表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三千世界の痛みを背負いチートに勝つ  作者: じぇいむず・サンダ
1/2

思いつきですが、どうぞよろしく。


ファンタジーでよくあるチートという概念。


`突然´とか`楽して´とかいう言葉がよく似合うあれ。


貰った本人はとっても気持ちの良いあれなんだけど。


俺はそれを授けた神様とかそういう奴等が気に食わない。


そういう俺も神様とか呼ばれてたりするんだけどね。


まぁ、誰も知らないマイナーな奴だからこの際ほっとこうね。


じゃあ何でそんなマイナー神様がこんな独白めいた事をしてるかって、それは俺がどんな事柄を司るかってことに繋がるわけ。


俺が観てる世界の外側にいる君らは分かんないだろうから説明するね。


まず、問いかけたいことがあって。


三千大千世界って言葉を知ってるかな。


仏教の概念でね。人が住んでる世界1000個の三乗、つまり10億個の世界が集まった空間すなわち宇宙とかいうもはや壮大すぎてわけわかんない代物何だけど。


うちの最高神は何をとち狂ったかその概念を自分の世界に適用させちゃったんだよね。


まぁ案の定というか、それこそ仏教のすんごい神様達のようにそれら全てをみてることなんかできなくてね。


それで素直に元通りにしてれば何も問題はなかったんだけど最高神様は頑固でさ。


遂に言っちゃったんだ。


三千世界全てが一つのオリジナル世界の平行世界だってことにしよう、とね。


これの最大の問題点は、平行世界ってことにしたら世界10億個に一セットの神様が、10億個に10億セットの神様になることだよ。


最高神も10億柱さ。本人は楽しようと思っただけなんだろうけどそれが最悪すぎた。


まず起こったのはアイデンティティーの崩壊。


元々の神の数は11。その10億倍の数が宇宙に生まれた訳だから。


神は世界の成り立ちに関しては等しく全知。皆一瞬で理解しただろうねぇ。自分が10億柱いるって。


新たに生まれたのも含めて八割方の神が発狂し宇宙の混沌、ダークサイドに堕ちた。


俺はその手にはちょっと耐性があったからなんとか耐えられた。平行世界含めて全員無事だったのは俺だけだった。


それからはもう大変なんてもんじゃない。


場合によっちゃ最高神ですら堕ちた世界もあるからね。


今起きてるのはそういうスケールの問題だ。


ここでもうちょい細かい話になるとね。


世界には色んな『総数』があるんだ。

幸せ、とかね。


それをうまーく神様は調節して均衡になるようにする。ちょうど天秤のように。


さて、質問です。


今回の三千世界での天秤の定義は?


それぞれの世界ごとに一つか?それとも?




答えは、三千世界で一つの天秤。




一つの世界を基に三千世界を創ったから、天秤も一つなのさ。


それで!ようやく結論だ。


ダークサイドの連中のせいで天秤は今めちゃめちゃ不安定な状況。


イメージ的には超巨大な天秤がぐらんぐらん揺れてる感じ。


この先にあるのは崩壊だけで、それが奴等の目的。


手っ取り早く天秤を崩壊させるにはどうすればいいのか。


秩序の破壊。


人間へのチート付与。


...自分が直接干渉できないからっていやーな手を使ってくるよ全く。


こちらの対抗策としては片っ端からチートを消していくしかない(独自の方法があるから殺しはしないよ)。

そして、11柱全員を浄化すればコンプリート。


で!またまーた問題がありまして。


あっちはチートを使えるけどこっちは使えないってことですわ。


はなから使う気は更々無いけどちょっと厳しめであることは否定できない。


だからこっちは天然の実力者や天才を育成し、チートに対抗しうる最強の英雄クラスをぶつける。




長々と話したけど、これからどうなるかはさっぱりわからない。

この前、『時』を司る同僚に聞いてみたけどはぐらかされて教えてくれなかった。

因みに彼女が育成した人間はかなり強くて、彼女の手によって既に1億の世界が救われている。


え?俺の司るもの?


それはね。


『苦痛』と『死』さ。


俺の名はグリゴール・ガザール。


11柱の神々の末席。


仲間内でも教育はスパルタと言われていてね。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