリス君が居なかったら猛暑、魔物、食料などの対策に苦慮するのは、間違いないのだわ」
エルが、苦笑して僕を見つめた。
僕のことを評価してくれるのは素直に嬉しいが、僕もエルに大分助けられているよ。
今の僕に足りない部分を補ってくれる、僕とは違う視点で物を見れる、エルは僕の軍師的な存在だ。
「砂漠の魔物と剣術は相性が悪い。旦那様の複合魔法が無かったら、護衛任務を全うできなかったかもしれない」
クラウが、ため息を吐きながら難しい顔をして、僕を見ている。
僕からすると自分が自由に動けるのは、クラウが女性陣を守ってくれるからなのだけど。
クラウが居てくれるから、僕が考える作戦の自由度も増すのだ。
「料理するにしても砂漠だと食材がすぐに腐るっすから、クリスっちの収納ボックスが無かったら、皆餓死してるっすよ」
カルラが両手を広げて首を横に振り、ヤレヤレって感じで僕に視線を送っている。
僕にしてみれば、どんなに食材があっても料理適性の高い人が居ないと、美味しく食べられないのだけど。
カルラのお陰で、インフィニティのメンバーが毎日元気に活動できるのだ。
「今回オアシスの村を発見して目標を達成できたのは、皆が自分の役割を全うしたからだと思う。これからもお互い助け合って行こう」
皆が頷いて僕を見ている。
「では、メーベルト劇場の公演が始まる直前に見て以降、ステータスを見ていないので、皆の成長を確認したいと思う」
「少しでも成長していると良いのですけど」
「そうだね。じゃあ、リゼから行こうか。皆で情報を共有したいから、僕の手に触れてね」
皆が僕の周りに集まって、各々手に触れてきた。
【リゼット・ブレイズ・ファルケ】
ファルケ帝国 第1皇女 11歳 女
知力 90/95 (88から90へ上昇)
武力 29/29
魅力 100/100
剣術 G/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 G/F
光魔法 S/SS
話術 S/S
算術 A/S
芸術 S/S (AからSへ上昇)
料理 D/C
「お兄様、ついに知力が90になりました!」
リゼが満面の笑みで、僕に抱きついてきた。
「演劇に出演したり、砂漠で色々頑張った成果かな。それと芸術がSになったということは、リゼの演技はSなのだろうね」
「はい! 後は、光魔法ですね」
「そうだね。今日リゼがまだ習得していない光魔法の情報を得たけど、呪文までは判明していない。今後は、その記述がある魔術書等を探さないとね」
リゼが引き締まった表情で頷いた。
「では次、エル行くよー」
【エルネスタ・フォン・リートベルク】
ファルケ帝国 リートベルク侯爵家長女 15歳 女
知力 97/99 (96から97へ上昇)
武力 45/53 (42から45へ上昇)
魅力 95/95
剣術 F/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 D/D
火魔法 D/D
水魔法 B/S (CからBへ上昇)
話術 S/S
算術 S/S (AからSへ上昇)
芸術 S/S
料理 E/D (FからEへ上昇)
「知力が97に上がって、水魔法がBになったのだわ」
エルが嬉しそうに笑っている。
「これでエルも魔物との戦闘に参加できるね」
「私が魔物を討伐できるのかしら? 期待と不安が半々なのだわ」
エルが苦笑した。
「勿論無理は禁物だよ。作戦に沿って行動してくれれば良いから」
「承知したのだわ。それと算術がSになってるわね!」
「メーベルト劇場で収益の計算をしたり、インフィニティの会計を担当しているからじゃないかな」
「今後は、水魔法がAになるよう頑張るのだわ」
エルが、やる気に満ちた目をしている。
「では、次クラウ行くよー」
【クラウディア・フォン・オルレアン】
ファルケ帝国 オルレアン伯爵家長女 15歳 女
知力 35/60 (32から35へ上昇)
武力 98/99 (97から98へ上昇)
魅力 95/95
剣術 S/S
槍術 B/A
弓術 G/B
馬術 B/A
風魔法 C/S (DからCへ上昇)
話術 D/D
算術 E/E
芸術 D/D
料理 F/D
「クリス、武力が98になったぞ!」
「もしかすると、巨大蛙を倒したときかもね。超クサイ思いをしたけど、良かったじゃないか」
「いや超クサイのは、二度とゴメンだ! だが、もう少しで父上に追いつく。それに風魔法もCになってる!」
「毎日風魔法で、新風力車内の空気を循環させていたものね」
「次は、武力99と風魔法Bを目指して頑張る!」
クラウもやる気満々だ。
「では、次カルラ行くよー」
【カルラ・ミュラー】
ファルケ帝国 平民 15歳 女
知力 67/80 (65から67へ上昇)
武力 52/54 (51から52へ上昇)
魅力 90/90
剣術 G/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 D/C
火魔法 D/D (EからDへ上昇)
水魔法 D/D (EからDへ上昇)
話術 B/A
算術 D/B
芸術 B/A
料理 A/S (BからAへ上昇)
「うひょー! クリスっち、料理がAに上がったっす!」
「うんうん、これは演劇での日替わりケーキや、毎日僕たちの食事を作っているからかな」
「知力、武力も上がったし、火魔法と水魔法もDになって上限達成っすね」
「後は、知力を70以上にできると、バランス良いかも」
「そうっすね。でも、やっぱり自分は、料理をSにしたいっす。親父に追いつくっすよー」
カルラも自分の目標を、もうすぐ達成できそうだ。
「じゃあ、最後は僕」
【クリストハルト・ブレイズ・ファルケ】
ファルケ帝国 第3皇子 12歳 男
知力 97/100 (96から97へ上昇)
武力 73/80 (72から73へ上昇)
魅力 99/99
剣術 B/S
槍術 G/S
弓術 G/S
馬術 G/S
火魔法 S/S
水魔法 S/S
風魔法 S/S
土魔法 S/S
光魔法 A/S
闇魔法 G/S
話術 S/S
算術 S/S
芸術 S/S (AからSへ上昇)
料理 C/S (DからCへ上昇)
「お、知力と武力が上がってる」
「うー、今回は私の勝ちかと思ったのに、またクリス君と同じ知力なのだわ」
「あはは、また同時に上昇したみたいだね」
「お兄様、芸術がSに上昇したとなると、演劇がSのようですね。また、一緒に演技したいです!」
「うん、また機会があれば舞台に立っても良いかもね」
こうして僕たちは、お互いにステータスの上昇を祝い、明日に備えて早めに就寝する。
いよいよ明日は、デス砂漠に別れを告げて、トリック独立国の首都ストークを目指す。
リゼが大聖女に至る日が、少しずつ近づいている気がする。
僕は油断の無いよう、気を引き締め直すのであった。




