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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第43話 皇子の評価

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 ギルド長のトビアスさんが、クラネルト公爵に巨大蜂の討伐報酬について、交渉してくれている。

 その間僕たちは、自主練をして過ごしていた。


 僕は、剣術の稽古とエルの授業と社交ダンス。

 リゼは、エルの授業と社交ダンス。

 エルは、水魔法の訓練。

 クラウは、風魔法の訓練。

 カルラは、火魔法と水魔法の訓練。

 お互いに、教えたり教わったりしながら、インフィニティの結束がさらに深まった気がする。


 そして、ついにギルドから連絡があり、明日の午前中にクラネルト公爵の屋敷へ行くことになった。


「クリス君、クラネルト公爵はクリス君にとって叔父にあたるけど、面識はあるのかしら?」

「へ? クラネルト公爵って、僕の叔父だったの?」

「ええ、クラネルト公爵は皇帝陛下の弟で、前皇帝陛下の三男なのだわ」

「へ~、さすがエルは何でも知っているね」

「何でもは、知らないかな。知っていることだけなのだわ」


 さて、どうしよう。

 明日、第三皇子か冒険者、どちらの立場でクラネルト公爵に会うべきか。

 第三皇子として会えば、リゼのことも知られてしまう。

 もし、クラネルト公爵が皇帝陛下の味方ではなく、皇后様の派閥だった場合、最悪命を狙われる危険性がある。

 

「エル、明日は第三皇子とは名乗らずに、冒険者として会おうと思う」

「それは、クラネルト公爵が皇后様の味方かもしれないから?」

「そうだね、皇帝陛下の味方である確証が、今のところ無いからね」

「私も賛成なのだわ」


 師匠が長女のエルをすすめてくれたのは、僕が魔法の訓練に明け暮れていて、皇族や貴族間の情報にうといのを考慮していたのかも。

 こうして相談に乗ってくれて、的確な助言をしてくれるのでとても助かる。


「しかし、これからの帝国は、どうなるのかしらね。第一皇子が皇太子になると、皇后様にすり寄る貴族が更に増えるのだわ」

「う~ん、普通の流れならレオンハルト兄様が皇太子になるだろうね」

「そうなると、いずれ皇帝派と皇后派で、分裂するかもしれないのだわ」


 エルが憂鬱そうにして、帝国の未来を心配している。

 

「皇后派は、第一皇子のレオンハルト兄様としても、皇帝派って誰かいたかな?」


 エルが苦笑して僕を見ている。


「クリス君は気付いていないのね。皇帝派は、第三皇子のクリス君なのだわ」


 エルが、美しいロングウェーブの金髪をかきあげながら、じっと僕を見つめている。


「へ? 僕?」

「そうよ、魔術訓練場の事故での行動が、周囲に与えた衝撃は、思った以上に大きかったのだわ」

「う~ん、確かに僕は救助活動はしたけど……」

「勿論、上級風魔法を複数同時に使っての救助は、皆が衝撃を受けたと聞いているわ。でも、それだけではないのよ。魔力切れを起こした見習い聖女の子たちへ見せた、気遣いと配慮。見ている人は、見ているものなのだわ」

「あ~あの子たちも災難だったよね。たまたま上級聖女が出払っているときに、事故が起きて」

「そういうふうに考えてあげられるのが、クリス君の良いところなのだわ」


 エルが美少女スマイルで僕に微笑む。

 う、可愛すぎて視線を合わせられない。


「そうかな?」

「ええ、それにこの前私も、見習い聖女の子たちと同じ体験をしたもの。クリス君は、魔力切れを起こしそうになった私を叱責せず、むしろ自分の責任だと謝罪までしてくれたのだわ」

「あ~、あれは僕の予測が甘かったから」

「通常10~20匹の巨大蜂が300匹以上いるなんて、誰にも予測できないのだわ」

「まあ、確かにね」

「今なら、お父様がこの旅に私を同行させた理由がわかるもの。帝国の未来を守りたい、お父様も同じ考えなのだわ。もちろん皇帝陛下と剣聖であるオルレアン伯爵もね」


 エルと真面目な話をしていると、自主練の休憩中なのか、クラウがこちらに手を振りながらやってくる。

 僕とエルが手を振り返すと、クラウは迷わず僕の隣に座った。


「何の話をしているのだ?」

「帝国の第一皇子と第三皇子の話なのだわ」


 クラウの質問にエルが答えた。


「あのクソ野郎とクリスの話か」


 クラウが苦虫を嚙み潰したような顔つきで、レオン兄様のことを非難している。

 いったい二人に、何があったのだろうか。


「クラウは昔、レオンハルト兄様と何かあったの?」

「ああ、貴族学校でのことなんだが、アタシとエルと第一皇子は同学年でな、校内の剣術大会で優勝して箔をつけたいから、アタシに出場を辞退しろと言ってきた」

「あ~言いそうだね」

「毎年、毎年しつこく言ってきたので、全部出場してアタシが全部優勝してやった」


 クラウが得意気にしている。


「それと、特に酷かったのが、女性への態度なのだわ」

「ああ、何人もの女生徒が、あのクソ野郎にキズモノにされて、貴族の親が抗議に行くと皇后様が出てきて、慰謝料を払ったり、貴族家に圧力をかけたりしてもみ消していたらしい」


 う~ん、簡単に想像できてしまうのが悲しい。

 レオン兄様は、僕にもキツク当たってきていたし、優しくされた記憶がないのだ。

 

「エルにも迷惑かけていたのかな?」


 僕は、恐る恐る尋ねてみた。


「ええ、毎日毎日しつこく押しかけてきたのだわ」

「だからアタシが常にエルを護衛していたのだ。指一本触れさせなかったぞ」


 クラウが誇らしげに胸を張っている。


「3年間、毎日私を守ってくれて、本当にありがとう。クラウ、大好きなのだわ」


 エルがクラウにギュッと抱き着いた。

 なるほど、エルがクラウを大好きな理由が今わかった。


「まあ、そんなこともあって、第一皇子が皇太子になるのを、不安に思う貴族家が多いのだわ」

「あのクソ野郎が皇帝になったら、帝国に未来はないぞ」


 まったくレオン兄様は、何をやっているのか……あ、もう一人、兄様がいるじゃないか。

 いっそ、第二皇子のエーベ兄様を、皇太子にした方が良いのでは?


「え~と、第二皇子のエーベルハルト兄様も、二人の二学年下にいたはずだけど……」

「あれも同類なのだわ」

「あのクソ野郎の弟も、兄に負けないくらいのクソ野郎だぞ」


 エーベ兄様、お前もか……


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