◆オープニング3
真昼葎火はUGNチルドレンでありながら通信制の高校に通う、そんな日常を送っていた。
高校での昼休み。隣の席のクラスメイト、栗栖芽依子と弁当を食べながら噂話に興じていたのだった。
GM:では、最後のオープニングは葎火さんです!
葎火:わーい(ダブルピース)。
GM:噂話の内容は芽依子から切り出したものです。「……でさ、テストの直前にはやっぱりエナドリが頼りになる訳。最近よく見るエナジードリンクのことね? それでさぁ、なんとこの度新商品のテスター、つまり試飲会に選ばれちゃったんだー!」
葎火:「そうなんだ。よかったね、めーちゃん。おめでとう」
GM:「うんうん、ありがとっ……よく『飲めば疲れが取れる!』とか言うけどさ、そのドリンクの売り文句は『飲めば生まれ変わる!』って言っちゃってるの。どんだけ自身満々だよ! って話だよねー。でもやっぱり気になるなぁ。もしかしたら新しいテスト勉強のお供になるかもね」
葎火:「でも、エナドリは、元気の前借りって言うから。あんまり頼り過ぎちゃ、体に悪いよ。気をつけてね」
GM:「あはは。だいじょぶだいじょぶ。でも心配してくれるりっちゃんは優しいなぁ♪」と、そんな会話をしていたのですが……
その数日後、事件は起こる。
GM:芽依子が試飲会に行くと言っていた次の日、彼女は学校に登校して来ませんでした。先生に聞くと、昨夜から家に帰ってきていない、とのことです。
葎火:「! そう、ですか……携帯、連絡してみます」めーちゃん、どうしちゃったんだろ。何かに巻き込まれてないといいけど……
GM:ですが、携帯も繋がりません。どうやら、電源が切られている様子です。
葎火:「…………」葎火は直感しました。絶対に何かが起きている、と。しかしてUGNで調べるのは学校が終わってからということでホームルームからの授業に専念するのでした。
GM:では心配も募る中、ここでシーンは終了となります。