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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海での出来事
66/201

カサオ

グレース第二の都市カサオ


ここは、京から南東の方角にあり、陸路で半日といった距離にある大都市


また、天然の良港であり、隣接するベコウ共に京への玄関として発展し、


グレース経済の中心地であった。また、ここには海軍司令部をおかれ、


真の意味で海への拠点となっていた。




カサオに着いたミナムたち一行・・・


「さてと・・・とりあえず、今日はここで休みましょう」


振り返って話しかけるソウシ、


「そうだな・・・腹も空いたし、何か食べるか。」


ミナムがそう言うとミヌが両手を上げ叫んだ。


「賛成!!」


「もうっ・・ミヌったら。」


ミヌの行動を見て呆れるカーネル


とりあえず4人は近くで食事をとることにした。


食事の中、話を切り出しのはカーネルだった。


「これからどうするの?」


カーネルの質問にソウシは、箸をおいて


「とりあえず、海路でビキニのへ向かおうかと。」


ソウシの海路と言う言葉を聴いて、会話に割り込んできたのはミヌだった。


「でも・・・海路は海賊が多いのでは?」


「大丈夫ですよ。」


「だって、一般の商船だと、襲われる可能性があるんじゃ。」


「それも大丈夫です。」


そう言ってソウシは、ある紙を見せた。それはビキニ向け軍艦の予定表だった。


「この船がビキニに向け、明日出港予定です。これに乗れば、間違いなくビキニの国、ズミシマ港に着きます。」


ソウシから軍艦に乗ると言うことを聞いたカーネルは納得した。


「そうね・・それが一番早いわね・・」


しかし、ふとミナムを見るとミナムは、一人話も聞かず、一生懸命に飯を食っていた。


ミナムの様子に唖然とするカーネル、ミナムに声をかけた。


「ミナム聞いた?」


カーネルの言葉に食べている動作を止め、目だけ3人のほうを見るミナム


「へっ?」


しばらくして、再び食べだそうとしたのに気付いたミヌが


「ミナムさん?ひょっとして、聞いていなかったの?」


そのミヌの言葉でようやく箸を置き、ミナムは顔をあげた。


その顔は不思議そうな3人を見つめていた。


「何を?」


「ちょっとしっかりしてよ。」


「ミナムさん」


あきれるカーネルとミヌ・・・ミナムの一言が火に油を注いだ。


「だから何を?」


カーネルはこの言葉に思わず怒りを覚えた。


「これからの予定を打合わせているのよ!!ちょっと位聞いたら!!」


カーネルの言葉にキョトンとするミナム


「だから?」


「だからって、あんたねぇ~!!やる気あるの?やる気!!」


あまりの剣幕で怒るカーネルに逆に呆れるミナム


うるさいなぁ~。そう思いながら右手を出して。


「ストップ!!」


その行動に目が点なるカーネル


「ストップ・・・て?」


「あのさぁ~カーネル、俺の状況知ってるよなぁ。」


ミナムの言葉にしばらく固まるカーネル・・・はっきり言って何を言っているのかわからない。


「えっ?」


ポリポリと頭を掻くミナム、そして、徐にしゃべった。


「俺は、ここの状況がまったくわからないんだ。わかる?」


「えっ?」


「ビキニの国がどこにあるかすらわからないんだ。なんなら、もっと言おうか?」


「なにを?」


「文字すら読めないんだ。だから、移動のことはソウシ殿を中心にお願いするしかないんだ。わかったか!!!」


「でも何か・・言うことでがあっても・・」


「余計なことを言ったら、みんなが混乱するだけだろう。だから黙ってついて行くから。」


この会話を聞いていたソウシが徐に口を開いた。


「その通りです。」


「それ見ろ・・」


なんとなく納得がいかないカーネルとミヌ


食事を終え、一行は今日の宿へ向かった。


その途中とある橋にさしかかった時、ふとミナムが話出しだ。、


「ソウシ殿」


「なにか?」


「今日のうちに軍艦の方へ行って、確認だけでもしとかないか?」


「それには及びません。」


「どうして」


「出発前に、この文書をカサオの海軍司令殿から受けておりますゆえ。」


「そうか・・ならいいんだけど。」


ミナムの言葉が気になったカーネル


「どうしたの?急にそんなことを聞いて?」


「そうですよ。」


ミヌが言葉を重ねた。ミナムは右手の人差し指で上を指し


「基本だよ。基本・・・」


あたりに寒い風が吹いた・・・


「ははは・・・」


その時だった。4人の後ろから数人の男たちが声をかけてきた。


「お嬢さん!!」


その声に立ち止まり振り返るカーネルとミヌ


「はい?」



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