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それでも彼女は俺のカノジョじゃないわけで。  作者: 遥風 かずら
第5章:湊とカノジョの交際編

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190.某闇天使は、やり直したいSS①


「湊くん、キミといると危険、危険なの」

「――え? な、何で急にそんなことを言うんだ?」

「無いよ? 理由なんて無いの。だからお別れ……お別れなの」

「ま、待って! 俺が悪いなら直すし、そうじゃないにしても会うのをやめて落ち着いても……」

「手続きは済ませたから。湊くん、キミは学園からさようなら。転校、だよ」

「そんな……」


 湊くんには有無も言わせずに、転校とお別れを告げた。


 どうしてこんなことになったの?


 湊くんは悪くないのに……


 でも、わたしを知りたい、知りたくて近付いて来る彼は、確かに危険な所まで踏み入れようとしていた。


 だから周りがうるさくなって来たのも気づかせたくなかった。


 特にうるさくなったのは、学園監視担当の社員でもある山女やまめ


 わたしに逐一報告してくる細かい女。


 それは良くも悪くもあって……


「あゆさん、あの……」

「何です?」

「学園の男の子、高洲君とはずっとお付き合いをするつもりなのですか?」

「どうして? 好きって言われた。言われたのは初めてだったよ? 別れるつもりなら告白の時点で振る」

「し、しかし、鮫浜は……」


 あぁ、どうして本当にわたしがこういう立場になっているのだろう。


 高洲君を監視して、近付いて、心も奪って……それでも、いざ奪うと上手くいかなくなるんだ。


「分かってます。わたしは会長代理。学園のことは任されている……でも、いつまでもそんな、そんなのは続けられない。いずれ、いずれ……」

「本気ですか? 本気でお好きに?」

「悪い? だって、彼は違う、違ったんだよ。本気にもなるわ」

「……ですが、すでに手続きを済ませております。このままお会いにならないのです?」

「あの人が動き出したって聞きました。今は高洲君にどうこうできない」

「……」


 どうして、どうしてかな……年も本当は離れていて違う、違うのに、心が動いた?

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