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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第69話 集落

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 僕たちは、クラウが発見した集落へ移動した。

 そこには、しレンガの家が密集しており、全部で50前後ある。

 ヤシの木がまばらに生え、水場や畑のようなものが確認できた。


「お兄様、どうしますか?」

「うーん、まずは人が住んでいるかどうかを確認しようか」

「クリス君、もし先住民がいるのなら、私たちは敵と勘違いされて、襲われる可能性が高いのだわ」


 エルが警戒するよう、注意してくれる。


「そうだね、僕たちが敵じゃないと伝えてみるね」


 風魔法を使えば、僕の声が村全体に届くはず。


「誰かいませんかー! 僕たちは、Aランク冒険者パーティー『インフィニティ』でーす! この村に敵対する気は、ありませーん!」

「……」


 ダメか……


「風魔法を使って村全体に呼びかけたけど、反応が無い。誰もいないのかもね」

「アタシもそう思う。人の気配を感じない」


 剣術Sのクラウが言うのなら、間違いなさそうだが……

 剣士は、人の気を察するのに長けているからね。


「どうするクリス、アタシが家に突入してもいいが」

「うーん、出会頭に何か起こると、ケガ人が出るかもしれない」

「それならどうする? 何か策があるのか?」


 クラウが、真剣な目つきで僕を見た。


「皆の安全を考えたら、突入するのは危険かな。そこで、家を解体しようと思う」

「はあ!? そんなことして大丈夫なのか? もし、住んでいる人がいたら激怒すると思うが」

「そのときは僕が、複合魔法で新築の家を建てて、お詫びするよ」


 皆が苦笑して僕を見ている。


「さすがクリス君、やることが大胆なのだわ。でも、新築の家をプレゼントするなら、誰も文句は言わないでしょうね」

「そうっすね。それこそ自分の家も壊して、新築にしてくれって人が殺到するような気がするっす」


 僕たちは、一番近くにある家の前に移動した。


「じゃあ、いくよー、ディスマントル!」


 僕が土魔法の呪文を唱えると、日干しレンガの家は、ドロドロに溶けて土に戻る。


「お兄様、誰も居ませんね」

「そうだね。よし、次行ってみようか」


 僕は手当たり次第に、土魔法で家を解体していく。

 そして、最終的には全ての家を土に戻した。


「アタシの予想通り、誰も居なかったようだな」

「さすが剣術S、人の気配に敏感だよね」

「ふふふ、旦那様もっとアタシを褒めて」

「はいはい、いい子いい子」


 僕が頭を撫でると、クラウが目を閉じて気持ち良さそうにしている。


「クリス君!」


 ん? どうしたのだろうか、珍しくエルが慌てているな。


「この石碑に大聖女リーゼロッテの名があるの!」

「本当に!?」


 だとしたらこの集落が、過去に大聖女リーゼロッテが滞在したオアシスの可能性が高い。

 皆が、エルの示す石碑に集まった。


「エル、なんて書いてあるの?」

「大分古いものらしく、見づらいけれど……『村の救世主、大聖女リーゼロッテここに眠る』と書かれているみたい」

「これが大聖女リーゼロッテのお墓……」

「お兄様、リーゼロッテ様は、ここで亡くなったのですね」

「うん、死因は分からないけどね」


 僕たちは、大聖女リーゼロッテのお墓に、手を合わせてもくとうする。


「何か手掛かりになるものが残されていないか、徹底的に調べよう」

「そうね、家があった場所を全部調べた方が良いのだわ」

「よし、二手に分かれて探そう。エルとクラウは、ここから順に調べてみて。僕とリゼとカルラは、反対側から調べるから」


 僕たちは皆で頷くと、それぞれの家があった場所をくまなく調査した。

 すると、村の中心付近にある一番大きな家の跡地から、地下に続く階段を発見する。


「お兄様、土に埋もれてしまって、降りられないですね」


 リゼが心配そうに階段を見つめていた。


「大丈夫だよリゼ、僕に任せて。皆、風魔法で土を除去するから下がってね」


 僕は、皆が階段から離れたのを確認すると、風魔法で土を運ぶ。

 何度か風魔法を使うと、ようやく地下に続く階段が全て現れる。

 

「クラウ、地下室から何か気配を感じる?」

「うーん、全く感じないな」

「了解、じゃあ僕が見てくるから、皆はここで待っていて」


 皆が頷いたのを確認すると、僕は階段を降りて地下を目指した。

 光魔法を使って周囲を照らすと、階段自体は長くない。


 すぐに地下室へ到着した僕は、光魔法を調整して室内を明るくした。

 すると、棚に箱がいくつか置いてある。


「リゼとエルは、階段を降りて地下室に来て。クラウとカルラは、そのまま待機で周囲の警戒をよろしく」

「「了解!」」


 クラウとカルラの返事がハモった。

 そして、リゼとエルが地下室に降りてくる。


「お兄様、何か手掛かりが見つかりましたか?」

「うん、いくつか箱を見つけたよ」

「では、早速開けてみるのだわ」


 エルが箱に手を伸ばす。


「待って! 罠があると大変だから、僕に任せてくれるかな」

「う、確かに。慎重に行くべきなのだわ」


 僕たちは、一旦箱から距離を取る。 

 そして僕は風魔法で箱のふたを持ち上げて、様子をうかがう。


「お兄様、問題なさそうですね」

「うん、少し待っていてね」


 僕は、風魔法で箱を傾けて中を見た。


「本かな?」

「そのようですね」

「クリス君、他の箱はどうかしら」


 僕が全部の箱を開けると、空の箱もあったが、最終的には3冊の本を発見する。

 僕とリゼとエルの3人で、それぞれ1冊の本を読んでみた。


「これは……大聖女リーゼロッテの手記かな……」


 僕が読んだ本には、オアシスの村で大聖女が暮らしたときに書いた、日記のような記述がある。


「リーゼロッテ様……」

「とりあえず、この3冊の本を持ち帰って、じっくりと読むしかないのだわ」

「そうだね。とりあえず、この村に複合魔法で平家を作るから、そこで調べようか」


 こうして僕たちは、大聖女リーゼロッテの滞在したオアシスを発見し、手掛かりを得たのだった。


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