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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第29話 インフィニティ

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 カルラの家を出てから冒険者ギルドへ向かう途中、僕は帝都の街並みを見ていた。

 転生して前世の記憶が戻ってから、一度も城を出たことが無かったので、初めての経験である。

 帝都というだけあって道路は整備されており、等間隔に敷き詰められた石畳が、朝陽に照らされ輝いていた。

 道路の両側には、レンガ造りの建物が立ち並び、中世のヨーロッパを思わせる風景が広がっている。

 しばらくして、周囲よりもひときわ高い建物の前で、馬車が停車した。

 

 ここが冒険者ギルド帝都本部か……。

 僕たち五人が馬車から降りると、一人の冒険者風の男が近づいてくる。

 まさか、皇后様の刺客じゃないよな?

 僕は、皆の前へ出て警戒する。


「馬車の扉にリートベルク侯爵家の紋章……、剣聖の推薦者で間違いないか?」

「はい、こちらが剣聖である父が、推薦している御方たちで間違いありません。お久しぶりです、ライナーさん」


 冒険者風の男に、クラウディア嬢が挨拶した。

 今のクラウディア嬢は、クールビューティーで仕事のできる女性に見える。

 昨日の初対面が戦闘狂モードだったため、誤解しそうになるけれど、本来は伯爵家のしとやかな令嬢なのだ。


「おお、クラウディアか? 大きくなったな」

「はい、ライナーさんもお元気そうで。いつの間にか、ギルド長になっていたのですね」

「まあ、いろいろあってな。さあさあ、目立たないように裏口から入ってくれ」


 どうやらこの人が、ギルド長らしい。

 こうして僕たち五人は、冒険者ギルド帝都本部の裏口から、建物の中に入れてもらう。

 階段で二階へ上がりしばらく歩いて、廊下の一番奥にある部屋へ移動した。

 どうやらここがギルド長の部屋らしい。


「とりあえず全員座ってくれ」


 広い部屋の中で、応接室のようになっているスペースに、長方形のローテーブルが一つある。

 そのテーブルを取り囲むように長椅子が四つ置かれている。

 10人くらいは座れるだろうか、僕たちは適当に座ってギルド長の話を待った。


「まずは自己紹介から、俺は冒険者ギルド帝都本部でギルド長を務めるライナー・トレンメルだ」


 茶髪で茶眼、身長は170センチメートルくらいの筋肉質でガッチリした体型である。

 僕は興味があったので、ギルド長のステータスを確認してみた。


【ライナー・トレンメル】

 ファルケ帝国 平民 冒険者ギルド帝都本部ギルド長 35歳 男


 知力 70/72

 武力 93/93

 魅力 90/90


 剣術 A/A

 槍術 S/S

 弓術 F/F

 馬術 A/A


 火魔法 A/A

 

 話術 C/C

 算術 C/C

 芸術 F/F

 料理 F/E


 武力93に槍術S、かなり優秀な人だ。

 剣聖様に続き二人目の槍術Sだけど、どんな戦い方をするのだろうか。

 おまけに火魔法Aまである、わずか35歳でギルド長になったのも、わかる気がする。


「今日は冒険者登録に来たそうだが、その前に注意事項を聞いてくれ」


 僕たち五人全員が、ギルド長の言葉にうなずいた。


「まず冒険者についてだが、冒険者に国境は無い。冒険者登録した者に支給される冒険者カードがあれば、世界中のどこへでも行ける」


 なるほど、冒険者カードは前世のパスポートみたいなものか。


「また、冒険者ギルドは独立した組織であり、皇族、王族、貴族などから依頼は受けるが、仕事上対等な立場であるため、一切のそんたくはしない」


 ふむふむ、冒険者に身分の上下は関係ないと。


「よって、帝国の皇子、皇女、貴族家の子女であってもタメ口で対応するので、不敬だとか言わないように」

「承知しました、ギルド長」

「いやあ、素直で理解の速い皇子でよかったよ。貴族家のボンボンとかが、不敬だって騒ぐことが多くてね」

「苦労されているのですね」

「そうなんだよ、困ったもんだよ本当に……。さて、時間もないだろうから、早速始めようか」

「はい、よろしくお願いします」


 僕は、昨日剣聖様に書いてもらった推薦状を、ギルド長に渡した。


「どれどれ、皇子が12歳で皇女が11歳か……、ステータスを見てみないと判断できないな。他の三人は、15歳以上で間違いないか?」

「「「はい」」」


 ギルド長の質問に、エルネスタ嬢、クラウディア嬢、カルラがハモるように答えた。


「では、最初に皇女からいこうか。この水晶玉に手を触れてみてくれ」


 リゼが水晶玉に手で触れると、ステータスが浮き上がる。

 魔道具みたいなものか……。


【リゼット・ブレイズ・ファルケ】

 ファルケ帝国 第1皇女 11歳 女


 知力 85

 武力 29

 魅力 100


 光魔法 S

 

 話術 A

 算術 A

 芸術 A


「おお、魅力100なんて初めて見たぞ。てか、光魔法がSだと!?」


 驚くギルド長の横で、リゼが照れながら微笑んでいる。

 うん、リゼは今日も超絶可愛いな。

 それと、予想通り現在の実力がGの技能適性は、表示されていない。


「皇女は、聖女様でしたか。これは、とんだご無礼をいたしました。ステータスは問題ありませんので、11歳ですが特別に冒険者登録を認めます」


 リゼは問題ないようだ。しかし、聖女とわかったらギルド長の態度が変わったな。一切の忖度は、しないと言っていたが……。


「我々冒険者は怪我が多く、いつも聖女様に助けていただいている。これからもどうぞ、我々冒険者をお救いください」


 なるほど、そういうことだったのか。


「では、次は皇子だな」


 僕は、水晶玉の上に左手をそっと置いた。


【クリストハルト・ブレイズ・ファルケ】

 ファルケ帝国 第3皇子 12歳 男


 知力 95

 武力 70

 魅力 99


 剣術 C

 

