ソウシの想い
「わ~!!」
「きゃー!!!」
お互いの叫び声が部屋でこだました。
慌ててミナム離れたソウシはそのまま掛け布団にくるまりベットから降りた。
わ・・・私は・・・一体どうしたんだ?
そう自問自答したが記憶がない・・・
うつむいて見てしまったソウシ・・・・
ある一転を見つめ固まった。
「ソウシ殿・・」
「ソウシ殿・・!!!」
ミナムの声にエコーがかかって聞こえる・・私は・・・・ひょっとしてミナムと・・・・
そう考えると・・・・混乱した。
「ソウシ殿・・・」
ようやくミナムのほうを見るソウシ・・・
私は・・・?ふと・・・ひょっとして・・・ミナムのことが・・・
「ソウシ殿!!!」
「ミ・・・ミナム殿・・・」
どう答えていいかわからないソウシ・・・
「ソウシ殿落ち着いてください・・・」
ミナムの言っている内容がまったくわからないソウシ・・
けど・・おれ・・・このままでもいいかも・・・
そう思っているとミナムが話しかけてきた。
「たぶん・・・裸になっただけだから・・・」
どういう意味?
「多分・・・Hはしてないから・・・」
その多分って一体何?俺とHしたんじゃないの?
「今まで・・・カーネルとミヌで同じ経験をしてるんだ。」
あの二人か・・・
「気がつくと裸で抱き合っているんだ・・なぜか・・」
じゃぁ・・・なぜ・・・Hしていないてわかるの?
「ただ・・今までの経験でHしていないから・・・安心してください・・・」
安心しろ?・・・こんな状態で・・・・・
ただジーッとミナムを見つめるソウシ・・・
「本当にHしていないといえるのか?」
ミナムはソウシからの視線に目をそらした。
「実は・・・」
「実は?」
「カーネルとミヌも同じ経験をしている・・・」
「それは聞いた」
「あとでHした時」
そんなこと聞きたくない・・・
「初めてだったんだよ・・・二人とも・・」
「えっ・・」
その言葉を聞いて、安堵した反面、あの二人を抱いたとミナムから聞いたことに心が引きちぎられそうになるソウシ・・・
「何故・・そんなことを・・」
「ソウシ殿だからです・・」
「私だから?」
「そう・・・ソウシ殿だからです。」
ミナムのその一言はソウシの心を貫いた。
「私では・・・」
そうつぶやくソウシにミナムは・・・
「ソウシ殿は、今の俺にとって大事な存在です。」
「えっ?」
ミナムの言葉にソウシは視線を上げた
「今回の討伐で何もわからない俺にとって、頼れるのはあなたなのです・・・」
そんなことか・・・・ふと視線をそらし、ため息を付いたソウシ
「それに・・・」
「それに?」
「ソウシ殿にとっても迷惑でしょう。」
そう言ってミナムは、立ちあがり服を物色した。
そして、ソウシに服を渡した。
ひとり服を着るソウシ・・・私の想いは・・・しまっておかねば・・・・