番外・おまけの憑物君〜しおりちゃんと×××なお話〜
夕方、墓地へ向かうしおりと憑物の二人は…。
≪はーい、それではそれではそれではです。突然に唐突なクイズタ〜イム逝きますよー?≫
「うぉ……いきなり何だ?」
≪いやですね、ちょっと小説の終わり方が暗すぎるから、なんか面白い会話でもしてこいとのお達しが≫
「何処から」
≪それを聞くのは野暮ってもんですぜい。人の常識では測り知れない超常的存在………まあぶっちゃけ作者の夢幻童子さんなんですけどね。道化師さんも良い具合に壊れちゃったので、天秤合わせにもうちょいアクティブな空気にしてこいって≫
「また随分ぶっちゃけたな……」
≪その突っ込みも野暮ってもんですぜい。まあ、確かに夢幻さんの脳内ネガティブワールドには吐き気がしますけどね。まま、そんなことは気にしないで第一問!≫
「待て」
≪何ですか?≫
「そのキャラは必要か?」
≪それも聞くのは野暮って以下略。では第一問、冷蔵庫の中に何故に靴が入っていたのでしょうか!≫
「俺が聞きたい。記憶が無いし、大体それは問題じゃなくて質問だ」
≪問題ですよ≫
「答え知ってるのか」
≪天邪鬼さんが入れました≫
「彼奴…ッ。て、何でしおりがそれを知ってる?」
≪神様からカンペカンペ、カンニングペーパー貰いました。これでこの小説の謎は全て網羅出来るスグレ物! 一家に一枚! 超お得♪≫
「しおり。墓地に行く前に一度精神科に寄ろうか」
≪私、幽霊だから診察は無理だと思いますので第二問!ジャジャン!(効果音)≫
「無駄な演出は控えなさい」
≪情報屋さんは一体何者なんでしょう?≫
「また答えづらい質問を……」
≪正解言います! 情報屋さんは夢幻童子さんの別サイトに書かれた小説『幻想闘記伝』のキャラです≫
「答え言うの早えよ」
≪そう、幻想闘記伝、略して幻想記に出演している情報屋さんは、夢幻童子さんの大のお気に入りキャラで、今作でも話していた通り、実の兄に殺されてます≫
「無視か」
≪それでですね、もう小説に出てこない、出せない情報屋さんをもっと活躍させたい!っとゆー夢幻童子さんの願いから、『視る眼を、貸します』特別出演に繋がったんですね〜≫
「…」
≪あ、待って下さい。一人で先に行かないで下さい。で、因みにその幻想記、今は掲載させて貰っているサイト、管理人さんの事情で閉鎖しちゃって、中途半端な所で自然消滅しちゃったんですよね≫
「悲惨だな」
≪ですが! 最後まで書けなかったことを悔やむ作者さんは、この貴サイト『小説家になろう』で新たに書きたいなーとか企てたりしてます。ですので皆さん、願望だけ先行させて実は書く気ゼロな夢幻さんを応援してあげて下さい! そうすれば夢幻さんは血へど吐きながら頑張ります。私が鞭打って頑張らせます≫
「何気に鬼畜だな、しおり」
≪犬畜生の貴方に言われる筋合いはないので第三問!≫
「どつくぞ」
≪道化師さんが笹百合の花を胸ポッケに入れていたのに、お母さんは全然無関心だったのは何故でしょ〜か!≫
「作者が書くの忘れてたから」
≪正解! 実際は書こうとしてたんだけど、後に伸ばしてたらうっかり母親を退場させちゃって、わちゃぱーどうしよ〜と悩んだ末、まあいいやと自分の中で妥協しました。くう、こんな筈では…(因みに、その部分は訂正入れておきました)≫
「作者が乗り移ってるぞ」
≪おっと気づかれたか。ではさらば! ………ハッ?! 私は今何を……と嘯ぶきながら第四問!≫
「まだ続けるのか…」
≪周知の通り、私は彼と出会う前まで夜遊びしてましたがさて、具体的にどんなことをしていたでしょうか? 次の三択から選んで下さい≫
1.援助交際で男とラブホ。
2.路上で全裸ストリップ。
3.ヤクを打ってラリパッパ。
「………」
≪さあ、どっち!?(料理ショー風)≫
「あー、あのさ」
≪はい≫
「仮にこの中に正解があったとしよう。しおり…………お前はそれで良いのか?」
≪良いのです≫
「人気ガタ落ちだぞ」
≪人気云々言うほど読まれてないから大丈夫ですよー。で、正解は?≫
「……3.は違うな。腕に注射を打った後が無いし。残りはラブホかストリップ………2.だな」
≪それは何故?≫
「作中で何度も脱ごうとしていたから」
≪…………大・正・解・ッ!!! ワ〜、パチパチパチ! ご褒美に実際、ストリップしてあげましょう!≫
「俺はこの小説を官能に染める気はない」
≪アラアラ残念、アラ残念です。では第………、≫
「しおり」
≪はい≫
「―――…、……――――――――ッ(言葉にしてはならない言葉を発してます)」
≪……〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!??!?(あまりの発言に発狂しかけてます)≫
「………………」
≪………………≫
〜三十分後〜
「もうすぐ墓地だぞ」
≪……まさかそんな…………酷すぎます………なんて仕打……………≫
「自業自得だ」
≪私はただ夢幻童子さんの言う通りにしただけです。それなのに、あんな卑猥な言葉を投げ掛けるなんて…≫
「卑猥なしおりには一番お似合いかと」
≪卑猥だなんて! 私は心は汚れてても身体は純真無垢なんですよ?≫
「心の方を優先弁護しろ。時にしおり」
≪はい≫
「もう馬鹿キャラ演じなくていいぞ。墓地に着いた」
≪あ、本当ですね。良かった良かった良くないです。後で夢幻のヤローを縛り上げてとことん鞭打って拷問しましょう≫
「頑張れよ」
≪はい!≫
……そこで清々しい、爽やかな笑顔を振り蒔いた彼女は、とても演技には見えなかったとさ。めでたくない、めでたくなギャーーーーーーッッッ?!?(夢幻童子の背中にしおりの鞭が炸裂)
続く(?)。