裏切りのギタ
甲板にうずくまるスクィニー・・・
スクィニーの船が煙を上げ後方から崩れていった。
「艦長!!」
「どうした!!」
「海賊船が・・・もう一隻!!」
「なに!!海賊船だと!!」
副長が指差す方を見ると見たことがない海賊船が
「何だ・・・あれは・・」
その時だった!!
海賊船から攻撃が来た。
「危ない!!!」
ベッツィーが気がつくとスクィニーの腕の中にかくまわれていた。
「スクィニー!!!」
スクィニーは海賊船からの攻撃の直撃を背中で受けた。
「ふふふ!!!これでスクィニーもいなくなったわ!!」
その光景を見て喜ぶギタ・・・
この時を待っておったのだ・・・後は・・・あの艦長の首を持っていけば俺も・・・
「乗り込むぞ!!」
「おう!!」
「船長!!」
「何だ!!」
「戦艦から攻撃です!!」
「何!!」
ギタの海賊船右舷にミナム達の攻撃が直撃した。
「くそ!!早く乗り込めー!!」
大破した海賊船からギタたちがなだれ込んできた。
再びマリハ甲板は、混乱に陥った。
一方・・・
甲板に倒れこみ血が滲み出すスクィニー・・・
「なぜ・・・おれを・・・」
じっとスクィニーを見つめるベッツィー
「いい格好だな~スクィニー」
後ろ振り返るとそこには、ギタ海賊団がいた。
「ギタ・・・貴様・・・」
ギタはにやりと笑い
「これでこの海域は俺様のものだ!!」
「好きにはさせんぞ!!」
ベッツィーは刀を構えなおした。
その様子を見たギタ・・・
「好きにさせんぞ・・・だと・・・笑わせんな。貴様!!」
そう言ってベッツィーをじっと見て
「ほう・・・貴様・・・あのホーリーの息子か・・・」
「何!!」
「今から貴様の親父と同じのところへ送ってやるよ。親父と同じようにな・・」
その言葉に眉をひそめ睨みつけるベッツィー
「貴様・・・今・・・なんて言った。」
「ど・・・どういう・・意味だ!!!」
そう叫んだのは瀕死のスクィニーだった。
カカカと笑いギタは、真顔で
「あら・・・スクィニー・・・まだ生きてたの・・・ちょうど・・いい・・冥土の土産に教えてやる。ホーリーを殺したのは俺だ!!」
「なに!!」