 火魔法 S

 水魔法 S

 風魔法 S

 土魔法 S

 光魔法 A

 

 話術 S

 算術 S

 芸術 B


「武力70の剣術Cか、ギリギリ及第点かな……って、なにこの魔法!」


 ギルド長が驚嘆している。


「火、水、風、土の魔法が全部Sだと! しかも光魔法Aまであるのか!」


 ギルド長が剣聖様の推薦状を、食い入るように見ている。


「皇子の魔法については、秘匿せよか……確かにこりゃ大騒ぎになるな。わかった、秘密は守ろう。そして合格だ」


 他の三人については、15歳以上なのでステータスを見る必要はないそうだ。


「後は、この五人でパーティーを組むのかな?」

「はい」

「では皇子、冒険者登録料が一人銀貨1枚なので五人で銀貨5枚、パーティー登録料が銀貨1枚で合計銀貨6枚必要になるが問題ないか」


 銀貨1枚は、前世でいうと1万円くらいだ。

 全部で6万円の出費だが、予算もあるので問題ない。


「問題ありません。よろしくお願いします」

「では、パーティー名を決めてくれ」


 僕が皆に確認を取ると、僕に任せるとのことだった。

 僕は、ギルド長に迷わず宣言した。

 

「パーティー名は、『インフィニティ』でお願いします」

「了解、ちょっと待ってくれよ。今、魔道具で検索かけるから」

「検索?」

「ああ、パーティー名は重複できないからな」

「そうなのですか?」

「だって、同じパーティー名が存在したら、パーティー名と人名で個人を特定できないだろ?」

「なるほど」


 魔道具で『インフィニティ』を検索してもらっているが、大丈夫だろうか……ドキドキするな。


「お、大丈夫だな。じゃあ『インフィニティ』で登録するぞ」

「お願いします」


 良かった、無事パーティー名が決まった。


「それからパーティーランクだけど、特別にCランクパーティーからスタートできるようにしておくな」

「ギルド長、ありがとうございます。ちなみに、パーティーランクの種類って、どうなってますか」

「一番下からG、F、E、D、C、B、A、S、SSの9種類だな」

「Cは丁度真ん中ですね」

「そうなるな。本来はGからスタートなんだが、優秀なパーティーの場合は特別にCからスタートさせている」

「なるほど」

「後は、3か月に1回は必ず依頼を受けて成功させること。クリアできないとDランクに降格するからな」

「はい」

「Dランクになると、1か月に1回依頼を成功させないといけなくなるので、注意が必要だ」


 ギルド長から注意事項を確認した後、銀貨6枚を支払い、最後に冒険者カードの作成である。


「では最初のカードは、聖女様どうぞ」


 リゼが呼ばれて、魔道具の前に移動した。

 ローテーブルの上に球状の魔道具が設置され、魔道具の上に冒険者カードが置いてある。


「では聖女様、冒険者カードに血を垂らすか、舐めて唾液を付けてください」


 ギルド長に言われ、リゼは迷いなくカードをペロリと舐めた。

 冒険者カードの完成である。

 次に呼ばれたのは、カルラだ。


「痛いのはイヤっすね。自分もペロっと舐めます」


 カードが低い位置にあるため、カルラは椅子に座りながら前かがみになる。

 すると、ブラがチラリと見えた。

 さらにカードを舐めようとすると、髪が邪魔になるようだ。


「髪が邪魔っすね」


 カルラは、左手で髪を抑えながら冒険者カードをペロっと舐めた。

 瞬間、僕に衝撃が走る。

 これは、斜め45度くらいの角度から観戦するのが極上なのでは?

 僕がその位置へ移動すると、すでにギルド長が先着していた。

 男同士考えることは一緒らしい、僕とギルド長は無言で頷くと固く握手を交わす。


「次は、クラウディア」


 ギルド長が宣言すると、クラウディア嬢が椅子に座る。

 僕とギルド長が今か今かと待っていると、クラウディア嬢は迷いなく剣に指先を軽くあて、カードの上に血を一滴垂らした。


「これでよいか」

「あ、ああ、それで完成だ」


 ギルド長が酷く落胆している。

 迷いなくそっちを選択するなんて、クラウディア嬢、男前すぎるよ……。

 慌ててリゼが、クラウディア嬢の指にヒールをかけていた。


 でも、最後に大本命が残っている!

 エルネスタ嬢が呼ばれて、椅子に座った。

 金髪ロングウェーブに碧眼、白く透き通るような肌、奇麗な美少女代表、おまけにHカップ。


「やっぱり痛いのは嫌なのだわ」


 この一言で、勝利が確定した。

 エルネスタ嬢が前かがみになると、Hカップが大きく揺れる。

 僕の目もHカップを追いかけるように大きく上下した。

 そして無防備な胸元からは谷間がチラリと見える。


「髪が邪魔なのだわ」


 エルネスタ嬢は、左手で髪を抑えながら冒険者カードをペロリと舐めた。

 エルネスタ嬢、今日もありがとう。

 ご馳走様でした……。


「か、完成だ……」


 ギルド長が声を震わせて宣言する。

 エルネスタ嬢の魅力によって、完全にノックアウトされたようだ。

 

 僕たちは、真っ白に燃え尽きて椅子に座るギルド長に別れを告げると、帝都の検問所を目指すのだった。


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