表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも彼女は俺のカノジョじゃないわけで。  作者: 遥風 かずら
第5章:湊とカノジョの交際編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

191/345

191.さよりと甘い時間 ①


 彼女宣言をして肩を抱いただけなのに、さよりは興奮しすぎて熱を出してしまった。


 浅海の協力で保健室に運んで来たのはいいとして、これからどうするべきか。


「何で保健の先生がいないんだよ……」

「湊……湊~」

「ん? どうした、さより」

「えへへ……」

「なんだ、寝言か」


 どうやら心地のいい夢を見ているようだ。


 こいつがこんな無防備な状態で寝顔を見せているのは、いつ以来だろうか。


 俺の部屋に来て、涙を流しまくった時に眠ってしまった時だったはず。


 さよりは誰から見ても、とてつもない美人だ。俺も出会った当初、言葉遣いの悪さと変な言葉を抜かせば、すぐに惚れてしまってもおかしくないとさえ感じていた。


 好きにもなっていたし、惹かれてもいたけど、選んだのは鮫浜あゆの方だった。


 そのことで誰よりもショックを受けたのはさよりであり、俺も自責の念にかられていたりする。


「……うーん……あれ? ここはどこ?」


 どうやら回復したらしいが、これからどうすればいいんだ。


「ここは、さより。俺は保健室だ」

「保健室……そうなのね。ねえ、湊」

「ん?」

「このまま連れ出して、湊のお部屋に行きたいの……」

「いや、学校来たばかりでまだ朝なんだが?」


 教室にも入ってないから、このまま帰ればさぼりどころか、ただのずる休み。


 クラス連中と姫に見られているだけに、明日からどうなることやら。


「嫌?」

「そうじゃないけど、どうやって学校から出ていくんだ?」

「湊と手を繋いで出たいの」


 珍しく弱気になっているさよりだが、彼女になった記念日として、たまにはこういうサボり方もいいのかもしれない。


「分かったよ。熱を出させたのも俺が原因でもあるし……ほら、手を出して」

「湊が優しいわ。竹槍でも降るの?」

「降らねーよ! 何で槍限定なんだか」

「……ん」

「行くぞ? 立てるよな?」

「立てない……抱っこ」


 くそう、可愛いと思ったらなんか駄目だ。


「おんぶならやってやる」

「じゃあ、背中見せて」

「ほらよ」


 お姫様抱っこで学校から抜け出してサボるのは、何となく気が引けるのでおんぶで手を打った。


「彼氏の湊、外に連れて行って?」

「彼女のさより、行くからな? 後悔するなよ?」

「しないもん。好きなの」

「あ、あぁ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