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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第55話 巨大蛙

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 僕たちは、マーメイドの冒険者ギルドを出発して、巨大蛙の討伐に向かった。

 生息する森まで馬車で2時間くらいかかるらしいが、風力車を使えば10分とかからない。

 森の入口で風力車から降りると、僕たちは徒歩で森の中を進む。


「クラウは、どうしてカエルが苦手なの?」


 意外だったので、直接本人に聞いてみた。


「あー、子供の頃昼寝をしていたら、口の中にカエルが入り込んだことがあって」

「それは、トラウマになりそうな思い出だね」

「そうなんだ。翌日熱が出て、数日寝込んだからな。それ以来カエルには、近づかないようにしてきた」


 クラウが、苦虫を嚙み潰したような顔をしている。

 そしてしばらく歩くと、不快なにおいがしてきた。


「近くにいるかもね。皆、警戒して」


 皆が頷きながら、鼻をハンカチで覆っている。

 どんどん臭いが強くなってきたので、僕はキョロキョロと周りを見渡す。

 すると少し先に、ピョンピョンと元気に飛び跳ねる巨大蛙を発見した。

 大きさは、巨大牛より一回り小さくて、高さ4メートルくらいある。


「見つけた! 鑑定するから少し待ってね」


 僕は自分の体の真横に右手を伸ばし、皆が先に行かないように制止する。


【巨大蛙】

 魔物 5歳 オス


 知力 30/35

 武力 60/65

 魅力 45/45

 特徴……


「間違いない、巨大蛙だ」


 僕は、とりあえず名称だけ確認して、皆に告げた。


「幼少期の恨み、今こそ晴らさん!」

「あっ、クラウちょっと待って。まだ特徴とか見てないから!」


 止めたのだが間に合わず、クラウは僕の左側を通過して走り出す。


「もう、しょうがないな。レストリクション!」


 仕方なく土魔法で巨大蛙を拘束した。

 拘束されて動けなくなった巨大蛙が、ゲコゲコと大きな声で鳴いている。


「もらったー!」


 クラウが剣を振りかぶり、止めを刺す準備に入ったようだ。

 

 あれ? 巨大蜂のときと同じ状況じゃないか?

 まさか、一匹倒すと大量の巨大蛙が襲ってくるとかないよね……

 僕は先ほど見れなかった、特徴の部分を確認する。


【巨大蛙】

 魔物 5歳 オス


 知力 30/35

 武力 60/65

 魅力 45/45

 特徴……それほど強くないので討伐は難しくないが、とにかくクサイ。体の表面のヌルヌルが臭いの原因である。このヌルヌルを浴びてから10分以内に石鹸、シャンプーなどで洗い落とさないと、一週間くらいクサイ臭いがこびりつく。長期戦は自殺行為である。短期決戦で一気に倒して、すぐ洗い流す。近くに水場がある所で戦うべし。勿論、石鹸とシャンプーは忘れずに持っていくこと。

 追記……体当たりを得意とし、強烈な臭気で相手の戦意を喪失させる。最悪の場合、意識を失ったり呼吸不全になり死に至ることもあるので要注意。死ぬ間際に爆散して、超クサイ液体を四方八方へまき散らすので、最後のトドメは遠方から攻撃すること。



