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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第28話 家族

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 クラウディア嬢の説得に成功した僕とリゼは、師匠の屋敷で一泊して、翌日の早朝を迎えていた。


「師匠、おはようございます」

「おはようございます、殿下。寂しくなりますね」


 そう言いながら師匠は、腰をトントンと叩いている。

 ん? どうしたのかな? 腰痛だろうか……。


「殿下、おはようございます」

「おはようございます、侯爵夫人」


 師匠の奥さんであるコルネリアさんがやってきた。

 師匠と比べて、こちらは元気一杯なようで、お肌もツヤツヤとしている。

 きっと昨夜は、良いことがあったに違いない。


 僕は師匠の腰に、優しくヒールをかけてあげた。


「おお、これは助かります、殿下」

「いえいえ、僕も師匠の役に立てて嬉しいです」


 そのとき、コルネリアさんの瞳がキラリと光った。

 あっ、もしかしたら僕は、余計なことをしてしまったのかもしれない。

 明日の師匠が、無事でありますように……。


 それはそうと、師匠とコルネリアさんに、渡したいものがあったのを思い出した。


「これを師匠と夫人に渡しておきますね」


 僕は、師匠とコルネリアさんのステータスが紙に書かれたものをプレゼントした。


「おお、これはありがたいですね」

「殿下、私にまでこのような貴重なものを、ありがとうございます」


 師匠とコルネリアさんからお礼を言われた。


「それと娘をどうか、よろしくお願いいたします」


 二人が揃って頭を下げている。

 親としては、娘が心配だよね。


「お任せください。僕とクラウディア嬢で、お守りいたします。もしものときでも、妹の光魔法がありますので安心ですよ」


 僕の一言で安心したのか、その後は出発まで親子三人で抱き合っていた。

 途中リゼが、エルネスタ嬢に何か耳打ちをしていたが、忘れ物がないかの確認だったようだ。

 収納ボックスに、いくらでも入るとエルネスタ嬢に伝えたら、部屋中の荷物を入れる羽目になった。

 師匠の屋敷にエルネスタ嬢の物は、何も残っていない気がする……。


 こうして師匠の屋敷を出発した僕とリゼとエルネスタ嬢の三人は、馬車で剣聖様の屋敷に向かった。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




「剣聖様、おはようございます」

「おはようございます、殿下」

「殿下! おはようございます!」


 僕の挨拶に、剣聖様とフォルカー隊長が反応する。


「殿下! 妹に勝ったそうじゃないですか!」

「ええ、大変でしたけどね」

「是非! 私とも決闘形式で、試合をお願いします!」

「え? 今じゃないよね?」

「お時間があるようでしたら、是非!」


 今日もフォルカー隊長は、元気一杯だな。

 最初、剣聖様にフォルカー隊長を護衛として推薦されたけど、クラウディア嬢にして正解かも。

 悪い人じゃないけど、体育会系すぎて疲れる。


「申し訳ないのだけど、今日は時間がなくて……。今回の旅で、もっと強くなって帰ってきますので、そのときに相手をしてもらえると嬉しいです」

「はっ! そのときは是非!」

「ワシも殿下と対戦してみたいのじゃが」

「僕もですよ、剣聖様」


 そんな話をしていると、クラウディア嬢が荷物を抱えてやってきた。


「殿下、お待たせして申し訳ありません」


 クラウディア嬢がリュックを背負い、大きなボストンバッグを肩にかけている。


「クラウディア嬢、荷物少なくない?」

「アタシは剣だけあればいいので、こんなものです」


 すると、リゼがクラウディア嬢に近づいて、何やら耳打ちをしている。

 先ほどのエルネスタ嬢と同じで、忘れ物の確認だろうか。


「そうでありましたか、直ぐに取ってまいります」


 しばらくすると、忘れ物を取りに行ったクラウディア嬢が戻り、いよいよ出発だ。


「殿下、娘をよろしくお願いいたします」


 剣聖様とフォルカー隊長が頭を下げている。

 師匠と同じで、剣聖様も娘さんが心配なようだ。


「大丈夫ですよ。クラウディア嬢は強いですし、僕や妹もおりますから」

「ああいや、娘の身は全く心配しておりません。ワシと息子以外で娘を倒せるとしたら、殿下ぐらいでしょうからな」

「では、何を心配されているのですか?」

「旅先で娘が何かやらかさないか、心配でなりません」


 そっちか……。

 確かに、戦闘狂モードに入ったクラウディア嬢は、心配だよね。

 

「殿下、娘の手綱を決して離さぬよう注意してください」

「善処します……」


 この後、剣聖様にステータスが紙に書かれたものをプレゼントした。

 一緒にフォルカー隊長の分も剣聖様に預けたが、僕の秘密について説明をした後に渡すそうだ。


 こうして剣聖様の屋敷を出発した僕たち四人は、馬車でカルラの家に向かった。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 カルラに貰った地図を師匠の御者に見せると、問題なくカルラの家に到着できた。


「「殿下、おはようございます」」


 料理長とカルラが笑顔で挨拶してくれた。

 僕たちが見つけやすいように、外で待ってくれていたのかもしれない。


「おはよう、料理長、カルラ」

「殿下、どうぞ娘をよろしくお願いいたします」


 料理長がペコリと頭を下げている。


「親父! 自分は、この旅で大きく成長するつもりっす。帰ってきたら宮廷料理長の座は、自分がいただくっす」


 カルラが宣戦布告すると、料理長は嬉しそうに微笑んでいた。

 カルラも帝城にいたときと話し方が変わっているので、エルネスタ嬢のように猫をかぶっていたのだろう。


 ちなみにカルラの荷物は、リュックと大きなボストンバッグで、クラウディア嬢と一緒だった。

 やはり、エルネスタ嬢の荷物は、多すぎるのだろう。

 すると、リゼがカルラに近づいて、何やら耳打ちをしている。

 その後、慌ててカルラが忘れ物を取りに行って、すぐに戻ってきた。


 カルラが加わり五人となったが、今日の馬車は六人乗りである。

 師匠が気を利かせて、準備してくれていたのだ。

 こうして宮廷料理長の家を出発した僕たち五人は、冒険者ギルド帝都本部へと向かうのだった。


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