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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海での出来事
92/201

それぞれの想い

ベッツィーに呼び出された場所に着いたソウシ


「ベツィー殿なにか?」


「ソウシ殿・・・これ」


ベッツィーは一枚の図面を見せた。その図面を見てよくわからないソウシ


「これは?」


「大筒だ」


「大筒?」


「これを今回のドックで艤装したんだ。」


にっこりとしているベッツィーにソウシが話しかけた。


「これは、どんなものだ?」


「そうか・・・これは、ギオンが使っている鉄砲を大きくしたやつだ。投石器で鉄球を投げる代わりになるんだ。」


「それが?」


「投石器は、威力を増すために魔法を使うだろう。」


「そうだが・・」


「これには必要がない。」


「どういう意味だ。」


「ちょっと来てくれ」


そう話をしてベッツィーはソウシをある場所に連れて行った。そして、大筒の威力を見せた。


「こ・・・これは?」


「そう・・・これが大筒の威力だ。しかも対魔シールドも効かない」


「対魔シールドも?。これがあれば・・・」


そういうソウシにベッツィーは冷静に


「しかし、こいつはかなり重い。だから簡単に移動できない。」


「でも・・・これが戦線に投入できると」


「確かに、その通りなのだがギオンも同じものを持っていると聞く」


「じゃぁ、どうすれば・・・」


「そこが課題だ。」






一方ギオンでは、硬直した戦況を打破すべく大筒をアスケ原に配備しつつあった。グレースは相変わらず消耗戦を仕掛けていたからだった。


「これで、グレース軍を一網打尽に出来る」


「しかし、奴らは城にこもって出てこんぞ。」


「いっそのこと、大筒を城の手前まで持っていけば。」


「馬鹿なことを、奴らはそれを待っておるのだ。うかつなことは出来んぞ。」





一人宿に戻ったソウシ、さっきの大筒のことを考えていた。相当重いらしいな・・・


ふと目の前をミナムが通っていった。ミナム殿なら持てるかも・・・しかし、勝手につれてくるわけもいかんし・・・


ミナムは、何やらミヌと話をしていた。


ジーッとミナムの姿を追うソウシ・・・


「クォンが治ったって・・」


「そうか・・じゃぁ・・帰ったら乗れるかな?」


「乗せてくれるかしら?」


「そんなことないさ・・」


ソウシは視線を下げ再び大筒のことを思い出していた。


いや・・・ベッツィー殿に話して見よう。


そう思い顔をあげると目の前にミナムがあった。


「うあ!!」


「ソウシ殿、何驚いてるんですか?」


「あ・・いや・・・別に・・・急に目の前にいたもので」


「そうですか・・・じゃぁ・・」


そう言ってミナムは去って行った。知らず知らずミナムを目で追いかけるソウシ。


しばらくして、われに返ったソウシ、そうだ・・・ベッツィー殿と話さねば・・・そう思っているとカーネルが声をかけてきた。


「ソウシさん」


「カーネル殿・・」


「ソウシさん・・らしくないですね」


カーネルの言葉に鋭い目つきに変わるソウシ


「なにが・・ですか・」


「ミナムに驚くなんて。」


「あ・・・それは、考え事をしていたから・・・」


「考え事・・・ですか」


今日は妙に絡んでくるな・・・そう思うソウシ


「ところで、これが終ったらミナム殿と結婚するそうですね。」


ソウシの思いがけない言葉に逆に驚くカーネル


「な・・なぜ・・・それを?」


「ミナム殿から聞いた」


「そうですか。」


「式には呼んでくださいね。」


そう言ってカーネルの肩をポンと叩きソウシは、その場を離れた。


そこへミナムがやってきた。


「カーネルどうした。」


プイと横向くカーネル


「知らない」


そう言い残しカーネルもその場を去った。




ミナムがそっとカーネルの方へ行ったのを影から見ていたミヌ


そして、私じゃないんだ・・・

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