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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第38話 巨大牛

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 巨大牛の討伐依頼を受けた僕たちは、軽く昼食をとってから移動を開始した。

 僕は再び収納ボックスから風力車を取り出すと、皆を乗せて巨大牛がよく目撃されるという森を目指す。

 普通なら馬車で3時間くらいで到着するらしいが、風力車に乗る僕らは、森の入口までわずか10分で着いてしまった。

 タイパ最強じゃないか!


 いや、転移魔法があるなら、そっちが上だよな。

 まあ、ないものねだりをしても仕方がない。

 現状ではタイパ最強なので、風力車様様である。

 僕たちは、徒歩で巨大牛が出没するという森に入った。


「お兄様、いきなり魔物討伐とか大丈夫なのですか?」


 さっきまで皆と一緒になって、巨大牛を牛肉と呼んでいたリゼが、冷静さを取り戻したようだ。


「大丈夫だと思うよ。僕とクラウが同時に攻撃しても倒せない魔物がいたら、この世界はすでに魔物にじゅうりんされているはずだ」

「たしかに。なら、心配いりませんね」

「いや油断したら、やれれる可能性はあるから慎重にいくけどね」


 安心したのか、リゼが僕の左側に近寄ると、左腕に抱きついてきた。

 うん、今日も良い感じに当たっている。

 と思ったら、リゼが僕から離れた。


「クリス、作戦があるのなら皆で共有した方が良いと思うのだけど」


 突然リゼに呼び捨てにされ、僕は胸がキュンってなった。

 ああ、リゼの気持ちが、作戦行動中に切り替わったからか。

 ニックネームで呼び合うって、決めたもんね。

 いいな! これからは、どんどん冒険者ギルドの依頼を受けようと思う。


「そうだね。皆、歩きながら聞いて欲しい」


 皆が僕の方を注視している。


「これから僕らが戦う牛肉……巨大牛討伐戦の作戦を聞いて欲しい。作戦変更等意見のある人は、積極的に発言してね」


 皆が頷く。


「では、最初に僕が土魔法で、巨大牛の動きを止める。次に、クラウが身動きの取れない巨大牛に一太刀浴びせる。その後、僕が風魔法で巨大牛の首を切り落とす。倒しきれないときは、もう一度これを繰り返す。それでもダメなら、一旦リゼが守る結界の中へ避難する。リゼは、エルとカルラを結界で守りながら待機で。誰か意見のある人は?」

「賛成なのだわ」

「賛成だ」

「賛成っすね」

「賛成です」


 エル、クラウ、カルラ、リゼの順に皆が賛成してくれた。

 しばらく歩いていくと、森を抜けたところに小さな泉があるのが見える。

 そして僕たちは、泉で水を飲んでいる巨大牛を発見したのだ。

 予想よりも遥に大きく、小さめの二階建ての家といった感じ。


「鑑定魔法で確認するから、少し待ってね」


 僕は、巨大牛を鑑定してみた。


【巨大牛】

 魔物 5歳 オス


 知力 15/20

 武力 80/85

 魅力 38/40

 特徴……牛が巨大化した魔物。突撃して固い角で貫くことが得意。美味。


 突撃されると厄介なんだろうけど、僕の土魔法で拘束すれば問題ないかな。

 しかし、最後の『美味』って……

 女性陣にこれを見せたら、また巨大牛を牛肉と言い始めそうだ……黙っておくか。

 真剣に取り組まないと、危険だからね。


「クラウ、突撃して固い角で貫くことが得意みたいだから、気をつけてね」

「承知した」

「リゼ! 結界を張って。エルとカルラは結界の中に」


 エルとカルラがリゼに寄り添う。


「クラウ! 僕が土魔法で動きを止めるから、その後一太刀浴びせたら、一旦距離を取ってね。僕が風魔法を使って、巨大牛の首を狙うから」

「了解! いつでもいいぞ、クリス」


 僕は一度深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。

 実際に死者が出ている討伐依頼だ。

 気を抜いたら一瞬で死ぬ。

 受付嬢の言葉を思い出す。


 インフィニティのメンバーは、誰も死なせない。

 絶対に僕が皆を守る!


「クラウ、いくよ! レストリクション!」


 僕は、土魔法で巨大牛を拘束した。


「ブモオオオオオ!」


 突然拘束され、巨大牛が怒声を発している。

 

「ナイスだクリス……参る!」


 クラウが一直線に巨大牛へ向かう。

 僕も風魔法の準備をしながら、クラウを追いかける。

 一瞬で巨大牛の前に到達したクラウが、高く跳躍した。


 風魔法を使って高く飛ぶなんて、やるじゃないかクラウ!


