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イモ☆ヤン ~僕と妹のヤンデレな日常~

作者: 冬眠クマ

 


 

 愛してる、愛してる、愛してる、この世の誰よりも愛してる


 あなたさえいれば他に何もいらない













 やぁ、はじめまして、こんにちは、自己紹介をしよう


 僕の名前は「小野 真一」、高校生だ


 好きなものは模型で、好きな女性のタイプは巨乳のごくごく一般的な男子高校生


 僕のことは気軽にしんちゃんとでも呼んで欲しい


 仲が良かった友達は皆そう呼んでいたからね、皆気のいいやつらだったよ


 友達といえば、君は友達はいるかい?いるならば大事にしなきゃだめだよ


 友達は人生の財産だ、多ければ多いほどいい


 ・・・おっと話が脱線したね、申し訳ない


 で、そんなごくごく一般的な男子高校生な僕だが、1つだけ人とは違うところがある



 「うー、遅刻遅刻、僕としたことが目覚ましをかけ忘れるなんて」



 それは



    どっかーん☆



 「いたた、お兄ちゃんおはよう」



   

 僕の妹が



 「ああ、おはよう、いい朝だね

  ・・・で、そこにいる人は?」



 とても



 「あ、この人?

  お兄ちゃんにぶつかろうとしてたから・・・SATSUGAIしちゃった☆テヘッ」



 病んでいるということだ












                    イモ☆ヤン

                ~僕と妹のヤンデレな日常~













 やぁ、こんにちわ、皆のアイドルしんちゃんだよ


 どうだい、ドン引きしたかな


 これが僕の日常



             僕の妹は病んでいる




 いわゆるヤンデレってやつさ


 ヤンデレの妹「小野 蛍子」に僕の周りの人間をSATSUGAIされる日々だ


 大体一日に4、50人はいなくなる


 ・・・え、警察は何をしているのかって


 いい質問だ、不思議に思うだろう


 でもこれにはわけがあってね


 5年前にこんなことがあったのさ












           首相官邸襲撃事件



 話は一人の子供が友人を殺害したことから始まる


 その子供は現場に駆けつけた警官5名を撃退


 増援の警官を薙ぎ倒しながら首相官邸に到達し、時の首相を脅迫

   

       



           私の行動の一切を不問とせよ

           さればこの国には手出ししない



 ・・・こうして日本とその子供との不平等条約が締結された












 というわけさ


 もう気づいてると思うけど、その子供ってのが僕の妹


 友達を殺した理由が、彼女が僕のことを好きになったからというわけさ


 ・・・おっと、ドン引きしてるね


 気持ちはわかるよ、たしかに無茶苦茶だ


 ちなみにさっき友達は大事だよって言ったけど、あれは僕の実体験


 僕の友達はみんな妹に殺されたからね、寂しいものだよ友達がいない生活は


 あと僕には両親もいない


 遠い国に両親そろって行ってしまってね、全く無責任な親たちだよ


 おっと、また話が脱線したね


 では本題に戻って、今日はそんな僕と妹の日常を見てもらおうと思う


 きっと面白いものになると思うよ、多分ね





                     







                     日常1



 「お兄ちゃん、お兄ちゃん」


 「なんだい蛍ちゃん」


 「あのね、ぎゅーってして」


 「甘えん坊だなぁ蛍ちゃんは、はいおいで」


 「わーい・・・うーん、お兄ちゃんの匂い好きー」


 「そうかい、男子高校生の匂いなんてあまりいいものじゃないと思うけど」


 「お兄ちゃんの匂いは特別なんだよ・・・でも」


 「ん?」


 「・・・他の女の匂いがする」


 「え?」


 「なんで、お兄ちゃん、なんで他の女の匂いがするの!

  誰!誰なの!私のお兄ちゃんをたぶらかしたのは!

  許さない・・・許さない許さない許さない許さない許さない

  殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる・・・」


 「蛍ちゃん、蛍ちゃん、落ち着きなさい

  オーラが、どす黒いオーラが出てるから!

  うわ、絡みついてきた・・・らめぇぇぇ!!侵食されちゃうのぉぉぉ!!」


 「ジュルリ・・・で、お兄ちゃん誰なの泥棒猫は」


 「いや、多分さっきぶつかった人の匂いだと思うよ

  ・・・それより、蛍ちゃんビデオカメラを回すの止めなさい

  って、そ、そこらめぇえええ!!

  くそ!く、屈しない、オーラなんかに屈したりなんかしないぞ!んほぉぉぉ!!」


 「ジー(REC)」



その後、この町で行方不明者が出たというが、いつものことなので誰も気にしなかった 









                  日常2


 「お兄ちゃん、いるー」


 「あれ、いない、出かけているのかな」


 「・・・ッ、これは・・・お兄ちゃんのパンツ、しかも脱ぎたて」


 「・・・」


      キョロキョロ


 「だれもいない、やるならばいま!」



      ・・・ヘヴン状態!!!



 「はぁはぁ、まだ、まだ足りない、もっと包み込まれたい

  ・・・そうだこれだ!」



      

      ・・・究極超人パンツマン爆誕!!!

  


      説明しよう!!

