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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第4章 臥竜鳳雛

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第108話 再会

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 クラウに剣聖様へ伝言と手紙を託した翌日の昼過ぎ、予想より遥かに早く皇帝陛下たちが、検問所から500メートルくらい離れた森の近くまで来てくれた。

 エルの実家であるリートベルク侯爵家の馬車が一台止まり、中からクラウが出てきて、こちらへ走ってくる。


「クラウ、お帰り」

「旦那様! 一日顔が見れないだけで凄く寂しかったぞ」


 瞳を潤ませてクラウが僕に抱きついてきた。


「僕もクラウが帰ってきてくれて嬉しいよ」

「本当に!? 旦那様もアタシが居なくて、寂しい思いをしていたのか!」

「あー、うん。とてもつらかったよ」


 クラウの代わりに、エルの抱き枕にされていたからね。


「すまない旦那様、辛い思いをさせて。でも、今日からまた一緒だ!」


 クラウが弾けるような笑顔で僕を見つめている。

 うーん、日本語は難しい言語だな。話が噛み合っていないが、まあいいか。

 僕は一旦クラウと離れて、姿勢を正した。


「父上、城外までご足労おかけしてしまい、申し訳ありません」


 僕は、馬車から降りてきた皇帝陛下である父上に、ペコリと頭を下げた。


「いや問題ない。それよりも皆が無事に帰ってきてくれて、安心したぞ」


 父上がイケメンスマイルで僕たちを見ている。


「父上、誰かに見られると大変ですので、とりあえず家の中へお入りください」

「うむ、クリストハルトの言う通りだ。皆、速やかに移動するのだ」

「「はっ!」」


 父上の言葉に師匠と剣聖様が答えた。

 ん? カルラの父である宮廷料理長の姿がないようだが……それに御者が居ないということは、師匠か剣聖様が運転してきたらしい。

 僕は、リゼに結界と認識阻害をお願いして、その後全員が平家のリビングへ移動した。

 リビングのソファーに全員が座ると、カルラが冷たいフルーツジュースを人数分持ってきて提供する。


「陛下、ようこそお越しくださいました。こちらは、リゼット殿下が光魔法で育てたみかんを使用したジュースになります」


 久しぶりに見たな、カルラが猫をかぶっている。


「ほう、それは楽しみであるな」


 そう言うと父上は、毒見もさせずにグラスを手に取ると、オレンジジュースを一口飲んで味見をした。


「陛下! 味見をするにしても、私が飲んだ後にしてください」


 師匠が、毒見をさせなかった父上を叱っている。


「アレクシス、問題ない。この中に毒を盛るヤツなどおらんだろう」

「それはそうですが」


 ああ、父上は僕たちを信用してくれているのだな。それがとても嬉しく感じた。


「それに大聖女のリゼットが居るのだ、万が一毒に当たっても平気だと思うが」

「確かに……ですが、リゼット殿下が居ないときは、用心してください」

「分かった分かった。それよりアレクシスも飲んでみよ。今までこんなに美味しいオレンジジュースは、飲んだことがない」


 父上がグラスを片手に笑みを零している。


「おお! 確かにこれは凄く美味しいですな。それに、何だか力が沸いてくる気がしますね。剣聖殿の感想はどうです?」


 師匠も気に入ってくれたようだ。


「うむ、滅茶苦茶うまいな! そして元気になってきた気がするぞ」


 剣聖様も納得の味らしい。

 それと、以前僕も感じたことなのだが、リゼの光魔法で育てたみかんのジュースを飲むと、やる気が湧いてくるのだ。

 師匠と剣聖様も同じ意見のようだし、これは間違いないのでは?