 やばい、超近距離でクラウが、まさに今剣を振り下ろそうとしている。


「クラウ! 倒しちゃダメ!」


 僕のセリフと同時に、風魔法で高く跳躍したクラウの袈裟切りが、巨大蛙に襲い掛かる。

 そして頭部を一刀両断すると、巨大蛙は絶命し爆散した。


「うわ! なにこれ!? 超クサイ!」


 クラウが全身ヌルヌルになりながら、助けを求めている。

 突然のことで、リゼの結界も間に合わず、僕たちも全員がヌルヌルまみれだ。


 リゼ、エル、カルラと美少女たちの顔にも、白いヌルヌルが付着して大変なことになっている。

 10分以内に全員の洗浄を、完了しなければならない。


「皆、10分以内に石鹸やシャンプーでヌルヌルを落とさないと、一週間くらいクサイままになる! 平家の中に浴場を5個作るから、各自急いで体から洗って!」


 僕がその場に複合魔法で平家を作ると、皆がダッシュで入っていく。

 各浴場には複数の浴槽を作り、お湯をはってある。


 もちろん石鹸やシャンプーも配布した。

 収納ボックスから皆の着替えの入った荷物を、それぞれ渡す。


「皆、急いでね!」


 僕も石鹸で体を手早く洗い、緊急事態なので、そのまま浴槽に飛び込んだ。

 次に、髪をシャンプーで洗い、シャワー魔法で洗い流す。

 よし、3分くらいで終わった。

 後は女性陣が心配だけど……手伝いが必要な人は、いるだろうか。

 僕はサッと着替えると、自分の浴場を出て廊下を見た。


「手が空いたので髪を洗えるよー! 希望する人は、僕に声をかけてねー!」


 僕が呼びかけると、体にバスタオルを巻いたリゼが現れる。

 いつも水着姿だから、バスタオル一枚というのは新鮮だ。


「お兄様、自分では間に合いそうもないので、助けてください!」


 僕は、急いでリゼの浴場へ入り、シャンプーで髪を洗った。

 そして、シャワー魔法で洗い流す。


「間に合って良かったね、リゼ」

「はい! ありがとうございます、お兄様」


 リゼが弾けるような笑顔を僕に向けている。

 ああ、今日のリゼも超絶可愛い。

 僕は、思わずリゼを抱きしめそうになるが、今は緊急事態だ。

 我慢我慢……僕は、リゼの浴場を出て廊下を見た。


「手が空いたので髪を洗えるよー! 希望する人は、僕に声をかけてねー!」


 僕が呼びかけると、体にバスタオルを巻いたカルラが現れる。

 少しドキッとしたが、先日の裸エプロンほどではない。

 慣れとは、恐ろしいものだ。


「クリスっち、助けて! 間に合わないかもっす!」


 僕は、急いでカルラの浴場へ入り、シャンプーで髪を洗った。

 そして、シャワー魔法で洗い流す。


「ふー、間に合って良かった」

「マジ感謝っす。ありがとうクリスっち」


 カルラが満面の笑みで僕を見つめている。

 僕は、カルラの浴場を出て廊下を見た。


「手が空いたので髪を洗えるよー! 希望する人は、僕に声をかけてねー!」


 僕が呼びかけると、体にバスタオルを巻いたエルが現れる。

 これは、さすがにドッキドキだ。

 クラウやカルラと違って、いつも隙のないエルが、タオル一枚巻いただけの姿なのである。


「クリス君! 助けて欲しいのだわ!」


 じっくりこの姿を堪能したいが、残り時間があと少ししかない。

 僕は、急いでエルの浴場へ入り、シャンプーで髪を洗った。

 そして、シャワー魔法で洗い流す。


「ふー、ギリギリ間に合ったね」

「クリス君、ありがとうなのだわ」


 エルが美少女スマイルで僕を見つめた。

 濡れたバスタオルが体に張り付いて、Hカップが激しく主張している。

 僕は、ドキッとして反射的に視線を逸らしてしまった。


「じゃあエル、またあとでね」


 僕は、エルの浴場を出て廊下を見る。

 するとそこには、クラウが笑顔で立っていた。


「クラウは大丈夫? きちんと洗えたのかな?」

「ああ、時間内に洗えた」


 良かった、全員無事なようだ。

 ところが、クラウから何かにおう。

 いや、におうなんてもんじゃない、超クサイ!


「ちょっ、クラウきちんと洗ったの!?」

「ああ、ちゃんと10分以内に洗った」

「……」


 おそらく、至近距離で巨大蛙の爆散を浴びた影響かもしれない。

 あの距離だと洗っても落ちないのか。

 覚えておこう……。


 クラウが大好きなエルでさえ、あまりのニオイに近づこうとしない。

 とりあえず僕たちは、冒険者ギルドへ戻り討伐報告書を提出した。


 そして、マーメイドの町郊外に複合魔法で平家を作り宿泊する。

 しかし、巨大蛙の呪いを受けたクラウが超クサイので、仕方なくもう一つ平家を作り、そこにクラウを隔離したのだった。


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