「はあああ!」


 気合を入れたクラウの一撃が、巨大牛の頭に炸裂する。

 次は僕の風魔法の出番だ。

 これでとどめを刺す。

 僕は周囲の森を破壊しないように、巨大牛の頭上から真下に、風魔法を放とうとしてやめた。


 巨大牛が地面に横たわっていたのだ。

 頭からは、勢いよく血が噴き出している。


「……死んでる?」


 僕が巨大牛を鑑定すると、画面には赤い文字で死亡と出ていた。


「皆、討伐に成功したよ!」


 僕が大声で叫ぶと、皆が歓喜している。

 クラウが僕に近づいてきて、両手を広げ飛び込んできた。

 僕よりクラウの方が少しだけ身長が高いので、受け止めるのが大変ではあるが。


「やったな、クリス!」

「うん、見事な切りだったよ、クラウ!」

「えへへ」


 おお、クラウが照れている。

 クールなイメージが先行しているが、こんな可愛い一面もあるのか。


「それに、風魔法を使って高く跳躍したのは驚いたよ。大分使いこなせるようになってきたね」 

「いや、高く飛べるだけで、細かな微調整とかは全然ダメなんだ。これからもアタシに、風魔法を教えて欲しい」

「もちろん! あ、僕にも剣術を教えてね、クラウ」

「ああ」


 初めての魔物討伐成功に、僕とクラウはテンションが高くなっていたのか、ギュッと抱きしめあった。

 クラウのEカップが僕に当たっているが、なんだか固い……。

 ああ、服の中に何か防具を着けているようだ……残念。


「カルラ、血抜きとかした方がいいのかな?」

「クリスっちの収納ボックスなら劣化しないので、ある程度出血がとまったら、放り込んで大丈夫っすよ」

「了解」


 しばらくすると、頭からの出血も止まったようなので、僕は仕留めた巨大牛を収納ボックスへしまった。


「さあ、帰ろうか」


 僕が皆に声をかけると、女性陣全員が瞳を輝かせている。

 すでに気持ちは、この後の焼肉パーティーに向いているようだ。

 僕たちは、来た道を戻り風力車に乗ると、冒険者ギルドへと帰還した。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 冒険者ギルドへ到着すると、まだ夕方には大分早い時間である。

 僕は討伐依頼の書類を持って、受付を目指す。

 すると、午前中と同じ受付嬢がカウンターにいた。


「あら、お帰りなさい。よかった、無事に逃げてきたのね。次の依頼を失敗すると降格になるから、気持ちを入れ替えて臨みましょうね」


 本当に心配してくれていたみたいで、受付嬢の目が少し潤んでいる。


「ただいま。巨大牛の討伐に成功しました」

「そう、残念でしたね。元気を出してください……へ? 討伐に成功したの?」

「はい、報告書を出せばいいのですか?」

「え、ええ、こちらの書類にご記入をお願いします」


 書類作成は、エルに頼んだ。

 さすが貴族学校を首席で卒業しただけあって、あっという間に報告書を完璧に書きあげていた。

 頼りになる。


「それと、討伐の証拠として巨大牛の角などを、提出して欲しいのですが」

「ここで出すと建物が壊れると思うけど」

「角ですよね?」

「いえ、巨大牛そのものです」

「はあ!? どうやってそんな大きなものを?」

「ああ、僕は収納ボックスを持っているので」

「なるほど、では解体場へ移動して、そこで収納ボックスから出してください」


 僕は解体場に巨大牛を置くと、再び受付へ戻ってきた。

 

「では、こちらが報酬の金貨20枚になります」


 これは高いのか、安いのか相場が良く分からないな。


「ありがとう。それから巨大牛の肉って、どうなりますか?」

「討伐した魔物の肉は、冒険者の物になります。有料ですが、ギルドに解体を依頼していただければ、肉だけにしてお渡しできます」

「解体料は、いくらですか?」

「獲物の大きさ、解体の難易度によって変わります。巨大牛は、銀貨5枚になります」

「じゃあ、それでお願いします」

「ありがとうございます。受取は、明日の午前中になりますので、時間に合わせてお越しください」

「え~と、少しだけ今日持って帰りたいのですが、大丈夫ですか?」

「銀貨1枚追加になりますが、それでよろしければ」


 僕は銀貨6枚を受付嬢に渡した。

 しばらくすると、解体担当の職人らしい男性から、巨大牛のかたまり肉をいくつか受け取る。

 このあと皆で、滅茶苦茶焼肉パーティーした。


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