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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第59話 クラウディアの贈り物

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪


今回から通常どおり、クリストハルトの視点で物語が進行します。

【クリストハルト視点】



 モーリッツさんは、知力90話術A算術Aを目指して頑張ると決めたようだ。

 もう落ち込んだ様子はなく、しっかりと前を見据えており、引き締まった表情である。

 クラウの次兄が元気になって良かった。


「殿下、妹に何でもありの決闘形式で勝ったそうですね。父からの手紙に書いてありましたよ」

「あー、色々大変だったけど何とかね」

「是非、私とも決闘形式で勝負してください! お願いいたします」

「へ? 今から?」

「一度だけで良いので、お願いいたします」


 モーリッツさんに懇願されて、僕は一度だけ決闘形式で勝負をした。

 クラウのときと同じ戦法で戦った僕が、あっさりと同じ勝ち方をする。


「う、参りました。突然、殿下が消えましたが、魔法を使ったのですか?」

「うん、風魔法を使って自分の体を運ぶのだけど、やり過ぎると反動で体中激痛になるから、注意が必要でね」

「なるほど、殿下もリスクを負いながら戦っていたのですね」

「まあね、今日は上手に加減ができたけど、クラウディアのときは試合後に、激痛で地面を転げまわったからね」

「命がけの魔法ですね」

「そうなんだよ」


 僕が笑うと、クラウの次兄もつられて笑う。


「殿下、よろしければ夕食を召し上がってください。母にお誘いするよう、申し付けられておりますので」

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」

「はい!」


 僕とモーリッツさんは、屋敷の中に移動した。


「お兄様! どこに行っていたのですか? 屋敷中探しても見つからないので、心配しました」

「あ~、ゴメンねリゼ。ちょっと庭でモーリッツさんと話をしていたから」

「それなら仕方ないですね。あ、見てくださいこれ! クラウが昔着ていた服をもらいました」


 リゼがエメラルドグリーンのワンピースを着ている。

 スカートの丈が膝上で、リゼの生足がとてもまぶしい。

 

「リゼ、すごく似合っているよ」

「本当ですか!? クラウ、お兄様に褒めてもらいました」


 リゼが朗らかに笑う。


「だから似合うって言っただろ。しかし、リゼは何を着せても似合うから不思議だな」


 クラウが驚いているが、僕にとっては常識だ。


「クラウ、本当にもらっていいのかな?」

「ああ、アタシには妹もいないし、リゼが着てくれるなら嬉しいさ。それに、突然城を飛び出したから、着替えもあまりないのだろ?」

「そうなんだよ。途中の町で冒険者用の服は買ったけど、普段着用のワンピースは不足していてね。本当に助かるよ、ありがとうクラウ」


 クラウが照れくさそうに微笑んでいる。


「お兄様、見てください。このマリンブルーのワンピースも素敵なのですよ」

「本当だ、リゼに似合いそうだね」


 他にも沢山の服や小物、靴などをもらったようだ。

 リゼが満面の笑みを浮かべている。


「殿下、夕食の準備が整いました」


 クラウの次兄が呼びに来てくれた。

 僕たちは食堂で夕食をご馳走になる。


 オルレアン伯爵領の郷土料理や、帝都で食べたことのないスープ、パンなどカルラが興味深そうにしていた。

 僕たちは、大満足で夕食を終えて、今はリビングに移動して紅茶をいただいている。


「クリストハルト殿下、娘との勝負に勝ったそうですね。主人からの手紙を読んで、私は驚いてしまって」

「ええ、なんとか」


 伯爵夫人に僕は苦笑しながら答えた。


「殿下もご存じの通り、娘は自分より強い男と結婚するのが夢なのです。先日、帝都で第二近衛騎士隊長に勝ってしまい、帝国内に父と長兄以外で、自分より強い男がいないと絶望してしまいまして」

「あはは……」


 僕は、伯爵夫人になんと返事をしたら良いかわからず、苦笑いで誤魔化した。


「ついには、国外へ武者修行の旅に出て、自分よりも強い男を探すことも考えていたようでして」


 伯爵夫人も僕につられる様に苦笑している。

 しかし、クラウが国外で戦闘狂モードになったら、どれだけの犠牲が出るか想像もつかないな。

 というか、外交問題になりそうで怖いのだけど……


「そんな中、殿下が娘に勝ってくださり、夫も私も安心いたしました。どうぞ、娘をよろしくお願いいたします」


 ん? 何か話が勝手に進んでないか? まだ結婚すると決めたわけでは、ないのだが……


「殿下、アタシと結婚してくれたら絶対に退屈させない。アタシはやればできる子、必ず役に立ってみせます」


 クラウが珍しく真剣な表情で僕を見ている。


 うーん、確かに退屈はしないというか、退屈にすらさせてもらえないというか……散々やらかしたよね!

 巨大蜂に巨大蛙と色々あった。

 ああ、ハチミツの件もだ。

 まあ、リゼの護衛としては優秀だけど……それとメーベルト劇場では、大活躍で大人気だったけどね。


「えーと、帝都を出発するときにも言ったけど、僕たちはまだ出会ったばかりだ。これからお互いのことをもっと知ってからで、良いと思うよ」

「確かに殿下の言う通りですわね。クラウディア、これからの旅であなたの良いところを、殿下に沢山理解してもらうのですよ」

「はい、母上!」


 ふう、どうにか納得してくれたみたいだ。


 この後、泊っていくように勧められたが、丁重にお断りする。

 警備の問題等、オルレアン伯爵家に大変な思いをさせてしまう。

 僕は別れ際に、伯爵夫人とモーリッツさんのステータスを、紙に書き写した物を渡すと、二人とも凄く喜んでくれた。


 こうして僕たちは、クラウの実家にお別れをして、旅に戻るのであった。


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