失意のソウシ
一人着替えるソウシ・・・
本当に何もなかったのだろうか、そう思い自分の体を確認する確かになんともない、ミナムの言うことが正しいのか・・・逆にさびしさが走る・・・それに私の気持ちは、さっきのミナムの言葉”ソウシ殿にとっても迷惑でしょう”が心の中にとげの様に刺さってくる。けど・・・私の気持ちは
部屋をノックする音がした
「ソウシ殿・・・」
ミナムだ・・・私は・・・どうしたら・・・
その時だった携帯音が部屋中に鳴り響いたのは、
一体何の音だ!!驚くソウシを尻目に携帯音が消えた
「もしもし・・・えっ?」
しばらくミナムの話し声がしていた。おかしい一体誰と話しているんだ?そう思いソウシは部屋からのぞいてみた。すると、ミナムは右手に何かを持って耳にあて、誰かと話しているみたいだった。話が終った様子ミナムがソウシに気付いた。
「ソウシ殿、ちょっと出かけてくるから、ここを動かないでください。」
「わ・・わかった・・・」
そういい残しミナムは外に出かけた。
一人残ったソウシ・・・どうしたらいいんだ?
ミナムは会社に着いた上司の前に立ち、辞表を出した
「どうした?急に・・」
「体調がわるいんで・・」
「そうか・・・」
「今までお世話になりました。」
「わかった。総務に行って、手続きをしてこい。」
「はい・・」
「けど・・・さびしいな・・・」
「急で申し訳ございません。」
「今晩どうだ?」
「すみません。体調が悪いもので・・」
「そうか・・・まぁ元気にな」
「はい・・」
こうしてミナムは会社を後にした。
その頃、ソウシは部屋でんボーッとしていた。目覚めミナムと目が合った瞬間を思い出していた。そして、ソウシの妄想が続いた、あのままミナムの上に乗ってキスを・・・そうしとけば・・・いや・・・いかん・・・自分の頭を横に振った時、家の玄関が開いた。
「よっちゃん?いるの?」
そう話しながら由美が部屋に入ってきた。部屋を見渡す由美、そして、ダイニングに入るとじっと目をつぶるソウシがいた。
「あなたは、だれ?」
由美の言葉に驚くソウシも身構えた。誰だ?この女は?
「どこから入ってきたの?」
そっと立ち上がり由美との距離を置くソウシ。その様子に合わせて動く由美。
ソウシが動こうとした瞬間、ソウシの手をとった由美
「離せ!!」
手を離そうとしたソウシだったがあっという間に由美に後ろを取られた
え・・・わたしが・・・ソウシが驚いているとミナムが帰ってきた。
「ただい・・えっ・・!!!」
その光景に驚いたミナムの表情を見て二人が
「よっちゃん!!」
「ミナム殿」
「どうしたんだ?二人して・・」