第36話 成果
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合宿が始まってから、あっという間に1か月が過ぎた。
不眠に悩まされたカルラのGカップにも、今はすっかり慣れて、右腕を抱き枕にされても、普通に眠れるようになっている。
それと、浴場でカルラが赤の三角ビキニを着用しても、無茶な攻防はせず、洗髪に集中するようにした。
もともと良好だったインフィニティのメンバー同士の関係も、さらに良いものとなっている。
リゼが毎日、楽しそうに笑っているのだ。
「皆、朝食を食べ終わったら、ソファーへ移動してね」
しばらくすると全員が集まったので、ミーティングを開始する。
「皆、1か月お疲れ様。今日で合宿を終了したいと思います」
「おお、ついに依頼を受けるのか?」
「そうだね。あと2か月以内に、依頼を成功させないと降格になるし」
「いよいよか、腕が鳴るな」
クラウは気合十分なようだ。
「クリス君、行先はもう決めたの?」
「うん、隣町のクラネルト公爵領へ行って、冒険者ギルドの依頼を受けようと思う」
「そう、これから忙しくなるのだわ」
エルが表情を引き締めた。
「それじゃあ、合宿の成果を各自確認しようか」
皆が頷く。その表情は、自信に満ち溢れているようだ。
「では、カルラからいこうか。皆、僕の手に触れてね」
皆が一斉に僕の手に触れる。
今まで個別にステータス確認はしていたのだけど、今日は情報を皆で共有するために、全員の前で表示した。
【カルラ・ミュラー】
ファルケ帝国 平民 15歳 女
知力 62/80 (60から62へ上昇)
武力 50/54
魅力 90/90
剣術 G/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 D/C
火魔法 E/D (GからEへ上昇)
水魔法 E/D (GからEへ上昇)
話術 B/A
算術 D/B
芸術 C/A
料理 B/S (CからBへ上昇)
「知力が2上がったね」
「毎日クリスっちの料理本を、読みまくっていたっすから」
「火魔法と水魔法もEになったし、頑張ったと思うよ」
「クリスっちの教え方が上手かったすから。でも、火と水の複合魔法で、お湯を出すのは難しいっすね」
カルラが腕組みをしながら、首を傾げている。
もしかしたら複合魔法って、難易度が高いのかもね。
「まあ、諦めずに訓練を続けるしかないよね」
「そうっすね、自分は諦めたりしないっすよ」
「それと、料理がBに上がったね」
「そうなんすよ! 今までは、お城で補助作業しかさせてもらえなかったすけど、ここでは全部自分で作れるっすから、楽しいっす」
「うんうん、これからもよろしくね、料理長」
「料理長……良い響きっすね! これからも毎日、美味しい料理を作るっすよ」
リゼもカルラの料理を気に入っており、目を輝かせている。
「では、次クラウいくよ~」
【クラウディア・フォン・オルレアン】
ファルケ帝国 オルレアン伯爵家長女 15歳 女
知力 30/60 (25から30へ上昇)
武力 97/99
魅力 95/95
剣術 S/S
槍術 B/A
弓術 G/B
馬術 B/A
風魔法 E/S (GからEへ上昇)
話術 D/D
算術 E/E (FからEへ上昇)
芸術 E/D
料理 F/D
「知力が一気に5も上がるなんて、クラウはやればできる子だな」
「ふふふ、毎日計算ドリルを頑張ったからな。もう、分数なんて怖くない!」
「風魔法の発動も、上手くなってきたね」
「うむ。しかし、クリスのように風で自分を運ぶことは、まだ出来ぬがな」
「あ~、あれは風魔法がB以上でないと無理かもね」
「そうか、まだまだ精進が足らないようだ。引き続き、風魔法を教えて欲しい」
「了解、一緒に頑張ろうね、クラウ」
「うむ」
あれ? 今日のクラウはマジメだな。
いつもは、訳の分からないボケをしていたのに。
「はい、次エルの番」
【エルネスタ・フォン・リートベルク】
ファルケ帝国 リートベルク侯爵家長女 15歳 女
