甲板の戦い
「くっ・・・・」
ベッツィーは、船橋まで吹き飛ばされていた・・
「艦長!!」
「この~」
3人の水兵がスクィニーに向かって襲い掛かった。
次の瞬間・・・
ギン!! 鋭い金属音が響き・・・水兵は3人とも真っ二つになった。
「な・・・なんて・・・やつ・・・」
スクィニーに圧され、ジリジリ下がる水兵・・・
「ふふふ・・・この船の船長もこの程度か・・」
不敵な笑みをふかべるスクィニー・・・
少し前のこと戦艦マリハになだれ込んできた海賊達・・・
その中でスクィニーと対峙したベッツィー・・・
刀を数回交わした時、隙をつかれ吹き飛ばされたのであった。
数人の水兵がスクィニーに飛びかかろうとした時だった。
「待て!!俺の相手だ!!」
そう叫び立ち上がったベッツィー・・・
「艦長・・・」
「大丈夫だ・・」
「ほう・・いい根性してるじゃねぇか!」
再びベッツィーとスクィニーが刀をかわす・・・
火花をチラシ金属音が高く鳴り響く!!!
「どうした・・こんなものか・・・」
海賊達を追い払いつつ、艦長ベッツィーが戦っているところまで来たミナムとソウシ・・・
その光景を見ていたソウシが思わずつぶやいた
「まずい・・・」
「何がまずいんだ!!艦長の気迫がすごいじゃないか。」
「あれは・・・怒りだ」
「えっ?どういう・・・?」
そこへカーネルとミヌがあらわれた。
「あれ・・・」
ソウシがベッツィーを指差したら。ちょうど、スクィニーとつばぜり合いをしていた。
「突き飛ばされるぞ。」
ソウシがそう言った瞬間、ベッツィーが突き飛ばされ、すぐに立ち上がり刀を構えた。
「でも・・なぜ・・」
「怒りだけだと・・・闘気に乱れが出る」
「闘気って?」
「闘うときの力の源だ。これを元に俺の真空波や魔導師の衝波・・・さっきの超弩級が出せるんだ。そして、闘う時の力も・・・」
「そうなんだ・・でも何故駄目なんだ?」
「闘気は、自分でコントロールするものだ。コントロールできなければ、力は半減する」
「そんなもんなんだ。」
ポカンとした表情のミナム
「そんなもんって・・・ミナム殿・・・ひょっとして・・」
「俺・・そんなこと考えたことない・」
あきれるソウシがミナムを見ていたら今にも飛び出そうとした。
「ミナム殿!!」
「あいつは、この艦の艦長だ・・・助けないと」
そういい残し、ミナムは飛び出した。
「あ・・」
ミナムが飛び出した後、ソウシたちが続こうとしたが目の前に2人の海賊が行く手を塞いだ。
「お前らの相手は・・こっちだ」
「く・・」