      究極超人パンツマンとは、愛する者のパンツをかぶることにより

      どちらが上か下か分からなくなり、宇宙的な力を得た人類のことである

      その力とは、社会的な信用の著しい低下、女なのにマン等様々である



 「フ、フォオオオオオ!!! 力が漲ってくる!!」


 「・・・ジー」


 「私は今、生きている!!・・ハッ!!」


 「・・・ごゆるりと」


 「まって、お兄ちゃん違うのこれは!!

  お兄ちゃん!?お兄ちゃーーーん!!」



 その後妹はしばらく引き篭もった











                   日常3



 「わーい、お兄ちゃんとデートだ」


 「はしゃいでるね蛍ちゃん」


 「遊園地なんて久しぶりだよ、すっごく楽しみ!」


 「そうだね、お兄ちゃんはやな予感が止まらないけど」


 「えー、なんでよー」


 「まぁ、何事もないことを祈るよ・・・すみませんお姉さんチケットください」


    

       斬!!



 「ねぇ、蛍ちゃん、なんか僕の目の前に噴水が出現したんだけど」


 「お兄ちゃんに触ろうとするからだよ☆」


 「うん、やな予感的中、先行きが不安すぎる」



 ・・・語るまでもない、この後、遊園地は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した



         こんなにヤバイ、ヤンデレ妹のいる日常


      

  お兄ちゃんから半径50センチに入っただけで首から上が消えた

  軍人100人なら大丈夫だろうと思っていたら2秒で壊滅した

  満員電車はまさしく死の空間、女性は入ったら死ぬ

  女性の10割が殺害対象。一緒にいる時間が長いことから「幼馴染ほど危ない」

  「そんな危険なわけがない」といって手を出した女性が1秒後ひき肉になっていた

  この町の死亡者は1日平均50人、うち約49人が女性












 どうだい、楽しんでもらえたかな


 ・・・ドン引きしてるようだね、無理もない


 でも少々ヤンチャがすぎるけど可愛い妹さ


 え?「妹がこんなにヤンデレなのに、なんでお前は平気なんだ」って?


 決まっているじゃないか








              僕が妹を壊したからだよ






 まずは両親、次は仲の良い友達、次はただのクラスメート


 妹の心にいる人達は全て殺した


 そうして僕だけを残した


 妹が僕だけを見るのに大した時間はかからなかったよ


 妹は僕をもう失えない、大切な者は僕以外いないから


 だから殺すのさ、僕に近寄る者を、不安だから、失いたくないから


 え?なんでそんなことをするのかって


 わかりきったことを聞く人だね君も


 そんなことは決まっている







               僕は妹に病んでいる




 

        愛してる、愛してる、愛してる、この世の誰よりも愛してる


        あなたさえいれば他に何もいらない




 

 理解してくれたかな


 お前は狂っている?


 はは、よく言われるよ、でもそんなに不思議かい


 よく言うだろう


  


           愛は人を狂わせる




 てさ


 


 ・・・さて、それじゃあお話は終わりだ


 ご清聴ありがとうございました


 





 ああ、最後に一つ


 君は僕と話しすぎたね





             君の後ろにほら彼女が・・・












                                 おしまい☆









おまけ



 「蛍ちゃんが引きこもって出てこない」


 「なにか元気付ける方法は・・・」


    ガサゴソ


 「・・・これだッ!!!!」




 「うう、お兄ちゃんにあんな姿を見られた、もう生きていけない・・・」


 「はっはっはっ、案じることはないぞ妹よ!!」


 「誰!?」


 


           「至高超人ブラパンマン!!!」



  説明しよう!!

  至高超人ブラパンマンとは愛する者のブラとパンツを装着することにより

  視界と正常な判断力が奪われ、外宇宙的な力を得た人類のことである

  その力とは、社会的な信用の滅殺、自分の姿を考えると死にたくなる等様々である



 「お兄ちゃん?」


 「今の私はブラパンマンだ!!

  何も不安に思うことはない、大丈夫だ妹よ、私も変態だから!!」


 「お兄ちゃん・・・」


 「はっはっはっ、なにかな妹よ」



                「キモい」


 「え?」


 「さすがに引くわー」


 「え、ちょ」


 「ごめん近寄らないで・・・私達距離を置いたほうがいいと思うの」


 「ま、まってくれ、妹よ!! まって、蛍ちゃん!?蛍ちゃーーーん!!!」


 


 「・・・ハッ、夢か」


 「なんて恐ろしい夢を・・・」


 「しかし蛍ちゃんをどうしたものか

  ここは一つ正攻法で慰めるか」


       てくてく、ガチャ


 「蛍ちゃん、お兄ちゃん怒ってないから機嫌直しなさ・・・」





          それはひどく冒涜的で、名状しがたいものだった





          究極至高超人パンツマンWソックス顕現!!




        説明しよう!!

        以下略




 「「・・・・」」


 「・・・ごゆるりと」


 「まって違うのこれは!お兄ちゃん!?お兄ちゃーーーーーん!!!」



                                   おわれ










三作目です

ヤンデレって本当にいいものですね

楽しんで頂けたら幸いです

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