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怪談(気が向いたら書きます)

とある事故物件の話

作者: ヒロ3等兵

この話は、私の友人の友人から聞いた話です。


皆さんは【事故物件】って、ご存知ですよね。


行方不明や、事件、事故、自殺等の色々要因がありますが。

あまり良いイメージを持たれていない曰く付き物件の事です。


今回の話は【事故物件】に、巻き込まれてしまった。

そんな悲しい人の話をさせてもらいます……。


今回の被害者はAさんです。

学校を卒業し無事就職が決まり。

Aさんは、となりの兼F県で一人暮らしを始めることになりました。


就職の前に住む場所の下調べを行い、交通の便と家賃を主に重視して物件を探して、無事新しい物件を探したらしいです。


その物件は、何故か相場より安く怪しいなと思った為、Aさんは物件の仲介業者の人間に、

「訳あり物件? 曰く付き物件じゃないですか」と、聞いたのです。


そうすると業者から答えが返ってきて、物件を紹介する場合は、そういう物件の場合は説明義務があると教えてくれました。

この物件はただ借り手が少なく、価格を下げたばかりだったとの事を説明してもらえた。


昼間は小学校が近くにあるため、非常に子供達の声で煩くそういった要素もあって昼間の睡眠は厳しいかもと注意があったが、日勤のAさんには関係のない話だった。


こういう話を総括して考えると、この物件は狙い目だなと思い即決でAさんは物件を契約した。

物件を契約して1ヶ月後、就職に合わせてAさんはこの物件へ引っ越して来ました。


Aさんは、そこから体調を崩していくんですよ。

理由は、Aさんの住んでる場所を囲む三方向の家から、深夜に騒音やら奇声なんか聞こえ夜間に眠れなくなったんです。


それに頭にきたAさんなんですけど、引っ越してきたばかりという事もあって苦情を入れきれなかったらしいんです。


一週間は我慢したけど二週間目で我慢の限界が来て、賃貸業者にクレームを入れて「対応します」と返答がきて一安心したんですが、その夜にいつもと変わらない騒音や奇声が聞こえて、その日は業者に対してのイラつきと騒音に対するイラつきの両方で、一睡も出来なかったらしいです。


我慢の限界が来て、Aさんは業者を通さず直接文句言いに言ったらしいんですよね。

場合によっては殴りかかるくらいのつもりで……。


騒音は、北の方のアパートと南の一軒家。

奇声は、東の一軒家から毎日聞こえるんです。


まず、北の同系列のアパートに苦情を入れに行ったけど、一階、二階とも空き家。

次に、南の一軒家に苦情を入れに行ったら空き家。

最後に、残りの一軒家に苦情を入れに行ったら空き家。


どこにも苦情を入れれないので、仕方なしに業者に再びクレーム入れてその日は仕事に行ったら。

睡眠不足で倒れて短期入院する羽目になり、Aさんは仕事を変える事にしました、仕事探しの繋ぎで夜勤の仕事に入り。

夜働いて、昼に寝るというスタイルに変更しました。


学校が近いとはいえ、小学校で吹奏楽部がない学校だったため、それ程うるさくなくAさんは普通に眠れてたらしいです。


体調が回復してきて、流石にバイトでも入って1ヶ月で辞めるのはマズイだろと思ったらしく三ヶ月ほど、バイトと仕事探しの日々を続けてたら。

Aさんの住む下の階に、新しい住人さんが引っ越してきたんですよ。


新しい住人さんに、引越しの挨拶をされたので夫婦で引っ越しかぁ羨ましいな。

とか思いながら、一ヶ月も過ごしていたら。


その夫婦は一ヶ月後には、また引っ越して出て行ったらしい。

Aさんはそこで、もしかして下の階の若い夫婦も耐えれなくなって引っ越ししたのかなと察したんですね。


体調もほぼ回復して、半年ほど働いていたバイトを辞め、新しい職場が見つかったAさんなんですけど、ただ当然のように日勤で夜間の騒音に嫌気がさしていた時に、


とあるテレビ番組で、[事故物件検索サイト]なる特集が組まれてたんですね……。


インターネットは繋げていたので、Aさんが住んでいる物件の住所を検索してみると。


その住所は、何の問題もない。

ただ囲まれた三箇所が、事故物件で空き家になっているとわかった。


自殺、自殺、不審死……。


翌日、頭にきたAさんは業者にクレームを入れると。

「その物件に対する説明は問題ありませんので……」と説明をブチ切られた。


流石に頭にきたAさんは、新しい物件を探して引っ越しをされたらしいです。

そこから先は、本人も元気にしてるみたいなんで問題ないみたいです。


今回の件は、二つの理由があって起きた。

被害だと思います。


まず、業者の説明責任。


この説明責任って部分は、いろいろと逃げ道があるらしいですし。

相手も商売ですので、全て真実を教えてくれる業者のみではありません。

住んだ場所が、曰く付きの物件に囲まれたデッドスポットだったという事でしょうか。


怖い怖い、人間怖い。

信じ過ぎれば騙される。

信じなくても人生辛い。


次に、下調べ不足。


事故物件への対処方法は、まず自分で調べる努力をする。

これが一番だと思います……。


最後に、信じるも信じないもあなた次第です……。

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