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また明日から

作者: 朝焼 悠

田んぼの土を

勢いよく叩いている水の音

傍らに停められた

白い軽トラック

麦わら帽子や編笠が揺れて

角っこにまとめられていく

小さな苗の塊


入梅前にしては

暑すぎる日曜の午前中


ため池の水面

口についたままのルアーが

痛々しく見えてしまう

黒い鯉が

僕に気づいて逃げていく


捨てられている

タバコの空箱

その上に止まりながら

少しずつ

水が張られていく田んぼを

どこか待ち遠しそうに眺めているトンボ


俯いてばかりでなく

こっちも見てみろよって

呼ばれたように

電線の上から

三羽の雀がさえずって

見上げた青い空と

遠くに浮かんでいる入道雲


高架を走り抜けていく

電車と共に

雀はどこかへ飛び去って


咲いているサツキのピンクが

やたら目を引く夕暮れに

今日見た景色を思い出している


日曜の夜


また明日から

一緒に

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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも思いますが、悠さんって情景描写が素敵ですよね! 映像が頭に浮かびます〜♡ 素敵〜(*´∇`*)
[良い点] 朝焼さんの情景詩が好き。 散歩しながら写真をパチリって感じで。 [気になる点] ルアぁぁぁ!
[良い点] 水の描写がどこか、涼しく感じます。
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