決闘って?
二人の元に戻ったミナム・・
「どうだった?」それがカーネルの一言目だった。
カーネルをチラッと見て、ふと”カーネルも処刑される。不義の罪として。”というヤマト姫の言葉を思い出し
「カーネル・・・ごめん」
ミナムはつぶやいてしまった。
「なに謝ってるのよ。ところで、斎宮様は、何を話されたの?」
「お前の両親への挨拶と元婚約者との決闘・・・・」
「やはり・・決闘か・・・」
「カーネル知っていたのか?」
「ええ・・まぁ・・村の掟ですもの。」
その言葉を聞いたミナムは、そこまで俺を・・・
そして、
「すまん・・・」
と再び謝った。
「だから・・・」
「ところで、決闘の時は、カーネルも一緒に戦うのか? 魔法か何かで?」
そのミナムの言葉にカーネルは、逆にうつむいた。
「無理なのよ」
「なぜ?」
「私は、ある結界の中にいるから。」
「結界って?」
ミナムの頭には、霊能者が、悪霊から防御するのに結界をはることぐらいしか
思いつかなかった。
「結界の中だと、魔法が使えないの。」
「なぜ?カーネルが結界の中に?」
「決闘は、正々堂々としなければ、いけないの。私は加勢できないの。」
その言葉を聞いて、不安が的中したミナム、どうしようこのままだと殺されると思っていると
「だから、私が守るから・・・」
そう横からミヌが言い出した。ミヌの言葉が理解できないミナム
「?」
「さっき、カーネルさんと一緒に契約したでしょう。私の魔法であなたを守るから・・・」
「ミヌも・・・魔法が使えるのか?」
「もちろんよ。私も、魔導士試験合格してるの、しかも、カーネルさんと同じ、第一種」
その言葉に驚くカーネル、一方、何を言っているかわからないミナム
「ミヌって、今年の首席?」
カーネルがたずねると、ミヌがカーネルのほうを見て」
「そうよ、昨年首席のカーネルさん」
二人とも一体何を言ってるんだ?とりあえずわけのわからないミナム
「それで一体何がどうなるんだ?」
「だから、私があなたを影から守るから、信じて」
その言葉に、ぐっと来たミナム・・・
ただ・・うつむいて
「ありがとう・・」という言葉しかでなかった。
しばらくして、カーネルとミヌが
「それより、ミナムの能力が見たいわ・・・」
守ってもらえるのだから大丈夫と思ったミナムは
「しかし、俺・・・剣道少しかじったくらいしかできないぞ。」
そういうと、逆にカーネルとミヌが不思議そうな顔をした、
「ケンドーって?何?」
「だから、剣をもってこうやる・・」
「ああ・・剣術ね・・」
ここではそういうのか・・・そう思うミナムは
「ところで、俺の相手ってどんなやつ?」
と思わず相手の事を聞いた。
「身長でミナムの約1.5倍くらいかな? 大体ミナム自体背が低いわよ。」
「ごめんね・・小さくて・・・」
そういいつつミナムは、聞くのではなかったと後悔した。
「ミナム行くわよ。」
カーネルの声に
「どこへ?」
ミナムの声は無視され、そのまま二人に連れられたあるところへ行った。