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リーマンクエスト  作者: Seabolt
リーマンから英雄?
8/201

不動の剣

3人が行ったのは、不動の剣が置いてある広場だった。


不動の剣。それは、ここ斎宮の御神体である ”アメノムラクモノ剣”通称”えくすかりばー”


を模した刀が置いてある広場だ。模した刀と入っても実際よりかなり大きなものでどちらか言えばモニュメントに近かった。


そこに着いた3人・・・


ミナムの開口一番は


「ここは?」


だった。その言葉に、ミヌが振り返り


「不動の剣の広場。」


「不動の剣って?」


「”えくすかりばー”のモニュメントがあるところよ。」


「エクスカリバーって?聖剣で有名な?」


「あら、よく知っているわね。」


「そりゃ~あれだろう、石に刺さっていて、真の王様しか抜けない剣の事だろう。」


ミナムの言葉を聞いて、あきれるカーネルとミヌ


「えくすかりばーの正式名称は、アメノムラクモノ剣って言って、ここ斎宮の御神体なの。」


その言葉を聞いて頭を抱えるミナム、アメノムラクモノ剣って、草薙の剣だろう?


一体どうなってんだ?と悩んでいると、


「何悩んでいるのよ」とカーネルが声をかける、その言葉にミナムは、そうだ、


ここは、別の世界だからこんなことがおきるんだ、と思っていると目の前で


ミヌがうろうろしてるのに気づいた。


「ミヌどうしたんだ?」


「ここに斎宮様が剣を置いていったはず何だけと。どこかな?」


ミヌがあたりを探すがなかなか見当たらない。


「おかしいな?」と探しているミヌ、そして、不動の剣の横にある小さい剣を見つけて、


「ミナム、この剣を取るのよ」


それを見てミナムは、こんなに大きい刀は無理だろうと思った。


その刀は、長さが美男の身長とほぼ同じで、形は青龍刀のように分厚く見るからに重そうだった。


それもそのはず、ミナムからは、不動の剣しか見えていなかったのだ。、


ミヌに聞きなおすミナム


「これを。おれで?」


てっきり、自分が指した剣だと思い込み返事をするミヌ


「そうよ。」


不動の剣を見てミナムは、


「無理だろう・・」


とつぶやいた。その言葉にあきれたミヌ、


「そんなこと、言わずに、とりあえずやって・・」


「はいはい・・・・」


「ミナムがんばって」そう励ますしかないカーネル


ミナムは仕方なくその剣を手にして、両端を踏ん張り、引き上げようとした。


「ミナムちょっと・・それは、・・・」とミヌが言おうとした時だった。


バキッと言う音とともにその刀はふわっと浮きあがった。


「うああ!!!!」と驚きの声を上げ、思いっきり持ち上げた反動で、ひっくり返るミナム


その光景を見て驚く二人。


そして、ミナムが軽々と不動の剣を持っている様子を見たカーネルが


「ミヌ!!あなた何かした?」


「わたしじゃない・・・」と否定をするミヌ


「じゃぁ・・どういうこと?」


「あ・・驚いた・・へぇ~こんなに軽いんだ・・」とその剣を片手で持ち上げるミナム


「あの剣って・・・結構重いわよね・・・」とミヌに話かけるカーネル


「だってあれって、不動の剣でしょ?斎宮の」


「ってことは?」


「あれって・・・確か固定してあったはずよ。」


「それって・・」


「そう・・絶対に持ち上がらないの・・」


と二人は顔を見合わせた




「「ええ~!!!!」」




二人が、ミナムを見るとその刀を片手で軽々と振り回す姿がそして、


「ミヌ・・・これがお前の魔法か・・・」と言いつつ不動の剣を軽々と振り回すミナム


「どういうこと?」


「さあ?」


本当に不思議そうにミナムを見る二人・・・


どうなっているの?


顔を見合す、カーネルとミヌ・・・


二人は思い出したかのように走っていって


「ミナム・・・ちょっと待った。」


そう言って、二人は、剣が置いてあった場所を見て、どうしよう・・・


「どうしたの二人・・・」


気楽に話しかけるミナム


「ミナム・・これ・・・」と二人が指差すと


「ん?」


ミナムは驚いた。


「これって・・・置物?」


コクリとうなずく二人・・・


元の場所にそっと置くミナム


「これでわからないよな・・」


うなずく二人だったが・・・


ミナムを見た瞬間、後ろのヤマト姫が立っているのを見て逃げていった。


「お~い・・・どうしたんだ。」


あれ・・どうしたんだあいつら・・・俺を置いて、訓練はどうすんだ。


ミナムがそう思っていると、後ろから


「コホン」と咳がした。


もしや・・・と思いミナムが振り返ろうとすると。


パカンと棒のようなもので頭をたたかれた。


「イテテ!!」


ミナムが振り返るとそこには、ヤマト姫が怖い顔して立っていた。


「おぬし不動の剣に何をした!!!」


「あ・・いや・・・」


口がどもるミナム・・・その様子を見て、不動の剣を見たヤマト姫が、


「貴様これをどうやって!!持ち上げた!!」


「ミヌの魔法で・・・」


「ミヌのやつ・・・」


と言ってヤマト姫はその場を去ろうとしたが、


「お前の剣はこれだ。」と一つ目のロバが引いてきた台車に乗せてある剣を指差した。


「ありがとう。」とミナムはその剣を取り、軽々と振り回し、


「この剣竹刀みたいだな。これで戦えばいいのか?」


ヤマト姫の返事はなかった。というより、その光景を見て、驚いていた。


「貴様、その剣も軽々と使えるのか?」


「ああ・・本当に軽いな・・・魔法ってすごいな。」


そう関心しているミナム。


これは、よほどじゃ・・・と驚くヤマト姫・・そして、ミヌを追いかけた。



「斎宮様、ごめんなさい・」と平謝りするミヌ


「ミヌよ・・お前、いくら魔法で応援しろといったが、あれはやりすぎだろう。」


ヤマト姫が土下座をしているミヌの頭を棒でつつくと


「斎宮様、誤解です。私、まだ何も魔法をかけていません。」


「何を言う!!!普通の力で不動の剣が持ち上がるものか。」


「ですから・・・私、本当に魔法をかけていないんです。」


「本当か?」


「はい。なんでしたら、私とカーネルを結界に入れていただければわかります。」


「まことか・・」


「はい。」


「どういうことだ。」


「たぶんかなりの怪力だと。」


「ということは、力をセーブする魔法をかけねば、相手が即死の可能性もというより会場で多くの死者が出るかも・・・」


「ミヌよ当日は、頼むぞ。」


「はい・・斎宮様」


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