軍港 オイオイ
戦いを終え傷ついた戦艦マリハ、静かに湾に入って行った。
湾の奥には、造船所が・・・やがて・・・マリハはいくつかあるドックの人に入って行った。
その頃、ソウシは目を覚ました。
「ここは・・?」
「ソウシさん・・・」
ソウシの目にはカーネルトミヌの顔が入ってきた。しかし、ソウシは気がつくとミナムを探していた。
「どうしたんですか?」
カーネルの言葉でソウシは、何をしてるんだ?わたしは・・・
そして、あの黒ずくめの魔導士を思い出した。
「ここは?」
「マリハの中ですよ・・・」
「もうすぐ、オイオイに着くそうです。」
カーネルとミヌの返答に気が抜けるソウシ
そうか・・・わたしは?ふと横を見るとベッツィーが寝ていた
「カーネル殿・・・何故?ベッツィー殿が・・・」
そう言って起き上がろうとするソウシ・・・・わき腹の痛みが彼女を襲い
起き上がることが出来ない・・・
「ソウシさん・・・無理しないでください・・・」
慌ててミヌがソウシを寝かせようとする。
「ミヌ殿・・ところで・・・」
「ベッツィーさんのことですか・・・」
スクィニー、ギタ達との戦いが終わり、倒れていたソウシ
それを見つけたミナムはソウシを抱きかかえ船室に連れて行った。
その話を聞いたソウシは驚いて言葉を漏らした。
「えっ・・・私を抱きかかえて・・・」
平静を装うソウシだが・・・・前に抱きかかえられたことを思い出すと胸の鼓動が高ぶった。
そこへカーネルが話を続けた
「そうよ・・・船室に寝かしつけた後、わたしたちが治療したんだから・・・」
「そうでしたか・・・なんとお礼を言えば・・・」
起き上がれないソウシ・・・こんなはずでは・・・
「ところで・・・ベッツィー殿は、」
「ああ・・・艦長は、しばらくしてミナムが連れて来たの・」
それは、二人がソウシの治療をしているときだった。ドアからノックする音が
「ミヌ見てきて・・」
ミヌがドアを開けるとそこにはソウシが立っていた。
「ソウシさん?」
「ベッツィー艦長を頼む」
そう言うとミナムは、部屋に入ってきた。
「ちょっと待って!!」
そう叫ぶソウシ・・・わたし・・・今上半身裸じゃない・・・
「どうしたんですか・・ソウシさん?」
「その時って・・・ひょっとして・・・わたし・・・裸?」
「そうだけど・・・」
あっけらかんと答えるカーネル・・・そしてミヌと顔を合わせ・・・
「裸見られたのが恥ずかしいの?」
「あ・・・」
顔を真っ赤にするソウシ・・・・
「ソウシさんってかわいい・・」
そういうミヌの声は見られたという羞恥心にかき消されていたがカーネルの一言がソウシを救った。
「大丈夫よ・・・すぐに・・・シーツをかぶせたから・・・」
ほっとするソウシ・・・よかった・・・
そう思っているとカーネルがボソッ言った一言で、ソウシは再び顔を真っ赤にしてしばらく無言になった。
「この間・・お風呂で見られているから・・・」
ちょうどその頃ベッツィーが目を覚ました。
「ここは?」
ベッツィーが目を覚ましたことが艦内にながれた。
そして、戦艦マリハはオイオイ海軍工廠に入港した。