アーリア
ぶつかった俺の目の前には金髪の長い髪をうなじ付近でお団子のように丸めて、前髪の両サイドの長い髪をくるんとカールさせている女の子がぶつけた所を押さえていた。
第一印象、ハルとは違いキレイではなくおそらくカワイイの部類に入るなと思った。俺(作者も)は変態ではないが、彼女の胸に目が行ってしまう。服装は上にはタンクトップのようなものを着ていて、やけに短いデニム(?)のようなものを穿いている。様は彼女は少し露出度が高く、スタイル抜群という事だ。おまけに顔は美人さんだからモテるんだろうなぁと思ってしまう。
目の前の女の子は痛たたと言いながらその場から起き上がるなり、俺をじろじろと舐めまわすように見てきた。女の子にこんな風に見られたかとが今までなかったから、正直かなり緊張した。
『…ごめんなさいね。えーと、急いでたから…勢い余っちゃって。私、アーリア。君は?』
『…お、俺は…スバルだ』
別に一目惚れしたわけではないが、少しドキドキしてしまう。
『ふーんスバルね。…あんた強そうね。私と一緒にチーム組まない?』
…へ?
とっても唐突なお誘いが来た。チームを組むって役所で一緒にお仕事しましょってことでしょ…。だかしかし、冷静になれ、俺、そうだ、俺は光の国行かなきゃならない。ダメダメ。
『…残念だけど、俺は旅の途中なんだ。ごめんよ』
『そっかぁー。でも旅してるのに、大会に出るってことは…もしかして、光の国へ行きたいの?』
見かけによらずかなり鋭い。あまり光の国へ行く事は公にはしたくなかったがこの美少女…アーリアならいいか。悪そうな子には見えないし。
『…あぁ、そうなんだ…』
『へぇー。同じだね。私も光の国へ行きたいんだ。大会で当たったらそん時は手加減しないんだからね!んじゃあね』
ありったけの笑みを振りまいて、その金髪の美少女は振り返るとすたすたと行ってしまった。何故か少しだけ寂しい気がした。
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今日はとりあえず、安っぽいホテルに泊まることにした。安っぽくても、ここのところずっとベットというものに寝た事がなかったために、ホテルはすんごくいいものだと思うものであった。ふかふかのベットで、自分の眠るという時間を誰にも邪魔されることなく過ごす事が出来る。なんて、嬉しい事だろう。
俺が受け付けしたのはかなりギリギリで、もう既に明日から最初の項目である、サバイバルゲームが始まるのである。朝6時集合…。結構早い。場所は街から少し離れた「迷いの森」とかいう良くありそうな名前の森である。森以外にも火山だとか、モンスターうじゃうじゃの洞窟だとか、さまざまな過酷な地が用意されているらしい。
受付の時もしつこく言われたが、大会主催側である役所は参加者に何が起こっても保障しませんと言っていたから確実に殺し合いになるのであろう。
たぶん俺は大丈夫だと思うが…。
寝るときには今日あったアリーアの事はベットという大変喜ばしいもののために忘れてしまっていた。
眠りに落ちる少し前に、こんなに余裕ぶっこいているのは俺だけだろうなと密かに思うのであった。
作者はオシャレというものについては興味があまりないため、服などの名前がわからず、そこら辺はかなり雑になってしまいます。なので、容姿、服装については読者のみなさんが想像する登場人物の服装で構いません。




