◆エンディング3 ~永久(とこしえ)の悪魔(ディアボロス)~
ラネルはその後新たな任務を受けて、廃ビルに忍び込んでいる。物陰からそっと覗き込むと、FHのエージェントらしき黒服たちと、その前で不敵な笑みを浮かべる白スーツの壮年の男が居た。
そう、春日恭二である。彼は何度倒され、UGNに死体を回収されても必ず復活し、次の悪事を企むのだ。
だからこそ、ラネルと春日は腐れ縁であり続けられたとも言えるが……
GM:最後のエンディングは、ラネルさんに登場してもらいます。
GM:「ふっ……今回の計画は万全に万全を期した。今度こそ成功させ、そして勝つ!」と春日恭二が息を巻いています。
ラネル:「……まったく、ほんと『悪い子』ですね。春日さん」といって壁によりかかりつつ話しかけます。
GM:「何っ!? お前は……“グロイビガー”! UGNめ、既にこのアジトを嗅ぎつけていたかっ」
ラネル:「貴方達の動きは解りやすすぎる。もう少し隠匿とか効率を考えた方がいいですよ。それで? 私に見つかりましたが、どうします?………何もしないのなら、見逃してあげますよ」
GM:「そういう訳にはいかんな。例え幾度となく敗北を喫しようとも。私のFHエージェントとしての誇りと執念が消えることは無いのだ」静かに、右腕をエフェクトで変形させて。
ラネル:「……はぁ。芸の無い口説き文句だこと」
GM:口説き文句……そういえば、オーヴァードとして覚醒したラネルをFHへ勧誘しようとしたのも、春日恭二でしたね。
ラネル:ですね!
GM:「口説き文句、か……かつて私の誘いを断ったのは貴様だ。そして、今はこうして敵として対峙している。私にとっては芸でも夢想でも無くその事実が全てなのだ」
ラネル:「おや。もう誘ってもくれないのかい? それは残念」
葎火:りっちゃんいたら鼻血出すわこれ(確信)
GM:「では、このまま我々と共に来て、欲望の為にレネゲイドの力を振るうかね?」答えは知っているぞ、とばかりにフッと口元を吊り上げて。
ラネル:「……そうだね。それもいいかもしれないね。」と、にこりと笑いましょうかね。
GM:「何、だと……」何度も戦った相手であれば断るだろう、と思っていたので面食らったような表情で。
ラネル:「…でもね。」彼に近寄って、出来るなら転ばせてマウントを取ろうとします。所謂押し倒し的なイメージで頂けると。
GM:OKです。では、素早く近づいて春日を転倒させ、押し倒す。周りに居た黒服のエージェント達が銃を向けるが、春日が「やめろ!」と一喝します。
ラネル「今の誘い方はスマートじゃない。女の子に言わせておいて、ってのはいただけないかな」向けられた銃にも目をくれず、瞳は春日様を見て。「だから――私を口説き落としてくれたら貴方の『もの』になってあげる」
GM:「ふん、気難しいものだな。“グロイビガー”……いや、ラネル・パニィグ・エアディーズよ」
ラネル:「いい加減、飽きてきた。せっかくなら熱烈なアプローチをしてくれる方につきたいでしょう?」
GM:「……相変わらず、貴様の考えは読めんな。だが、面白い事を言う。いいだろう、いずれ機を見て貴様をもう一度FHへ誘おう。その時は――」
――その時は、私の側で欲望の為に生き力を振るう。その甘美な悦びで貴様を満たしてみせよう、ラネルよ。
ラネル:「……えぇ、楽しみにしてるわ。“ディアボロス”」と言って、ネクタイに口付けしましょう。
葎火:やだとっても色っぽい////
GM:では、コードネームを呼ばれると、エグザイルの能力を使って身体を変形させ、マウントからすり抜けて立ち上がります。
GM:「今宵は退くとしよう。さらばだ、“グロイビガー”」
ラネル:「またね。“ディアボロス”」
周囲のエージェントが撤退の宣言にざわつくが、春日恭二は「此度の作戦は“マスターレイス”の指揮では無い。人員の損耗も無いのだ、大した問題ではあるまい」と一蹴して、そのまま去っていく。
ラネル、春日、二人が何を想うのか。
それは廃ビルを覆う宵闇に包まれ、誰にも分からないのだった。