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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第68話 突入

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 僕たちは、砂嵐が集中して発生している中にオアシスがあると予想した。

 それを確かめたいが、問題はどうやって辿り着くかである。


 エルが指摘するように、新風力車で飛びながら砂嵐に突入すると、強風で墜落してしまうかもしれない。

 僕は再び新風力車を、改造することにした。


「お兄様、何か良い案が浮かんだのですか?」

「わかる?」

「はい、何かスッキリとした表情をされていたので」


 さすがリゼ、僕のことをよく理解している。


「強風に耐えるため、上空を飛ばずに地面を滑るように飛ぼうと思う」

「滑るように飛ぶ?」

「うん、新風力車の車輪を外して、車の底面全体にソリのような物を付ける。そして、ソリの周囲に上級風魔法をまとわせて地面すれすれを飛ぶ」

「なるほど、名案ですねお兄様!」


 リゼが弾けるような笑顔で僕を見つめている。


「でしょ!?」

「クリス君、私もその考えに賛成だけど、まだ問題が残っているのだわ」

「あー、障害物や飛来物への対処だよね?」

「ええ」

「大丈夫だよエル。新風力車の前面にも上級風魔法を纏わせて、障害物や飛来物は全て粉砕する予定だ。前面以外の防御は、リゼの結界に任せたいと思う」

「なるほど、良い案なのだわ」

「でしょ? じゃあ僕は、作業部屋で新風力車の改造をしてくるから、皆は好きに過ごしてね。あ、絶対外には出ないように」


 皆が頷いたのを確認して、僕は作業部屋へ移動した。

 そして、夕方になる前に予定通り新風力車の改造を済ませた僕は、久しぶりに社交ダンスの練習をする。

 今日頑張った自分へのご褒美だ。


「お兄様、一緒に踊りたいです」

「うん、僕もだよリゼ」


 二人で踊りだすと、リゼが楽しそうに僕の動きについてくる。

 エルに教わって、僕もリゼもかなり上達した。


「クリス君、どうしたの? 突然社交ダンスの練習なんて」

「へ? ああ、最近冒険者の活動ばかりで、勉強する時間が無かったなと思ってね」

「確かに私も最近、家庭教師の仕事ができていないと、感じていたのだわ」


 なんとかエルも納得してくれたようで良かった。

 そして、今日もエルと踊っていると、Hカップが僕の胸に『ふにゅふにゅ』と定期的に当たる。

 素晴らしく極上な感触!

 これで明日も頑張れそうだ……ご馳走様でした。


「旦那様、アタシとも踊って欲しい」

「それは構わないけど、クラウは男性パートしか踊れないのでは?」


 貴族学校でファンクラブまであったクラウは、女子生徒にばかりダンスを申し込まれて、男性パートのみ踊ってきた。

 なので僕に出会うまで、女性パートを踊る機会がなかったらしい。


「ぐぬぬぬ、旦那様の言う通りアタシは男性パートしか踊れない……あ、旦那様が女性パートを踊れば良いのでは!?」


 名案を思い付いたとばかり、クラウがドヤ顔で僕を見ている。


「なんでそうなるのさ! まったくもう、エルに女性パートを教えてもらいなよ。踊れるようになったら、いつでも付き合うからさ」

「本当!? 旦那様、優しいから好き」


 クラウがエルに女性パートを習いに行った。


「クリスっちー、自分も踊ってみたいっす」

「あれ? カルラは社交ダンスを習っていたの?」

「一応宮廷料理長の娘っすからね、最低限の踊りは習ったっすよ」


 カルラと踊ってみたが、結構上手だ。

 そして、Gカップを堪能する……ご馳走様でした!


 こうして美少女たちとの社交ダンスを満喫した僕は、気分転換もできた。

 明日からの砂嵐突入作戦に頑張れそうである。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 翌日、朝食を済ませた僕たちは、改造した新風力車に乗り込んだ。


「クリスっち、昨日考えて今日完成してるって、やっぱり魔法は凄いっすね」

「だよね、僕もそう思う。けどカルラの料理だって、出来ない僕からしたら、まるで魔法のようだけどね」

「本当っすか!? 自分の料理適性がSになったら、もっと驚くような美味しい料理を作るっすよ」


 カルラが僕を見つめて、笑みをこぼしている。

 今日もサイドテールにした茶髪が、とても似合っていて可愛らしい。


「よし、出発するから皆、所定の位置についてね」

「「「「了解!」」」」


 女性陣の声が奇麗にハモった。


「まずは砂嵐が発生している場所の近くまで上空を飛行して、着陸したら地上ギリギリを滑るように飛び、砂嵐の中に突入するよ」


 僕が皆を見ると、全員が引き締まった表情で頷いている。

 そして前方に砂嵐を発見したので、近くまで飛行して着陸すると、地面を滑るように飛びながら進む。


「皆、砂嵐に突入するよ。衝撃に備えて! リゼは新風力車の前面と底面以外の周囲に、結界を二重に張って」

「了解です、お兄様。新風力車の上面、両側面、後面に結界を二重に張りました」


 一瞬の静寂が訪れ、車内に緊張が走る。

 数秒後、砂嵐の中に突入すると同時に、車内が激しく揺れた。

 前方の窓に飛来物が激突しているが、纏わせている上級風魔法がその全てを粉砕している。

 しばらくすると、車体の揺れにも慣れてきた。


「リゼ、結界は大丈夫?」

「うう、巨大蜂のときと同じで、外側は持たないかもしれません」


 リゼが珍しく弱気な表情を見せる。

 もしかすると、巨大蜂のときよりも負担が大きいのかもしれない。


「リゼ、大変かもしれないけど巨大蜂のときと同じように、結界を二重に維持できるかな?」

「大丈夫です、お兄様」

「視界が悪くて速度を上げられない。辛かったら早めに声をかけてね」


 リゼがコクリと頷く。


 砂嵐の中は、予想以上に視界が悪い。

 前方の10メートル以上先は、砂煙で何も見えない状況だ。

 僕は視界が悪い中、前方に意識を集中させて慎重に進む。


 そして、リゼの外側の結界が何度か破られた後、しばらく進むと、急に前面の視界がクリアになる。

 そこは、穏やかな晴天だった。


 ついに、僕たちは砂嵐を突破したようだ。

 皆でハイタッチをして、喜びを分かち合う。


 僕は、リゼの近くに歩み寄ると、抱きかかえてお姫様抱っこをした。


「ふええ、お兄様!?」

「お疲れ様。リゼの大活躍で無事に砂嵐を突破することができた。ありがとね、少し休んでいて」


 僕は、リゼをソファーにそっと寝かせた。


「カルラ、冷たいフルーツジュースをリゼにお願い」

「かしこまりっす!」

「このままオアシスの探索をするので、エルは右側の小窓を、クラウは左側の小窓を見てもらえるかな」

「承知したのだわ」

「承知した」


 エルとクラウが、微笑みながら返事をしてくれる。

 しばらく進むと、何となくだが景色の雰囲気が変わったような気がした。


「旦那様、見つけたぞ!」

「クラウ、また巨大サソリとかじゃないよね?」

「違うって! 何か家みたいなものが沢山あるのだ」


 僕がクラウに近づいて、左側の小窓から外を見ると、遠くに小さな村のような集落があった。

 もしかして、あれが大聖女リーゼロッテの滞在したオアシスだろうか。

 僕は、期待に胸を膨らませるのだった。


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