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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第39話 確信

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 昨日は、インフィニティにとって記念すべき日となった。

 初めての依頼として巨大牛を討伐し、金貨20枚と大量の牛肉を入手する。

 先に貰ってきた牛肉で、久しぶりの焼肉パーティーを開き、女性陣も大満足していた。

 現在は、シーガルの町近郊にある草原に、合宿のときと同じ平家を複合魔法で作り、朝食を終えたところだ。


「皆、昨日はお疲れ様。今日も魔物討伐の依頼を受けようと思うが、巨大豚、巨大鶏、巨大蜂、巨大蛙の依頼でどれが良いかな?」

「「「「豚肉!」」」」


 女性陣4人の声がハモった。


「あ~はいはい、巨大豚に決定ということで、早速冒険者ギルドに行こうか」


 僕たちは、午前中の早い時間に到着すると、ギルドの解体所で昨日頼んでおいた牛肉を引き取る。

 大量の牛肉のため、ギルドで買取の打診を受けたが、女性陣の反対もあり丁重にお断りした。

 収納ボックスに大量の牛肉を入れて、僕たちは受付へ移動する。


「あら、インフィニティの皆さん、おはようございます。今日も依頼を受けてくれるのかしら?」


 昨日と同じ受付嬢のヘルマが、声をかけてくれた。


「おはようございます。今日も魔物討伐の依頼を受けたいと思います」

「助かります。巨大豚、巨大鶏、巨大蜂、巨大蛙の中でどれにしますか?」

「「「「豚肉!」」」」


 女性陣の声が揃った。


「え~と、巨大豚ですね。こちらが依頼書になります」


 受付嬢が苦笑しながら書類をくれた。


 僕たちは、巨大豚が住み着いている森へ、昨日と同じような手段で向かう。

 そして、同じ作戦で戦ったのだが、なんと同じ結果になったのだ。

 僕が土魔法で拘束して、クラウが風魔法で高く跳躍し袈裟切りすると、あっさり巨大豚は絶命する。


「あれ? もしかして、Bランク依頼の魔物って弱いのかな? それとも、僕とクラウの攻撃力が高すぎるのか……」

「間違いなく後者なのだわ。実力のある冒険者が挑んでも、死者がでるような魔物が、弱いわけがないもの」


 僕の疑問にエルが簡潔に答えてくれた。

 ふむ、確かめてみるか。

 僕たちは、速攻で冒険者ギルドに戻り、討伐報告を済ませ豚肉の解体をギルドに頼んだ。


 まだ昼食には早すぎる時間なので、さらに巨大鶏の討伐依頼を受けて移動を開始する。

 ちなみにカルラは、魔物の解体を学びたいとのことで、ギルドの解体場で研修中だ。

 僕たち4人は、巨大鶏が住み着いている森へ、先ほどと同じような手段で向かう。


 そして、再び同じ作戦で戦ったのだが、やはり同じ結果になった。

 僕が土魔法で拘束して、クラウが風魔法で高く跳躍し袈裟切りすると、あっさり巨大鶏は事切れる。

 この瞬間、僕の中で自信が確信に変わった。

 僕とクラウは強いのだと。


 でもこの強さは、生まれつき持っていたものではない。

 7歳のころからリゼと一緒に暮らした5年間、ひたすら魔法の鍛錬を続けたのだ。

 クラウにしても幼少期からずっと剣を振り続け、剣聖様の厳しい特訓に耐えてきたはず。

 お互いたゆまぬ努力の結果なのだ。


 僕たち4人は冒険者ギルドへ戻ると、報告書を出しに受付へ向かう。


「ただいま戻りました。巨大鶏の討伐報告書です」


 受付嬢のヘルマが顔をヒクつかせている。


「本当にやってのけるなんて……。討伐証明は、解体場で確認すればよいですか?」

「はい、鶏肉の解体をお願いします」


 さすがに3回目の討伐報告なので、僕も大分慣れてきた。

 必要な生肉も手に入ったし、旅本来の目的である大聖女の情報集めに時間を使いたい。


「かしこまりました。それから、おめでとうございます。今回の依頼達成により、インフィニティはBランクに昇格いたしました」


 おお、確かにめでたいが、僕らは冒険者として成り上がるために、依頼を達成したわけではない。

 切実に焼肉が食べたかった。ただそれだけなのだ。

 しかも国家プロジェクトの遂行中で、本来の目的は別にある。

 冒険者のパーティーランクを上げるためではないのだ。


「ああ、それはどうも」

っす、反応薄すぎじゃない?」


 受付嬢が、座っていた椅子から立ち上がった。

 まあ普通の冒険者なら、テンション爆上がりして大喜びするのかもしれないけど、僕たちは……。


「ああ、ごめんね。嬉しくないわけじゃないんだ。僕たちは先を急いでいてね、明日にはこの町を出ようと思う」

「え、え~と、こちらこそ取り乱してしまい、申し訳ございません」


 受付嬢がペコリと頭を下げた。


「問題ないよ。では、豚肉と鶏肉は、いつ頃受け取りにくればいいのかな?」

「まだ時間も早いので、今日の夕方にお渡しできると思います」

「わかった。では、後ほど」


 僕は、受付カウンターを離れようとしたが、誰かが上着の袖を掴んで離してくれない。


「え~と、まだ何か?」


 僕が振り返ると、受付嬢が瞳を潤ませて僕を見つめる。


「明日の出発までに、残りの魔物も討伐してもらえないでしょうか?」

「へ?」

「どちらか一つでも構いませんので、助けると思ってお願いします」


 リゼとエルとクラウを見ると、3人とも表情が冴えない。


「ちなみに巨大蜂と巨大蛙って食べられますか?」

「巨大蜂は食べられません。巨大蛙は人によって珍味だと喜ばれますが」


 僕の質問に受付嬢から残念な答えが返ってきた。


「美味しくないのは、いらないですね」

「全く興味がないのだわ」

「珍味とか怪しいのは遠慮したいな」


 リゼ、エル、クラウ共に不評なようだ。

 仕方がないよね。僕たちは、受付カウンターを離れて移動を始めた。


「お待ちください!」


 受付嬢が僕たちを引き留めようと必死なようだ。


「巨大蜂は食べられませんが、討伐後に巣から極上のハチミツが大量にとれます!」


 受付嬢のその一言に、女性陣の歩みが止まる。


「極上のハチミツとは、見逃せませんね」

「丁度美味しいデザートを、食べたいと思っていたのだわ」

「アタシの体に極上のハチミツをかけたら、ご主人様が食べてくれるかもしれないな」


 リゼ、エル、クラウが順番に答え、巨大蜂への評価を見直したようだ。

 一人だけ訳の分からないことを言っているが、本当にやりそうで心配だな。


 まあ、受付嬢の粘り勝ちで、僕たちは巨大蜂の討伐依頼を受けることにした。


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