「師匠、僕も同じことを考えていたのですが、大聖女が育てた果物を食べると、体力や気力が回復するのではないでしょうか?」

「ふむ、クリストハルト殿下の仮説に私も賛同いたします。このオレンジジュースは、まるでポーションのようです」

「であれば今後リゼットが、大聖女の光魔法を使用した場合、プラスアルファの効果があるか検証が必要ですね」

「はい、大変興味深い事案ですね」


 僕は今後リゼと一緒に、大聖女の光魔法について検証をしていこうと心に決めた。

 そして、父上がオレンジジュースの追加をカルラに注文すると、僕をじっと見つめる。


「クリストハルトよ、リゼットの光魔法がSSになっているのを確認させて欲しい」

「はい、父上。それでは皆さん、僕の手に触れてください」


 僕は左隣に座るリゼの右手を自分の左手で握ると、皆が触りやすいように自分の右手をあげた。

 すると、皆が僕の周りに集まり右手に触れていく。


「それでは、リゼットのステータスを表示します」


【リゼット・ブレイズ・ファルケ】

 ファルケ帝国 第1皇女(大聖女) 11歳 女


 知力 91/95

 武力 29/29

 魅力 100/100


 剣術 G/F

 槍術 G/F

 弓術 G/F

 馬術 G/F


 光魔法 SS/SS

 

 話術 S/S

 算術 A/S

 芸術 S/S

 料理 D/C


「おお! 確かに光魔法がSSになっておる。それと第1皇女の肩書の後ろに、大聖女とあるではないか!」


 父上がリゼの大聖女を確認し、歓喜の声を上げた。


「リゼット、おめでとう。そして、良く頑張ったな」


 父上がリゼの頭を撫でると、感極まったリゼが父上の胸に飛び込んだ。

 優しく父上がリゼを抱きしめると、皆から拍手が起こり各々祝福の言葉をリゼにかけている。

 しばらくしてから抱擁を解くと、父上は僕を見て微笑んだ。


「では、リゼットが大聖女に至るまで、どんな旅をしたのか聞かせて欲しい」


 父上の希望に応えるため僕たちインフィニティは、全員で身振り手振りを交えながら順を追って旅の説明をした。

 まずは、冒険者ギルドで登録してCランク冒険者パーティーからのスタートになり、帝都の検問所で僕とリゼが捕まりそうになって、エルの名演技できりぬけたこと。

 この場所で1か月合宿をしてから、巨大牛の討伐依頼を受けたことを話すと、和やかだった父上の顔色が変わる。


「ちょっと待て、まさか最初の依頼に魔物討伐を選んだのか?」

「はい。何か問題が?」


 父上の質問に僕は平然と答えた。


「いやいや、おかしいだろう。わしも貴族学校を卒業してから修行を兼ねて、冒険者パーティーを組んだことがあるが、最初は薬草採取から始めたぞ」

「懐かしい……陛下と私、それから剣聖殿、後に剣聖殿の妻になるロジーネ嬢の4人でパーティーを組みましたね」

「懐かしいのう。あの頃は、いろいろ無茶をしたが楽しかった」


 僕の答えに父上、師匠、剣聖様の順に意見を述べた。

 そして巨大豚、巨大鶏、巨大蜂の討伐について説明すると、巨大蜂の戦闘で話は一番の盛り上がりをみせる。

 あれは全滅になりそうで本当に大変だった。

 その後、巨大蛙討伐の話になると剣聖様が大きく反応する。


「殿下たちも巨大蛙と戦ったのですか! あれは気をつけないと大惨事になりますぞ。昔ワシが巨大蛙を袈裟切りにして倒したのじゃが、死ぬ間際に爆散して超クサイのを浴びてしまい、一週間臭いが取れなかったのじゃよ」


 おお、剣聖様も昔巨大蛙の呪いを受けたようだ。


「あのとき私がちょっと待てと言ったのに、剣聖殿が一人で突っ込んでいき大惨事になりましたね」


 師匠が遠い目をして、昔を思い出しているようだ。

 というかクラウのときと状況までそっくりなのだけど!


「父上! アタシも巨大蛙を袈裟切りにして討伐し、爆散されて超クサイ思いをしたのだ!」


 クラウが苦い思い出を、父である剣聖様に報告した。


「おお、クラウディアも同じ体験をしておったか!」

「はい、父上!」

「「あっはっはっはっ!」」


 最後は親子で笑いあっていた。


 ああ、やっぱりこの二人は親子だなと皆が思ったようで、剣聖様とクラウ以外の全員が苦笑したのだった。

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