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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海での出来事
72/201

ベッツィー過去・・・

「頼む!!」


ベッツィーの父に頭を下げるスクイニーの姿があった。その光景に驚くベッツィーの父、ホリー、彼はグレース海軍マリハ方面、戦艦カコの艦長で幾度となくスクイニー海賊団と対決していた.そのスクイニーが突如、乳飲み子を抱え一人でホリーの前にやって来たのだった。


「この娘を頼む!!」


「そう言われても・・・」


目の前でひたすら土下座をするスクイニーに戸惑うホリー、当時ホリー自身もちょうど同じくらいの娘を亡くした頃だった。スクイニーの願いにわしの一存では・・・そう迷っているとスクイニーはさらに続けた。


「何も、聞かないでくれ!!」


スクイニーの姿にホリーも困り果てていた。そこへホリーの妻が入ってきた。


「私が預かろうじゃない・・・」


「お・・お前・・・」


その言葉に驚くホリーをよそ目に彼女はスクイニーの横に行き右肩に手を触れた。


「よほどの事情がおありのようだね。けど、ひとつだけ効いてもいいかい」


スクイニーは、ホリーの妻の方をしばらく見て、コクリとうなずいた。


「この子のお母さんはどうしたの?」


「生んで・・・すぐに・・・」


「そう・・・これから、この子の母親は、私一人だね」


彼女の言葉に驚く、二人、スクイニーはただ呆然と彼女を見ていた。


ホリーが妻に声をかける。


「お・・・おまえ・・・」


彼女は、ホリーの言葉をよそにその女の子を抱き上げた。


「いい?今日から私が預かるわ」


その言葉を聞いたスクイニーは、地面に頭をすりつけ


「ありがとうございます」


そう何度も叫んだ。


その後、スクイニーは、ルーシー海賊団に破れ、ルーシーの配下になった。


そして、マリハ海域の制海権をとれないことに苛立ったルーシーは、マリハ海域まで来て、幾多の戦闘を繰り返した。


それを持ち前の智力と体力で防ぐホリー、ルーシー自身もホリーのことを賞賛し退却をしようとした時、事件が起きた。


裏切り者のギタがホリーの妻と子供を誘拐したのだった。しかも、ギタは、スクイニーの名をかたり、そして、妻と幼ベッツィーの前でホリーを殺したのだった。


ルーシーとスクイニーがギタの船についた時には、すでに遅かった。偉大な艦長である父ホリーの亡骸にしがみ泣く妻とベッツィーの姿がそこにあった。



その頃、ベッツィーは父親を殺したスクイニーのことを思い出していた。両目を見開き、スクイニー今日こそ決着をつけてやる。


そう言い聞かし戦闘指揮を始めた。


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