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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海での出来事
63/201

出陣式

「これから出陣式を行う!!」


その声とともになり響く太鼓の音


出陣式、ミカドが直接出陣を命ずる儀式で、各大臣や主要な役人が参列し行われる。


そんな出陣式に呼び出された、ミナム、カーネル、ミヌ、そして、ソウシの4人は大極殿の前庭にいた。


そこでは、ミナムたちを中心に両脇に文官、武官が立ち並んでいた。


やがて、大極殿の中から青い服を着たミカドの警護武官、その後ろに紫の服を着た大臣たち出てきた。


そして、おもむろにミカドが現れた。


ミカドに礼をする一同・・・


「面をあげよ」


ミカドの号令に顔をあげたミナム、周りを見ると自分を入れて4人しか立っていない。


「ミナムよ!」


「はい・・」


「この度は、この国難によく馳せ参じてくれた。余はうれしいぞ・・」


「は・・ありがたきお言葉・・・」


ミナムの言葉を聞いてうなずくミカド


「まず、そなたたち4名は、隠密行動でビキニの国へ行くのじゃ」


「へ?・・ビキニ?・・・」


「どうしたのじゃ・・・」


「あ・・いや・・・わかりました。」


そう返事をしたミナムだったが、ビキニの国ってどこだよ一体?


「そこへ行けば、ビキニの国府軍が協力してくれるはずじゃ。」


ミカドの言葉を聞いて安心したミナム、なるほど、現地軍と共同で戦えれば、何とかなるそう思い。


「は・・・ミカドの仰せの通りに」


「そうか・・ところで今回のルーシー討伐に関しては、極秘任務であるから、ビキニ国府軍も


何も知らぬ、よって、ここに書があるので、これを国府長へ渡すのじゃ・・・よいな・・」


そう言ってミカドは、一通の書を渡した表には、金色の字で”帝”と書かれ裏面にはミカドの紋章が封印


として、張られていた。その書面を受け取ったミナムを見てミカドは


「頼んだぞ・・ミナム」


「は・・・」


「ところでソウシ・・・おぬしにも無理言ったが、今回のことよろしく頼んだぞ」


ソウシは右腕を胸のあたりに水平に出し、一礼をして


「陛下、ありがたき、お言葉、命に代えてもこの任務遂行いたします。」


「そうか・・それは頼もしい、それでは、頼んだぞ・・」


こうして、出兵式は終わった。本来ならこの後、南大路を朱雀門まで隊列を組んでいくのだが


隠密行動の今回は、それはなしということになった。


日が変わるかどうかの時刻、ミナムたち4人は、密かに京を旅立った。


逢坂の関を日の出までに通過しなければならなかったからだった。




その頃、ルーシー海賊団には、変な訪問者が来ていた。


「なんだい?」


ルーシーが訪問者に質問をする


「ですから・・京から討伐隊が来ます。今のうちに和解されては,如何かと」


「今・・何と言った。」


「ですから、京と和解を・・・」


訪問者の言葉に、突如大笑いをするルーシー、その様子を見て、きょとんとする訪問者


「わらわが?  和解?  とな? その方、なかなか面白いことを言う」


ルーシーの一言で、再び笑い出すと船中が大笑いをしだした。


しばらく、笑いが続いた後、突如、静寂が訪れた。


その静寂に驚く訪問者、ルーシーを見ると、恐怖のオーラが伝わってきた。


「あ・・?」


慌てて周りを見た訪問者は、声を失った・・・船中殺気に満ち溢れていた。


「その者の首をはねよ!」


「え?」


訪問者は、驚く暇もなく、両脇を抑えられそのまま、舷側へ連れて行かれた。


「待ってくれ!!助けてくれ~!!」


叫び命乞いをする訪問者、




ダン!!





ザブン!!



彼の頭は、体から離れ、その遺体はそのまま海に投げ込まれた。



「ところでミナムとやらは一体何者だい?」


ルーシーが首をかしげて、部下のファーファに聞いた。


ファーファ、ルーシが信頼する5人の部下の一人、特に、戦線が拡大し


4方面でグレースと対峙している状況で、一番身近な人物だった。


「お頭、ミナムって奴は、あの両刀使いのミドリをたった二人で全滅させた奴のことでさ。」


「なに?ミドリを? 100人以上はいたろうに・・」


「はい・・・しかも、部下の100人は一瞬で全滅したそうです。」


「一瞬で?」


その言葉に疑心暗偽のルーシー


「はい・・ところで如何なさいますか。」


「ほおっておけ、そのうちに来るだろう。実力があればな」






その頃、ミナムたちは、逢坂の関に着いていた。


「なんとか夜明け前についたわね。」


「なんとか・・・ね」


3人は、だらしなくへたり込んでいるミナムを見た。


「ミナム・・・しっかりしなさいよ。」


「こんなに遠いとは・・」


息を切らし、なんとか答えるミナム


「ミナムさんって、体力ないですね。」


クスクス笑いながら、へたり込んでいるミナムを覗き込むミヌ


「さ・・行きましょうか。」


ソウシが冷たくミナムを即した


「へい・・へい・・・」


仕方なく立ち上がるミナムは、トボトボと3人について行った。




一方、京では、ミカドがマヤザキを呼び出した。


「マヤザキ・・・ミナムはあのままで大丈夫か?」


「陛下・・・ご心配には及びません。」


「なぜじゃ。」


「逢坂の関で少し手を打っております。」


「何をじゃ。」


「それは・・・」


「ほう・・・そうか・・・」


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