第1回 命かかってるからさ
テスト投稿をしてみています。使いこなせるようになったらこの部分にも何か書きます。
【この投稿は、お試しで投稿してみているものです。本当に更新する場合は、後々またきちんと進め、きちんと行ってゆきます。】
【なので、現在のこのページを見れている方は逆にレアです。】
【この作品は、都内で活動する劇団、たすいち 第23回公演「魔族会議」 の、脚本家自らがノベライズしてみよう、という試みです。】
①
「懲りずに、また来たようだなぁ勇者たちよ!」
魔王城に高らかな声が谺する。四天王が一人、不死・ヒズ=ターナである。対するは人間界の精鋭、勇者・ユウコ。両手剣を構え、戦闘態勢を取っている。すぐ隣には付き人・マチルゼ。彼女も戦闘態勢を取っているが非常に弱そうだ。
「お生憎さま!私たち、諦めが悪いの。そこをどきなさい!」
「貴様らなど、私一人で十分だ!この、四天王が一人、ヒズ=ター…」
「やあああー!」
ユウコの先制攻撃!
ターナは大慌てで身をひるがえし、なんとか無傷である。
「貴様、今まだ私、しゃべっていただろう!」
「知るか!」
「ユウコさん、卑怯ですよ!」
「命のやりとりに卑怯もクソもあるか!」
「一応、勇者…」
思わず勇者側のマチルゼも口を挟む始末。そうこうしている内に、ターナが持っている棒状の武器を横一文字に構える。すると、場の空気が変わり始める。魔法の詠唱である。
マチルゼとユウコも感づいていた。
『朽ち果てた魂たちよ…今再び、この地に姿を現したまえ!!』
ヒズ=ターナは不死、アンデッド族である。その中でも実力を認められ、魔族にしては若くして四天王の座まで上り詰めていた。アンデッド族はその名の通り、死者の魂を操ることができる。ここは魔王城。今までいくつもの修羅場が起きていたことであろう。最近では魔族も大人しくなったものだが、かつては人間を蹂躙していたりもしたのではないか。同様に攻め込んできた人間の手によって無念のままに散っていった魔族達も…。その想いを、魂を操ることがヒズ=ターナにはできるのであった!!!!!
「……!!」
「……!」
「…?」
しかし、何も起きなかった!
「え、ちょ、なんで?なんでー!?」
「なんかわかんないけど、やああー!」
「ぎゃああー!!」
ユウコの剣による物理攻撃!ターナに大ダメージ!
ユウコ達は見事、四天王の一角を打ち倒したのであった!
(なんだか、かわいそう…)
そう思わずにはいられない、心優しきマチルゼであった。
前書き同様です。