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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海での出来事
91/201

戻ってきた二人

ミナムとソウシがいなくなって数日が過ぎ、ため息を付くカーネル・・・大丈夫かしら・・


「カーネルさん・・・また、悩んでるんですか」


「だって・・・・」


起こり気味のカーネルにミヌはこういった


「今日くらい帰ってくれば、向こうでは1晩くらいでしょ?」


「何言ってんのよ・・・一晩でも・・」


「ふ~ん・・・あの日ミナムさんと何してたんですか?」


「えっ・・」


あの日のことを思い出すカーネル”無事帰ったら結婚しような”


急に顔を赤くするカーネル


「あ~!!やっぱり何かあったんだ・・」


「ミヌ!!もうっ!!」


カーネルがミヌを見るとさびしそうにしていた。


「ミヌ・・」


「大丈夫ですよ・・・私、第2婦人になるんだから・・」


「えっ・・」


「負けませんから・・それより見に行きません」








しばらくして、二人はミナムの部屋に行き覗き込んだ。


「えっ!!」


二人はその光景を見て顔を真っ赤にした。帰ってきたときも二人ともミナムの横に裸で寝ていたのだったがそこには、足を絡め裸で抱きあって寝ているミナムとソウシの姿があった。


そんな時だった。


二人が目を覚ましたのは、しばらく、朦朧とする意識の中お互いを確認する二人・・・


「あ・・・」


「・・・」


しばらく、固まる二人・・・ミナムがふと横の視線に気付くと、そこにはカーネルとミヌが・・・やばい・・・そう思うミナヌ・・・一方、ソウシは、慌てて体を両手で隠した。


「ソ・・ソウシ・・どの・・」


「あ・・いや・・」


妙に落ち着いているソウシ・・・辺りを見回し服を着だした。そして、無言のまま部屋を後にした。


「ソウシさん!」


一人残されたミナムを待ち構えていたのは、カーネルとミヌだった。


「なにも・・・なかったから・・」


そう言い訳をしたミナムだったがしばらく、二人にこってりと絞られた。








一人海岸に立ち海を見ているソウシ、そこへミヌがやってきた。


「ソウシさん」


「ミヌ殿か・・」


「大丈夫ですか?」


「何が?」


「あ・・いや・・・あの~」


「ひょっとして・・・裸で」


うんうんとうなずくミヌ・・・


「大丈夫ですよ。ミヌ殿達もそうだと聞いたし」


「じゃぁ・・」


「気にしていませんよ」


にこやかに答えるソウシ・・・心では、何故うそをつく・・・その言葉が耳の中でつぶやかれた。


「そうでしたか・・よかった・・・てっきり・・」


「てっきり?」


「ミナムのことを憎むかと」


「憎む?そうですね・・・私の裸を見たのだから・・・ところでミヌ殿は?」


ソウシはどうやってミナムの世界に行ったか聞いてみた。


「そうでしたか。」


「それが?どうか?」


「それと、足がつったとかありましたか?」


「いえ・・・カーネルさんはつったみたいですけど、あ・・確かに結構疲れました。」


「そうですか・・・」


向こうの世界で由美に取り押さえられたことが気になるソウシだった。そういえはこの間の戦いのときミヌにも力で負けたよな。そう思いつつミヌと別れた。





夕方になりミナム達一行食事をしているとベッツィーが入ってきた。そこにミナムとソウシがいることに気付いたベッツィー


「お二人さん、おかえりなさい・・・」


「ところでベッツィー殿、なにか?」


そう聞くソウシに


「出港予定が決まりましたので、報告までに」


「で?」


「3日後です。」


「そうですか・・」


そんな会話の中、ソウシのミナムを見る時の目が優しいことに気付いたカーネル


やはり・・・なにかある・・・


「ソウシ殿・・・あとで話が・・・」


ミナムが言うとベッツィーも


「ソウシ殿に話があるので来てもらいたい・」


「わかりました。うかがいますので・」





食事が終わり、ミナムが待っているところへ行くソウシ


「ソウシ殿・・・」


ソウシにはわかっていた。多分気にしないでくれということを


「わかってますよ。」


「えっ?」


「そんなことより、カーネル殿と結婚するのでしょ。」


「まぁ・・」


ソウシはミナムの肩に右手を置き、耳元でささやいた。


「式には呼んでください・・じゃぁ・・」


そういい残して、ソウシは去って行った。これでいいんだ・・・そう思いながら・・・


その光景を見ていたカーネル・・・やっぱり・・・二人何かある・・・そう勘違いしていた。



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