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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第60話 兄妹仲

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 クラウの実家、オルレアン伯爵家の屋敷に別れを告げた僕たちは、シャークの町郊外に複合魔法で平家を作り一泊した。

 そして翌朝、朝食を済ませた後リビングで、紅茶を飲みながら皆で話し合いをしている。


「お兄様、いよいよ帝国を出るのですか?」

「うーん、すぐ近くだし帝国を出る前に、エルの実家にも寄って行こうか」

「私は嬉しいけど、皆はそれで良いのかしら?」


 僕の提案にエルが一瞬喜ぶが、皆の意見を聞きたいようだ。


「エルの実家ですか、私気になります!」

「アタシは構わないぞ。どうせ隣の領地だし」

「郷土料理に興味深々っすね」


 リゼ、クラウ、カルラの順に各々意見を述べた。

 エルの実家リートベルク侯爵領は、オルレアン伯爵領の西隣にある。


 そして三つの外国との国境を持つ、帝国の重要拠点でもあるのだ。

 西にブレイブ王国、北西にグロリア公国、北にトリック独立国がある。


「反対意見もないようだし、エルの実家に寄ってから、北に隣接するトリック独立国を目指そうと思う」


 僕たちは風力車で、リートベルク侯爵領にあるロビンの町を目指した。

 帝都から北上するに従って山林が増え、障害物が多くなったので、今は10メートルくらい上空を飛ぶようにしている。

 今までの移動中に測定したデータから、1時間は問題なく連続で運転できると判断して、休憩を挟みながら移動することにした。

 結局、一回の休憩を取っただけでロビンの町に到着する。


「エル、一旦リートベルク侯爵家の屋敷に行くから、昼食後に訪問すると伝えてもらえるかな?」

「承知したのだわ」


 僕はエルに道案内を頼み、リートベルク侯爵家の屋敷に到着した。


「ちょっと説明してくるのだわ」


 エルが風力車を降りて門番に話しかけると、すぐに中へ通されて、しばらくすると戻ってくる。

 

「エル、おかえり」

「ただいま、訪問の件間違いなく伝えたのだわ」


 僕は頷くと、風力車でロビンの町へ戻った。

 そこで大聖女関連の情報を探したが、手掛かりは得られなかったので、レストランで昼食を取る。


 その後、再びリートベルク侯爵家の屋敷へ移動して、門番に案内され屋敷の前に到着すると、師匠にそっくりなイケメンが歓迎してくれた。


「クリストハルト殿下、リゼット殿下、ようこそお越しくださいました。私は、リートベルク侯爵家長男ベルノルト・フォン・リートベルクと申します」


 エルの兄が片膝をついて丁寧に挨拶してくれた。

 金髪碧眼の長髪、身長180センチメートルくらいで細身のイケメンである。

 師匠の息子さんか……僕は早速ステータスを確認してみた。


【ベルノルト・フォン・リートベルク】

 ファルケ帝国 リートベルク侯爵家長男 17歳 男


 知力 92/94

 武力 68/71

 魅力 90/90


 剣術 B/B

 槍術 F/C

 弓術 F/C

 馬術 B/B


 火魔法 A/S

 土魔法 A/A


 話術 A/A

 算術 A/A

 芸術 A/A

 料理 F/D


 おお、師匠によく似たステータスだ。

 将来が超有望な人材である。


「初めまして、ベルノルト殿。ファルケ帝国第三皇子、クリストハルト・ブレイズ・ファルケです。突然の訪問、もうし訳なく思います」

「いえいえ、大歓迎いたします、殿下」

「それと、こちらは妹のリゼットです」

「初めまして、ファルケ帝国第一皇女、リゼット・ブレイズ・ファルケです」


 リゼが微笑みながら挨拶をした。


「おお! なんと可憐な」


 エルの兄が、超絶美少女なリゼを見て驚嘆している。


「リゼット殿下は、可愛い美少女代表ですね。私の妹エルネスタは、奇麗な美少女代表ですが」


 こんな偶然もあるのだな。エルの兄は、僕と同じ表現を使ってリゼとエルを形容した。


「ベルノルト殿、実は僕も全く同じことを考えていてね。僕の妹は、可愛い美少女代表。エルネスタ嬢は、奇麗な美少女代表であると」

「おお、殿下も全く同じことを考えていたのですね」


 僕とエルの兄は、お互いに大きく頷くと、がっちりと握手を交わした。


「ベルノルト殿とは、気が合いそうだ」

「私も同感です、殿下」


 意気投合した僕とエルの兄を先頭に、皆がティールームへと案内される。

 そして、円卓に皆が座ると紅茶と色々な種類のケーキが卓上に並ぶ。


 インフィニティの女性陣にも大好評である。

 リゼは笑顔で上品に食べつつも、ペースが落ちることは全くないようだ。

 給仕のメイドが前世の『わんこそば』のように懸命に補充している。


「お兄様も一口食べてみてください。美味しいですよ、あーん」


 リゼが微笑みながら僕に、フォークでさしたケーキを口元に運んでくれた。


「ありがとう、リゼ」


 僕がリゼに『あーん』をしてもらっていると、僕の右隣に座っているエルの兄が、羨ましそうに見つめている。


「エルネスタ、私もあーんをして欲しいのだけど」


 エルの兄が右隣に座っているエルに、あーんを懇願するとエルが苦笑した。


「もう、良い大人が恥ずかしくないのですか?」


 ちなみにこの世界では、15歳が成人となる。

 飲酒が許され、本人の意思で結婚が可能となるのだ。


「いや、殿下たちに負けてられないと思ってね。私たちも、兄妹で仲良しだったじゃないか」

「それはそうですけど……もう、仕方ないですね。はい、あーん」

「おお! ありがとうエルネスタ」


 エルの兄が満面の笑みで、ケーキを食べている。


「殿下、私とエルネスタも、殿下たちに負けないくらい兄妹仲が良いのです」


 エルの兄が胸を張り宣言した。

 ふむ、これは僕も負けていられないのでは?

 僕は椅子から立ち上がると、リゼを見つめた。


「さあ、リゼおいで」


 僕が大きく両腕を広げると、リゼが僕の胸に飛び込んでくる。

 僕がエルの兄に視線を送ると、あちらも椅子から立ち上がった。


「さあ、エルネスタおいで」


 するとエルは、ため息を吐きながら立ち上がる。


「もう、何をムキになっているの、ベル兄様。まあ、このくらいは、してあげるけれど」


 エルが兄に軽く抱きつく。


「どうですか殿下、私たちも負けていません」


 エルの兄が自信満々に、僕を見て微笑んでいる。

 ふむ、これは僕も本気を出さないといけないな。


「僕とリゼは、毎日一緒に寝ているよ」

「私とエルネスタも殿下たちの年の頃は、一緒に寝ていることもありました」


 僕が、本当かどうか確かめるためにエルに視線を送ると、エルがうんうんと頷いた。

 僕とリゼが一番仲の良い兄妹だと自負していたのだが、帝国内にこんな強敵が潜んでいたとは驚きである。

 こうなったら仕方ない、最終手段を使うか。


「僕とリゼは、毎日一緒にお風呂に入っているよ」

「なんですと……そんな羨ましい……」


 エルの兄が膝から崩れ落ちた。


「殿下、私の負けです」


 そしてエルの兄が、潔く敗北を宣言した。

 あ、お風呂といっても、水着をつけていることを伝え忘れていたけど、まあいいか。

 こうして僕は、どちらが妹と仲が良いか対決に、勝利したのだった。


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