表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも彼女は俺のカノジョじゃないわけで。  作者: 遥風 かずら
第2部第3章:新たなる恋芽生え

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

152/345

152.姐御による舎弟の為の教育 A-3


 これはもしやトラウマよ、再び……なのか? 


「お、俺をどうするつもりですか!? 姐御は違うと信じて付いて来たのに!」

「――は? おい、待て。何の想像をしているか知らねえが、何をされると思っていやがる?」

「嵐花お嬢様の怪しいレッスン……ですよね?」

「あぁ!? 何でそうなる! というか、お嬢様って言うのやめろ!」

「お嬢様なのは間違い無いのに!? じゃ、じゃあ、何の施しをされるのでしょう? ガクブルなんですが……」


 姐御のお上品なお嬢様区間は、あまりに短すぎたのでがっかり感が半端ない。


 どう見渡しても牢の中なのに、まるでここが姐御のお部屋のようにも見えるのは、何故だろうか。


「みなと、お前彼女いねえんだよな?」

「いないですね……今は」

「ならいいが、いつもお前の近くにいる女は何だ?」

「それは美少女のことですか? それとも妹キャラ……あるいは萌え……」

「おい! お前、遊んでやがんのか? そいつらのことはどう思ってんだ? 好きなのがいるのか?」


 遊んでもいなければ、好きな奴……今はそこに達していないのが現状か。


 振られたからといって、吹っ切れたわけでもないし……彼女が俺の監視を続けているという時点で、どうなるのかさえも分からないままだ。


 同棲のような形になりそうな子もいるし、放っておけない残念な娘もいる。


 しかし現時点では好きとは言えない。


「好きな子は、今はいません。遊んでもいません!」

「お前、あたしの舎弟だよな?」

「舎弟です」

「じゃあ、あたしのモノだよな?」

「程度に寄りますが……どういう意味なんでしょう? 恋人という意味では無いんですよね?」

「……いや、その上だ」


 恋人の上? お空の人かな。


 もしやこの部屋で俺は昇天をしてしまうのか!?


「みなとは、今日からここであたしの教育を受けてもらう。その上で、社交の場に一緒に出てもらう! 異論は無いな?」

「いやいやいや! めちゃくちゃありますよ! 教育って何すか? 今日からって、家には帰れるんですよね? 社交の場とか……どういう」

「ごちゃごちゃとうるせえし、細かい男だな。そのままの意味だろうが! お前は見込みがあるから、あたしがみっちりと色々教えて、社交の場に出られるようにしてやるってんだ。家には……今日は雨に降られて、このまま帰ればお前は風邪をひく。だから今日は帰さねえ」


 いつかどこかで、似たようなことを聞いた気がする。


 教育だとかしつけだとか……あぁ、鮫浜と付き合う前にそんなことがあったかな。


 ◇


「高洲君は私のモノ、モノだから」

「い、いやぁ~はは……どういう意味かな?」

「しつけをしないと、君は言うことを聞かなくなる。姉と妹、どっちがいい?」

「強いて言えば――」


 私が望む高洲君を作り上げるとか何とか、さすがに人前にお披露目とかする気は無かったみたいだが。


「ここで泊りっすか? 嵐花さんと二人で!?」

「それが何だ? お前、不埒なことをずっと考えていたんじゃねえだろうな?」

「そのまさかかなぁ……は、はは……」

「腐りすぎてどうしようもねえ性根から直してやる! そこで正座しろ!」

「――ふぁっくしゅん!」

「何だぁ? もう風邪をひきやがったのか? 育て甲斐がありやがるが、健やかにいてもらわねえとあたしも困る。ちっ、みなと! 服を脱げ!」

「ふぁっ!?」


 拒む理由はあったものの、地下牢はひんやりとしていたので、くしゃみをしてしまった。


 それだけなのに姐御は心配性なのか、エアコンのリモコン操作をしながら、服を脱ぐのを待っている。


「地下牢なのに冷暖房完備って、さすがお嬢様!」

「牢じゃねえ! ここはあたしの二つ目の部屋だ。お前は本当に失礼な野郎だな」


 鉄格子で牢だと思い込みもあったけど、まさかの正解。


 勉強机があるということは、そういうお部屋で合っているらしい。


「ぬ、脱ぎましたが、下もですよね?」

「だから何だ? さっさと脱げ! あたしのモノになる野郎のモノなんざ見ても、驚かねえぞ」

「いや~それもどうかと……嵐花さんも雨に濡れましたし、体は温めた方がいいんじゃないでしょうか」


 別に姐御の柔肌を見たいわけでは無かったが、俺だけが水滴を拭かれているのに、姐御だけは自然乾燥で風邪をひかれては、さすがに罪悪感がありすぎる。


「そこまで心配されるとは、あたしの見込んだ野郎だったわけか……」

「はぁ、まぁ……多分?」

「浴室はすぐそこの扉を通った先だ。みなとは、あたしの後ろを付いて来い!」

「ふぉっ!?」

「いちいちうるせーな! 裸になってるのはお前だけだろうが! こっちだから、早く来い!」

「ですよねー……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