ベッツィーVSスクィニー
「カーネル!!ミヌ!!艦長を早く!!」
そう叫んでベッツィーを運ぶ3人
ソウシはベッツィーの背中を見てすぐに手当てを施した。
「大丈夫・・皮を掠めた程度だ。」
「ああ・・」
なんということだ・・・スクィニーにも勝てず・・・女だとばれてしまった。
そう落ち込見ながら服を着替えるベッツィー・・・
そこへソウシが話しかけた
「ベッツィー殿・・・・何をそんなに怒っておるのだ。」
ベッツィーはソウシを睨んだ。
「怒ってなどおらぬ」
「そうかな・・・」
「そういう意味だ」
「超弩弓をつかえるほどだったら。あのようなことはあるまい」
「それに・・・あのミナム殿も五分五分ではないか・・」
ベッツィーがそう話していると横から服と鎧を準備していたカーネルとミヌの声が聞こえてきた。
「カーネルさん。どのくらい魔法かけてます。」
「かけてるって?」
「だからミナムさんの力を制御する・・・」
ミヌの言葉に・・・・しばらく、固まるカーネル・・・そういえば・・・・
あの時から・・・ずっと・・・全開でかけっぱなしだった。
「カーネルさん?」
「あ・・・ごめん・・・そのままだったわ・・・そういうミヌは?」
「私もなんです・・・」
「ってことは?」
「そう・・・あの逢坂の関も・・・」
「じゃぁ・・・」
「さっきの戦いを見て思い出したの」
「今はずしたら・・」
「まずいです・・・たぶんこの船がもなたいかも・・」
「じゃぁ・・」
「「どうしよう・・」」
その話し声を聞いたソウシは、たぶんそんなところだろう・・・思っていた。
前のアクバの戦いや京へ向かう時、ミナムの力を目にしていたソウシには
ミナムの動きが遅いことに気付いていたのだった。
一方、ベッツィーは、驚きの表情を隠せなかった。
そこへソウシは再び話しかけた。
「ベッツィー殿あなた次第でこの戦の勝敗が決まります。何に怒っているのかはわかりませぬが。今はスクィニーを倒すことに集中しなさい。」
「私は、怒ってなどおらぬといっておるでしょうが・・・」
「ならば、ここで休んでください。私かミナムのどちらかがスクィニーを倒してきます。」
その言葉を聞いて、ようやくわれに返ったベッツィー・・・そうだ・・・奴を倒しさえすればよいのだ。
しばらく目を瞑り・・・
そして
目を開いた・・・・
「私はこの艦の艦長です。私がやります。」
「そうですか。」
ベッツィーはゆっくりと立ち上がり剣を手にした。そして、スクィニーの方へ向かっていった。
ベッツィーを目にしたスクィニー・・・
ベッツィー・・・そう思っていると
「ミナム殿!!後は私に任せてください。」
そう言ってベッツィーがミナムの前に立った。
「ベッツィー殿、大丈夫ですか?」
「ああ・・・」
ベッツィーが剣をかまえたのを見てスクィニーは叫んだ
「貴様・・性懲りもなく出てきやがって・・今度こそこの刀の餌食にしてくれる!!!」
そして、剣先が数回火花を散らし二人はすれ違った。
次の瞬間・・・スクィニーは倒れこんだ。