知力 96/99 (95から96へ上昇)
武力 41/53 (40から41へ上昇)
魅力 95/95
剣術 F/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 D/D
火魔法 D/D
水魔法 D/S (FからDへ上昇)
話術 S/S (AからSへ上昇)
算術 A/S
芸術 A/S
料理 F/D
「知力が1上がって96になったね」
「クリス君には、負けられないのだわ」
「皆に勉強を教えたり、水魔法の魔術書をたくさん読んでいたものね」
「皆の前で授業をして、話しているうちに話術もSになったのだわ」
「水魔法も2段階上昇してるし、エルは呑み込みが早いよね」
「ありがとう、クリス君の教え方が上手なのだわ」
いつかエルの水魔法がB以上になったら、僕とクラウと一緒に攻撃陣に加わって欲しいな。
「では、次リゼいくよ~」
【リゼット・ブレイズ・ファルケ】
ファルケ帝国 第1皇女 11歳 女
知力 87/95 (85から87へ上昇)
武力 29/29
魅力 100/100
剣術 G/F
槍術 G/F
弓術 G/F
馬術 G/F
光魔法 S/SS
話術 A/S
算術 A/S
芸術 A/S
料理 E/C (GからEへ上昇)
「知力が2上がったね」
「エルの授業のおかげです」
「料理も頑張ったね」
「はい! カルラに教わって、一人で作れる料理もできました。後でお兄様に、ご馳走します」
「うん、楽しみにしておくね」
あ、早速リゼがキッチンへ向かったようだ。
「じゃあ、最後は僕」
【クリストハルト・ブレイズ・ファルケ】
ファルケ帝国 第3皇子 12歳 男
知力 96/100 (95から96へ上昇)
武力 71/80 (70から71へ上昇)
魅力 99/99
剣術 B/S (CからBへ上昇)
槍術 G/S
弓術 G/S
馬術 G/S
火魔法 S/S
水魔法 S/S
風魔法 S/S
土魔法 S/S
光魔法 A/S
闇魔法 G/S
話術 S/S
算術 S/S
芸術 B/S
料理 E/S (GからEへ上昇)
「エル、授業とても分かりやすかったよ。おかげで僕の知力も1上がった、ありがとね」
「はい。それにしても、クリス君は社交ダンスに興味があったのかしら? 毎日教わりに来るから、意外だったのだわ」
「皇族として必須だからね。15歳までに、もっと上達しておかないと」
エルのHカップが、滅茶苦茶僕に当たるから、なんて言えない……。
毎日、ご馳走様でした!
「それからクラウ、剣術を教えてくれてありがとう。なかなかBに上がらなくて、苦労していたから嬉しいよ」
「うむ。クリスなら、すぐにSまで上がるだろう。剣術で分からないことがあれば、いつでもアタシを訪ねてくれ。特に夜は歓迎するぞ!」
「あ~はいはい」
いつものクラウに戻ってきてるな……。
「カルラ、料理を教えてくれてありがとね」
「いいってことっすよ。クリスっちが手伝ってくれて、自分も助かったっす」
あ、リゼがキッチンから出てきた。
「お兄様! お料理ができました!」
「「「おお~」」」
僕とエルとクラウが歓声を上げた。
パスタかな? 赤いソースが上にかけてある。トマトだろうか?
「さあ、皆さん召し上がれ」
堪能するぞ~リゼが僕に作ってくれた、初めての料理!
僕とエルとクラウの3人が同時にパスタを口に運んだ。
「「「……辛っ!」」」
「ええ!? そんなはずは……味見したときは、とても美味しかったのに」
「「「水、水、水、カルラ水~」」」
「はいっす、準備できてるっすよ」
僕とエルとクラウは、水を一気に飲み干した。
「「「なんで準備できてるの!?」」」
「いや~、リゼたんは料理上手なんすけど、辛党らしくて。せっかく上手に出来上がった料理に、勝手にひと手間加えちゃうんすよ」
「「「……」」」
「このパスタも、最後に激辛香辛料を、これでもかってくらいかけてたっす」
「「「……」」」
「みんなどうしたの? 美味しいよ」
リゼが微笑みながら、美味しそうに激辛パスタを食べていた。




